南チロルを歩く 【気まぐれぶらり】 Meran/Merano
こんにちは、美波ラーナです。今回は通常回のスピンオフとしまして、いやただ単に南チロルにも都会っていうものは存在するという事をですね、ええ、お伝えしておこうと思いまして、南チロル第二の都市であるMeran【独】Merano【伊】をぶらついてきました。
南チロルの西側にあるこの町、「町」と書ける規模ですよ!人口約4万人の大都会です。緑豊かなこの町は温泉も有名で近隣のスイスやオーストリアから高級スパを求めて訪れる人も少なくありません。そういえば南チロルのスポーツ用品店ってバスローブがたくさん売られているのですが、これって温泉施設で使うんですよね。
話がそれましたが、早速中心地に行ってみましょう。
平日のお昼前のメインストリートの様子です。オフシーズンだから人通りもまばらと言いたいところですが大体こんな感じです。街を散策するのも落ち着いて自分のペースでできるからいいと思います。
メインストリートを少し外れると「ここはイタリアなのか?」と思わざるを得ない建物や雰囲気に包まれます。イタリアの建築と比べるとゲルマンの影響が強いのは明らかですが、逆にオーストリアやドイツの人から言わせると南チロルの建築物や芸術関係は繊細で彩りも鮮やかで「イタリアとチロルの文化がうまくミックス」されているのだそうです。確かに「のっぺり感」は少なめと言ったらいいのでしょうかね。
店の表記はドイツ語イタリア語が普通です。お隣のトレンティーノ州のお菓子屋さんと比べて一つ一つのサイズが大きいのと、なんというか繊細さがあまり感じられない。どちらかといえば「満腹感重視」ですね。味はゲルマン系の中では甘さも控えめで美味しいと思います。私は2年前から「グルテン不耐症」になってしまったのでほとんどのお菓子は食べられなくなったので、今回も家族にお土産として買うだけでした。私が買った「クラプフェン」というカーニバルに食べる中にクリームやチョコレートなどが入った揚げドーナツは紙袋に無造作に入れて渡されました。これも慣れると特に気になることはありません。
ぶらぶらしてしたら本屋さんを見つけたので入ってみました。私の住んでいる地域には本屋さんがないので本を買うときは大きな街に出るか、今ならネットで注文するしか方法がありません。大きめの店舗だったのでさまざまなジャンルを扱っていたのですが、本屋さんで取り扱う本も「ドイツ語」「イタリア語」と分かれています。これも南チロルならではといったところでしょうか。最近漫画の取り扱いも随分と増えました。おかげで日本の漫画でドイツ語、イタリア語を勉強できるというものです。ここの本屋さんはドイツ語の漫画しか取り扱いがありませんでした。
このMeran/Meranoの街にもPorticoと言われるアーケードがありました。雨の日でも傘をささずに買い物できるのは良いですね。当たり前ですが欲しいと思ったものが一箇所で一通り揃えることができるって便利です。村ではイタリア語の本一つ入手するのに苦労しますのでね。
南チロルの第二の都市と言っても、ご覧の通りの人出なので安心して街歩きできるのも魅力の一つだと思います。あとドイツ語もイタリア語も通じること、イタリアンがドイツ語で楽しめてしまうのも南チロルだからこそでしょう。今回Meran/Meranoを散策した際に話した言葉は100%ドイツ語でした。イタリア語使わなかったなぁ。行き先によって、話す人によってドイツ語だったりイタリア語だったり、ミックスカルチャーが根付く南チロルです。今度行くときは郊外の自然農園でいつもかうじゃがいもがなくなったらですね。
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