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教員離れが起きているとのこと

「教員離れ」どう歯止め 授業に専念できる環境を : 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64386500W2A910C2CK8000/

どうやら教員採用試験の倍率は、減少傾向にあるとのこと。採用倍率の減少傾向の背景として以下のように説明されている。

需要面の要因としては教員の大量退職が続き採用者数が多くなっていることがある。供給面では既卒の受験者が減少した。その多くは在学中の採用試験は不合格で、任期付きの教員などを続けながら再挑戦する人たちだ。

日本経済新聞

一言で簡単に纏めると、

教員の離職率の方が採用率より高いという見方ができそうだ。

結果的に育成コストが高まり、採用倍率も下がる。離職するリスクが高いと多めに採用するはずだからだ。また、先輩教員が辞めていくと、若手の育成や指導のインフラが十分に整備されず現場での教育の質も下がるだろう。

対策は以下の通りとのこと。

対策は新卒・既卒を問わず教員志望者を増やすことだ。文科省は6月下旬以降に行われることが多い採用試験の時期を前倒しして民間に流れにくくすることや、大学3年生から受験可能にすることなどを検討する。

自治体も知恵を絞る。東京都は10月、高校生から社会人までを対象にした採用イベントを都内で初開催する。会場には多数のブースを設置。来場者が現役教員らと対話して不安や疑問を解消できるようにする。

日本経済新聞

これは、採用倍率を上げる為の解決策だろう。そもそも倍率が低いことが問題なのか、気になるところだが、試験の時期をずらしたり、イベントを開設することで、倍率は果たして上がるのだろか。

また、「教員志望者」とは、誰を指しているのか。教員免許取得者の集合の中の志望者なのか、教員免許を持たない人の中の志望者なのか。

教員免許を撤廃すれば、倍率は必然的に上がると思うが、このような議論はなかったのかも気になる。

私の個人の見解としては、少子化の中、教員の需要が増えてる方が問題だと思っている。少子化が進んでるのに、教員の需要が増えているのは明らかに矛盾している。つまり、マクロでの需給の均衡を妨げる力学が働いてる。それは、教員として働く環境や魅力の低下、それらの改善の兆しがない事に原因がありそうだ。

単に供給量を増やすより、倍率が減少しているという文脈にどのような問題が潜んでいるのか、解像度を上げたほうがいいのでは、と思う。

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