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うなぎの後のうなぎ

あーもう向いてないのですよね
わかりますよ
私はこの仕事に向いていません。
なんで入ってきた?
というさ、微かな心の濁り、
わかります。
私への不穏なわだかまりが
だんだん大きく広がってきているでしょう?
私には伝わってきます。
おや、あなたもですか、
はいはい、あなたもですね
あなたもあなたも、、、
薄々気づいているのでしょう?
私がここにはいるべき人間ではないことに、
最初あなた達は私を褒めてくれましたよね?
覚えていますか?
もう忘れてたでしょうか。
いや~覚えていたなら、とっとと忘れて下さいね
あーもったいない
これほどあなた方の期待待望大望期待を無下にできる人材がかつてこの世におりましたでしょうか?
こんにちは、私は失望させるのは得意であります苗字と名前です。
さぁ私をご覧ください。
いいや、目をそらすのはおやめください。
私に失望されましても困ります。
嘘ですごめんなさいどうぞどうぞ、
だってそうでしょう?
こんな所に、凄腕人材さんがのこのこと手を貸してくれるわけがないでしょう? 
いや、あなた方を卑下してるわけではありません。
どうか気を悪くしないでください。 
私は当然だと思っているだけです。
それ相応の人がそれなりにそこに存在するのが当たり前なこと、ただそれだけです。
ただ、最初の驚きは無意味でしたね。
驚かせたことは大変申し訳無いとは思っております。
私はわかっておりました。
だから一人で最初のうちから心を痛めておりました。
だからゴメンとしか呟き様がございません。
問題なのは、
私が無能な者でありながら、
自ら退くということができないところです。
私は無能が故に自ら動くことができないのです。
私が動くときは、どんなときでしょう?
それ逃げるときだけです。
一切を捨てた亡命、ただその一択です。
どうか、私を遠ざけたいのであれば、
どうぞ、陰口を大きなことでお願いします。
舌打ち、無視、ハラスメント、
大歓迎でございます。
私も残留は望んでいません。
しかし、簡単には離れることができない性分です。
唯一あなた方の前から消える方法は、
怖くなって逃げることだけです。
どうか私に同情や中途半端な妥協をせず
思い切って、人思いに殺してください。
それが双方の益になります。

あー 
うなぎを食いました。
5500円です。
酒も飲まずに一回の飯だけで、しかも自腹で、
これほど高価な物を食べたのは初めてです。
緊張しました。
平日の夕方だからか、
店内に客は私ただ一人でした。
一人で食う飯は美味しくないのですね。
その後牛丼屋の1000円のうなぎを食ったよ
何してんだろう
別にどれだけ金を払おうが
何も感じなくなった。
何もは言いすぎか
多少は、金をゴミに捨てたとかは
思う
けどたちまちそんな思いは薄れる
どうせならこんな長駄文を読んでくれるあなたに
うなぎの一重や二重を奢って上げたいくらいよ
なんか
飯では私は満足できなくなったかも
あー
さすが高い金を取るだけはある愛想の良い店員だったよ
だから余計に緊張したよ
そんな店員には、ちゃんとわかりやすく感動して声張って美味しいって言ったほうが良いのかなって
思いながらドキドキしてたよ
店を出るまで落ち着けなかったよ
結局ぷーんって感じで
逃げるようにしてあまり噛まずにすぐ食べて帰りました。
会計のあとボソッと
大変おいしゅうございましたって言ったけど
聞こえてたかわからん。
あのおばあちゃん店員さん、
二度と会わないのかな。
うまくねーよ、べーだ!
二度と来ないならこれくらい言ってあげてもよかったな、
こんな俺誰が好きになんねん!
これ最近の内心ブーム
あー
あっかんべー

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