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星のクラフト(骨子連載)

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星のクラフト(骨子連載中)
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#小説

連載小説 星のクラフト 1

 工房の二階では二人の男が麦酒を飲んでいた。 「いよいよ、出発の準備を始めるとするか」  …

米田 素子
7か月前
4

連載小説 星のクラフト 2

 ランは動揺しているナツと家族たちを残して、船を保管している部屋の扉を開けた。  扉のあ…

米田 素子
7か月前
2

連載小説 星のクラフト 3

 一階の工房に降りると、想像していた以上に、パーツ製作員たちは落ち着いていた。工房の部屋…

米田 素子
7か月前
2

連載小説 星のクラフト 4

 二階ではナツと家族がテーブルに着いていた。ランが姿を見せると、ナツは席を立って駆け寄っ…

米田 素子
7か月前
5

連載小説 星のクラフト コラム1

 私の名前は滝田ロダン。  鳥や虫、花や草、樹木から聞いた話を書き留めるのが仕事。  ―…

米田 素子
7か月前
3

連載小説 星のクラフト 5

 ランは二階に現れたパーツ製作員たちを、ガラス張りの部屋へと招き入れた。 「これまで、こ…

米田 素子
7か月前
3

連載小説 星のクラフト 6

 建物は光る星屑の間を進み続けた。ひとつの星が近づいて見えたとしても、決して接触することはない。 「近くに見えたとしても錯覚だ。星屑と太陽の光で靄のようになった空間に屈折が生じている」  ランは中央司令部から聞いた説明をそのまま口にした。 「空気は、どうなるのでしょう。私達、生きていられるのでしょうか」  パーツ製作員に一人が心配そうにガラスにへばりついている。 「心配することはない。空気や水など、私達地球人にとって必要なものは潤沢に搭載している」 「搭載? なんだか怖い」

連載小説 星のクラフト 7

「もしもマヤさんの体調がよければ、みんなを連れて船体室へ来ないか。あとしばらくは星屑の間…

米田 素子
7か月前
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