風俗業会で働く方に特に知って欲しい!性に関わる健康の話
【初めに】
私のザックリとした自己紹介はこちらを読んで頂けるとより話が分かりやすいかと思います。
結論から言ってしまうと心の病や性による不調を『東洋医学』の鍼灸などを用いて治療をしました。治療を始めて約半年になりますが回復傾向です。特に心の状態が良く、むしろ風俗を始める前より成長を感じるほどに回復しました。
男性、女性どちらの方にも参考になる内容になってます。
補足ですが、昼間は栄養士として献立を立てる仕事をしていたので、食事の事にも触れています。参考にしてください。
風俗で働く方以外にも性について悩んでいる、不妊で悩んでいる方にも問題解決のきっかけになればと思いまとめました。
序盤は泥臭い話になってますし、東洋医学に馴染みのない方は「何言ってんだ?」と思うかも知れませんが、ただ精神安定の薬を飲むだけの治療方よりよっぽど理にかなっていると私は感じています。同じ悩みを持っている方の力になれれば幸いです。
風俗のお仕事で全力疾走した日々
とある過酷な諸事情をきっかけに、性に関わるお仕事に約5年間携わりました。
最初に働いたのは都内のデリバリーヘルス。
朝から夕方までの時間は調理のお仕事。
それが終われば自転車で最寄の駅へと急ぎ、都心の駅に出てそこから終電ギリギリまでお仕事。
しかしその生活では2つの仕事をこなすのに時間を目一杯とられてしまい収入も目標の金額に達しなかった為、思い切って昼職を辞めて風俗業一本の生活へ。
お仕事は大体、週3〜4日の12時間拘束。ですがまだ若く、体力も気力もあった私はお仕事の電話が鳴れば、上がりの時間を過ぎても仕事を受けていました。ありがたいことに風俗嬢としての素質もあり、お仕事も沢山入れていたので1日に待機する事が無く、また自分自身も「待機なんて絶対しない!」と思い仕事を取ることに、正に命をかけて働いていました。
体調不良で全てが最悪な日々に
そんな日々を送っていると、次第に体力が追いつかなくなりました。
プライベートでの問題があっての風俗のお仕事だったので、その問題に対しての精神的な苦痛もプラスされ体調は最悪です。
この頃から以下の症状が現れ、日常生活に支障をきたすようになります。
不眠
動悸・息切れ
めまい
不整脈
胸の痛み
腰、関節の痛み
冷や汗のような気持ちの悪い汗を掻く
胃腸が常に張る、ムカムカ
こういった体の症状に加え、
人の話が頭に入ってこない
スムーズに言葉が出てこない
指示された事を覚えてない
人と話すのが億劫
人の目を見て話せない
感情が希薄になり、好きなことも楽しく感じない
情緒不安定で悲しみが突然押し寄せる
上記の様な精神的な症状も強く出現しました。
プライベートの問題に加え、過酷な肉体労働で心身共にボロボロになっていましたが、私は「仕事でお風呂何回も入ってるせい」と、自分の体力が徐々に蝕まれていることを軽く見ていました。
1日に役5人のお客様につき、一緒に浴槽に浸かる回数も10回以上にはなっていたし、室温の調整もお客様に合わせていたので夏場は特に寒いのを我慢しながらの接客なんてことも多々ありました。
1番辛かったのは『不眠症』でした。
寝れない→回復できない→さらに疲れが蓄積
この流れの繰り返し。1番酷い時は睡眠導入剤を何錠も飲み、それでも眠れずお酒を流し込む。
ここまでしても寝れない日がほぼ毎日だったので、仲のいい親友との外泊もかなりの苦痛になりました。寝れないから外泊した時は周りにはバレないようにずっと起きていたし、そもそも人と会う事自体恐怖に代わっていました。
当時は私なりに自信と誇りを持って選んだ仕事だけど家族や友達が知ったら悲しむし軽蔑されるという気持ちもあり、鬱状態に。
好きなことも楽しく感じなくなり、「自分の人生は終わった」と言わんばかりのネガティブモード。常に自分を責める言葉を心の中で唱えていました。
風俗で働く方はこのような悩みを持たれた方も多いかと思います。
様々な病院を受診しても結局原因不明
すがる様な思いで色々な病院に通いました。
都内でも評判のいい大学病院で血液検査、甲状腺の検査、ホルモンバランスの検査など。
結果はどこの病院でも問題なしの健康体とのことで、心療内科を紹介されるというお決まりのパターンが何回も続きました。
いつしか私自身も「私は鬱なんだ」という思考で頭がいっぱいになり、心療内科の医師に言われるがまま週に1回通院。何種類もの薬を処方され、それを服用していました。薬の副作用もプラスされ更に記憶力が落ち、常に頭がぼーっとしている状態に。心療内科に通って良くなるばかりか、症状は悪化していきました。
薬は基本的に副作用があり、睡眠薬や精神安定剤などの薬は特に副作用が多いです。心療内科の治療が合っている方もいると思いますが、副作用を確認した上で服用するか決めるべきだと思います。心療内科のお医者様は自らが処方している薬を否定することはないので、向精神薬に不安を持った上で心療内科を受診される方はご自身の直感を信じてもいいと思います。
心身共に参っている時はそんな事を考える頭も持てないものだと思いますが、こんな事を続けていても、回復することはありません。
東洋医学との出会い
そんな日々をなんとか過ごしていましたが心療内科の処方薬で心身が回復に向かうはずも無く、とうとう皮膚にまで変化が出始めました。全身が蕁麻疹のようなブツブツでいっぱいに...!しかも何日経っても全く引かない。見た目に影響の出る症状はお客様にも変に誤解をされてしまう可能性もあるし、容姿を見られる仕事でこれは大問題。ここまで来て「これはまずい!」と思い他の治療も探し始めます。
ある時友人から『鍼治療』のことを聞かされました。「TVで鬱とか不眠に効果的とやっていたよ」と。調べてみると、俗に言う心の病や女性特有の症状、慢性的な病気など一般的な病院では解決がなかなか難しい症状にはもってこいとの事でした。
それをきっかけに東洋医学の存在を知り、今まで私が通っていた病院とは全く違う観点からの治療があることにとても嬉しくなりました。
東洋医学と関連の高い『ヨガ』や『瞑想』『アロマ』についても興味を持ち、そこから私の生活改善の日々が始まったのです。
東洋医学とは
私たちに馴染みのある西洋医学は病原を中心に診ますが、東洋医学は全身のバランスを診て治療を行います。
私のように不眠や鬱症状で悩んでいてもそれだけで病名を決めたりせず、臓器の状態や生活習慣、皮膚や目、耳の状態、感情の安定性など全ての体のサインを考慮して、身体に必要な治療を施します。
現在一般的な西洋医学では一つの症状に対し薬を処方したりして症状や数値の改善を目指しますね。それに対して東洋医学は、心身全てのサインを観察し、状態を把握、元々人間が持っている治癒能力を引き出し体が正常に戻るのを促す治療をします。あくまでも、治療が直接身体を治すのではなく、治癒をお手伝いするといったイメージです。
ざっくりと東洋医学の考え方に触れます。「陰陽」「気血律液」「五行」という3つが東洋医学の主なキーワードです。ここでは「五行」について少し詳しく解説します。他の2つはこの記事では割愛します。
-五行とは-
馴染みがないと少し難しいですが、自然の法則を人間の体にも当てはめているイメージです。それぞれの「五行」に似た性質の臓器(西洋医学の考えの臓器とは異なります)を当てはめています。
★五行...「木」「火」「土」「金」「水」の五つ
★五臓...「肝」「心」「脾」「肺」「腎」の五つ
さらに細かい人体の部位や感情も五つに分類されます。例えば「肝」に問題がある時は怒りやすくなったり、「肝」の五宮である「目」や五華である「爪」に目に見える影響が出たりします。
★相生...母と子の関係のように一方が一方を育てる関係のことを言います。「木が燃えれば火を生じ、火が尽きれば灰、つまり土を生じ、土の中からは金属を生じ、金属の表面には水を生じ、水は木を 成長させる」ということです。
逆を言えば「木が燃えなければ火は生じない、火が生じなければ土も生まれない...」となるので、一つの不調がきっかけで全体のバランスまで崩れることがあるということです。
★相剋...父が子を叱るように一方が一方のエネルギーを抑制する関係のことです。「木は土の中より育ち、土は水を吸収し、水は火を 消し、火は金属を溶かし、金は木を砕く」この相剋が上手くいかないと一方のパワーが大きくなり過ぎてしまいます。
大切なのは全体のバランスなのです。大事なことなので2回言いました!
これは私の主観で結構当たってると思うので覚えておいて損は無いと思います。「ツボ」や「漢方薬」もこの考えに基づいた治療法になります。「陰陽説」もそうですがこの「五行説」は姓名判断や四柱推命などの占いでも出てきます。万物が陰と陽、五行の性質に分けられるという考え方です。ポケモンをイメージすると分かりやすいかな?
詳しい東洋医学の内容については別途記事にしようと思います。分かりやすい説明をされているサイトのURLをいくつか貼っておきますので参考にして下さい。
鍼治療に通いはじめてからの変化
鍼治療は1回や2回通っただけで症状が改善する訳ではありません。何回か通ううちに鍼灸師の先生が患者の体の癖や性格、生活スタイルを見て、ベストな治療を見つけてくれます。
ストレスがかかるとどこに疲れが出る体質なのかも徐々に掴めてきます。
私の場合最初は10日に1回、少し改善したら20日に1回と徐々に感覚を開けていきました。体調が悪い時や生理中も治療可能ですし、むしろ不調に対応した治療をしてもらう事もできます。
また、東洋医学の治療では問診が特に重要なもののように感じます。先生とのフィーリングや鍼灸院自体の空間が居心地がいいかどうかが重要だと思うので、そういったところも考慮して選んだ方が効果的だと思います。
よくあるベッドがいくつか並んでいて、保健室のカーテンの様な布で仕切られ何人かの先生が同時進行で施術している様な鍼灸院だと、となりに聞こえるのを気にして言いにくい話等を先生と共有出来ないと、せっかく鍼灸院に通っているのにもったいないと思います。(そういった鍼灸院が悪い訳ではなく、あくまで私の主観です(_ _))
通い初めは38.0℃以上の発熱をする事がほぼ毎回でした。鍼の効果として施術後や翌日、微熱が出ることはあるそうですが、ここまでの高熱が出ることはないそうです。発熱ができるということは良いことらしく、弱った体では発熱する事すら出来ないので、熱が出たという事は体の治癒能力が働いている証拠との事。
1番悩んでいた睡眠障害がいきなり治るなどといった奇跡のような効果は勿論ありませんでしたが、通うにつれて体の変化を実感しました。
鍼治療で分かった本当の不調の原因
1.性行為による腎虚
東洋医学では『房事過多』といって度の過ぎた性行為は健康を害すと考えられています。風俗お仕事をされている方の職業病として、これが1番多い症状になるのではないかと思います。
房事とは性行為のことで、これが過多になると『腎虚』という状態になることがあります。
《腎虚の症状》
不妊症、腰痛、骨粗鬆症、脱毛、白髪、難聴、耳鳴り、めまい、皮膚の乾燥・痒み、排尿障害、下肢の冷えやだるさ、物忘れ
私自身も鍼灸の先生に『腎虚』の状態にあると診断され、酷いめまい、生理の時のような腰の痛み、冷えやだるさ、物忘れの症状も出ていました。切れ毛にも悩んでいましたがまさに腎虚の症状。鍼灸の先生曰く、風俗業で働いている人は『メニエール病』など耳に関する病になる事が多いそうです。
なぜ『腎虚』になると脱毛、難聴やメニエール病になることがあるかというと前文でも説明した通り、「耳」「骨」「髪」は『腎』と繋がっているからです。
男性は射精した後脱力する方が多いので行為によって消耗しているのは想像がつきますが、女性も同じです。女性は射精しませんが、膣を濡らす行為自体も腎のエネルギーを使います。腎によって造られた血が、母乳や愛液になりす。よく母乳は血からできていると言いますが本当にそうみたいです。
女性は男性に比べて1度の性行為での精力の消耗は少ないですが、風俗で働いている女性は回数もこなしているので相当消耗になっていると考えられます。
また『腎虚』と老化は密接に関係していると言われています。「骨が脆くなる」「耳が遠くなる」「髪が抜けやすくなる」など、こうしてみると老化に関連した症状が多く見られます。
よく「精がでる」「精のつく食べ物」などと言いますがこれは中医学の考えが語源です。「すっぽん」「うなぎ」「山芋」などは『腎』のエネルギーを補填するものなのです。
東洋医学では年齢別の性行為の回数も決まっています。
恐らくこれは男性目線の目安だと思いますが参考までに。
「女性が性的な行為をすることは男性と比べて楽」という風に思っている方が多いように感じますが、女性もしっかり消耗しているということです。私はこの話を聞いて、風俗ワークは自らを犠牲にして生気を分け与える「アンパンマン」のようなお仕事だなと思いました...!
長期休暇を取ることはなかなか難しい場合もありますが、不妊や骨粗鬆症、脱毛といった致命的な不調に繋がるのでこれを頭に入れて働き、体が悲鳴を上げているようなら思い切って休むことも大切です。
2.長年のストレスによる脾胃の虚弱
「緊張するとお腹が痛くなる」「悩みすぎて胃が痛い」と言うとピンとくる方がいるかも知れません。
《脾の役割》
「脾」は、胃とともに消化吸収に関する働きを担っており、西洋医学の脾臓とは全く別の働きをします。
飲食物から吸収したエネルギーを体中に配びます。
気や血を造る働きや筋肉などの末梢組織への栄養補給をします。
血液が血管外に漏れ出ないようにする作用も有しています。
この「脾」の働きが弱ると、「脾虚」という症状が現れます。
《脾虚の症状》
お腹をくだしやすい・胃に不調が出る・短気・体調を崩しやすい・冷え症がある・浮腫み・食後すぐ眠くなる・白ニキビができやすい・朝起きるのがだるい・全身倦怠感・あざができやすい・甘いものがとまらない
《今日的病名》
慢性胃炎・悪性腫瘍・過敏性腸症候群・便秘・慢性膵炎・慢性前立腺炎・学童児の起立性調節障害・脳血管性痴呆・アトピー性皮膚炎・小児の胃腸虚弱・白内障
鍼灸に通い始めた頃、先生からは「拒食症の患者さんよりも酷い栄養失調状態」と告げられました。確かに、ぶつけた覚えも無いのに脚はアザだらけ。「お仕事で膝を付くからかな?」とあまり深く考えていませんでしたが、栄養が不足し、血を止める力が弱っていたみたいです。
甘いものも止まらず、仕事中はお菓子で食事を済ませることも多かったです。
しかし!
食べた物からエネルギーを抽出してくれる「脾」の機能が弱っている時にチョコレートやケーキなど消化に悪い食べ物を食べていては、更に臓器に負担が掛かってしまいます。これでは良くなる物も良くなりません。
脾の症状が強い場合、特に食べものに気をつけるべきです。
《脾が弱っている時摂るべき食事》
NG...消化に悪いもの・体を冷やすもの・乳製 品・精製砂糖・アルコール
OK...芋類・生姜・栗・ごま・うるち米・餅米・大豆・牛肉など
気づく方もいるかも知れませんが、「脾虚」の時甘いものを体が欲するというのは理にかなっていて体は自然にエネルギーになる食べ物を欲しています。
しかし、消化器系を冷やすと体が弱ってしまいますので、体を冷やす力のある精製砂糖や添加物の多いお菓子からエネルギーを摂取するのでは無く、芋類や穀類、豆類などの自然な甘みのある食材を取るように心がけましょう。
また、乳製品や小麦に含まれる「グルテン」は腸壁にこびりつき消化器に悪影響を与え、アトピーなどの原因になるとも言われています。
とにかく、お腹に優しい食事を心がけましょう。
終わりに
風俗ワーカーは、精神的にも物理的にも「氣」を使うお仕事。アンパンマンのように自分の体の一部を分け与えていると言っても過言ではないと私は思います!
ですが、お客様にとってあなたと過ごす時間は、一時の夢を見れる特別な時間。風俗は夢と元気を与える素敵な仕事です🌟
私が1番伝えたいのは、体が思うように動かなかったり、精神が病んでしまってもあなたの実力不足じゃない。体は正直な反応をしているだけという事です。
どうか不調になった時、自分を責めるのでは無く、自分の心と体の些細な声に耳を傾けてあげてください。自分を1番大切にすることが、あなたと、あなたを大切に想っている人の幸せに繋がります。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。この記事を読み少しでも希望をもって下さる方が居たら、私は心から幸せに思います。
皆さん、幸せな一日を♡
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