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小麦、乳製品、砂糖がダメだが「ミラノ」に行かねばならぬ・・・ 美食の国イタリアで突然小麦アレルギーになる(5)
先日娘の新しいパスポートを取りに大都会ミラノまで行って来た。食物アレルギー持ちがまず出先で考えるのは
「何を食べるようか」
ではなく
「何が食べられるのか」
である。
そしてこれはアレルギーの重度や自分のアレルギーの数に比例して選択肢が狭まっていく。下手すると食い逸れてしまうケースも出てくるであろう。
前回ミラノに行ったのは確かコロナ前の2019年。その時はアレルギーも何もなかったので食欲のアンテナが感知するままに食べまくったのだが、今回は食べるの大好きな絶賛成長期の娘と「食べられるものがあるのか」な私の超凸凹コンビで果たしてお互いの腹は満たせることができるのか?
もちろん事前にグルテンフリー対応を謳っている飲食店を調べておいた。流石ミラノ!思ったよりグルテンフリーやアレルギー対応の飲食店が多い。アレルギー対応と書いていないお店でもウェイターの方に申し出ることでできる限りの対応をしてもらえた。これは夏に日本に一時帰国する際にマルペンサ空港併設のレストランでも驚くぐらい丁寧に対応してくださったは記憶に新しい。こちらとて好きでアレルギーを患っている訳ではないが、なんだか手間や気を遣わせることが申し訳なくなる・・・しかし「食への意識の高さ」か、それとも「食物アレルギーへの認知度、理解度の高さ」か、てんてこまいのキッチンから運ばれてきた食事を食べてアレルギーが出たことはなかった。
韓国料理はグルテンフリー?
さて前置きは長くなったが、グルテンフリーの飲食店として観光料理店がヒットした。うーむ、中華はどこの街でもあるが韓国料理ってなかなかなくてね・・・これは食べたいなぁと思い、ミラノに着いてすぐに向かった。
【Seon Ristorante Coreano】
https://www.seonristorantecoreano.com/
通りからは少し奥に入ったところにあるので分かりにくいかもしれない。私と娘がうろうろしていたら韓国人のお兄さんが親切に声をかけてくださった。注文を受けてくださったおばさんもとても親切だった。注文の際にアレルギーの話をしたら「お通し」で出されるもので小麦を使ったものがあったので「これは食べたらダメ」と言われた。それを聞いて即座に娘の箸が伸びてきてあっという間に目の前から消えてしまったことは内証にしておくべきか?
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三角の一口お好み焼きみたいなものが小麦使用でした。
メニューを見ると、小麦を使った料理が少ない気がした。ラーメンなどはともかく、私が知っている韓国料理は意外と小麦粉を使っていないことに今更ながら気がついた。小麦粉の代わりに米粉を使っている料理が多いのだ。
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私はご飯ベースのビビンパを注文した。天気が悪くて小雨が降っていたので、温かいビビンパを安心して食べられたことは本当にありがたかった。
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これもグルテンフリー
娘はガッツリ「プルコギ」を注文。これもグルテンフリー。これだけでは足りない娘は白ごはんを注文していた。少し分けてもらったがベジタリアンやビーガンでない方なら試してみるのも悪くない。食べると元気が出るパワーフードだ。
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行った日は夜まで予定がびっしりで夕飯を食べる時間がとれるか非常に微妙だったので「キムパ」という韓国の巻き寿司?たるものをテイクアウトしておいたのだ。結果この日は夕飯を取る時間がなくなり、娘とホテル近くのバールに駆け込み娘はそこでスペシャルパニーニを食べた。私は食べられるものがなく、バリスタにアレルギーの話をしたらサービスで「オリーブ」をおつまみとして出してくれた。こんなちょっとした心遣いに泣けるミラノの夜。ホテルに帰り「キムパ」たるものを食べた。やはり私はアジア人である。米が五臓六腑に広がった。キムパに使われているナムルも絶妙な味付けで、そして何より一緒に入っていた牛肉が最高だった。全然脂っこくないし牛肉が入っているおかげで腹持ちがすごく良かった。バールではオリーブしか食べる術がなかった私だったが「キムパ」の持ち帰りは大正解だった。んーこうやって書いていると食べたくなってきた。しかしミラノは遠いのだよ。。。
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プラントミルクは数種類あった
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「バリスタの気まぐれパニーニ」
これがとても美味しかったそう
「新鮮なミルク」が売りのカフェで牛乳アレルギーの私は?
さて翌日は日本領事館に出向いて無事に娘のパスポートを受け取ることができた。今年からオンライン申請ができるようになったので事前に申請手続きをしてパスポートの受け取りのお知らせが領事館から来れば、半年以内ならいつでも受け取りに行けるようになったのだ。
詳しくはアメブロの方で
そして領事館に行った後に必ず行くカフェが
【BIANCO LATTE】
「白い牛乳」という店名通り、新鮮なミルクをつかったお菓子が最高に美味しい。しかし私は牛乳はほぼダメになってしまった・・・・娘は食べる気満々なので私は最悪ミネラルウォーターでも頼むか・・・と思いカフェスペースに入った。しかし新鮮な牛乳が売りのこのお店にもドリンクメニューにまさかのプラントミルクが数種類あるではないか!私は舞い上がった。そしてアーモンドミルクを使ったカプチーノを注文した。
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本当にいつぶりだろうか。私はたっぷり牛乳が入ったカプチーノを飲むのが大好きだった。牛乳アレルギーのために余儀なく大人よろしくエスプレッソをグイッと飲む日々に疲れていた。それにしても今までプラントミルクはあまり美味しくないという感想しか持っていなかったが、プロのバリスタの手にかかるとこんなに美味しくなるんだ!ただただ驚いた。ふとメニューを見るとグルテンフリーのマフィンまであることに気がついた。ホテルの朝食で食いはぐれがないように必死に温野菜を食べたことを後悔した。
さすがミラノ!食の選択肢は豊富だった
1泊2日の超弾丸ミラノ滞在だったが、意外と食べられるものがあった。流石に小腹空いたからプラっと店に立ち寄って買い食い・・・とまではいかないが、「キムパ」を持ち帰りできたり、もちろんグルテンフリーのピッツェリアやパン屋さんもある。ミラノに行くまでは正直食べるものがあるのか不安だったが、これなら何とかなると実感した。そして何よりイタリア人のアレルギーに対する心配りが一番嬉しかった。
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