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書評

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読んだ本について。メモ書き~ちょっとした考察まで。
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#読書

20240721『リケジョ』読了。わからない部分もありましたけど、テンポよく読めました。律と理緒、才田。そして最終章。カガクという同じ符丁を通じてわかり合える関係、というのがとても素敵に思えました。わたしたちも将棋という同じツールを用いることでわかりあっていられるといいな。

ramhome
3日前

『基礎から学べる現代アート』読了。知識を仕入れるのはいつだって楽しい。
時系列を追うと分かりやすいですね。もちろん、そうは言ってもシミュレーショニズムあたりで頭パンクしそうになりました。この知識だけで太刀打ちできることはないでしょうけど、美術館に行きたい。いろんなものを見よう。

ramhome
1か月前
4

純文学の読み方(『推し、燃ゆ』を読む)

寝ろ微熱に浮かされて碌なことを考えない。 自分は”推し”にどう思われているのか。好かれて…

ramhome
1か月前
5

20240615『羊子と玲 鴨居姉弟の光と影』

好きな画家鴨井玲に惹かれたのは、比較的最近。 それまで、好きな画家は? と聞かれる度、答え…

ramhome
1か月前
2

20240608『八月の銀の雪』

読んで。聴いて。人を知りたければ、その人の好きな本を読むこと。 どこかで聞いたことがある…

ramhome
1か月前
2

20240320『愛されすぎたぬいぐるみたち(MUCH LOVED)』読了。はじめての友達、ぬいぐるみ。愛情を受け続けた姿と短いストーリーをまとめてあります。ボロボロになって、いくつかの部分が破れたり、外れたり。それでも、いつも黙って見守ってくれる友達の姿に思いを馳せました。

ramhome
3か月前
1

メイド、で思い出しました。書籍『執事が教える 至高のおもてなし(略)』よくあるハウトゥー本ですが、エピソードの数々に”執事”という職業の特異性が相まって楽しくサクサク読了。”おもてなし”の真髄は、知っているようで知らない心遣い、そして、感動させるためのパフォーマンスなんですね。

『鴨井玲 死を見つめる男』読了。
死を見つめ、死に魅入られてしまった天才の姿を、一番近い人たちのエピソードから迫っていきます。人を惹きつける鴨井にまつわる話はどれも彼の洒落ていていながらどこかほの暗く興味深い。文章も味わい深く、彼の人となりを知る一番の資料ではないでしょうか。

ramhome
8か月前
1

『五分後の世界』感想(2023/05/06)

ああ、これ知ってる。『ゼロの使い魔……おススメされたので読んだ。 四宮さんからおすすめさ…

ramhome
1年前
2

目取真俊『水滴』読了。
なんだこの怪作は……。設定の異様さに着目して読みましたが、沖縄というテーマとマジックリアリズムが融合して非常に面白い。なんと言っていいのかわかりません。短くて非常に読みやすく、それでいて後を引く。怪作でかつ快作。何作か読みたくなりました。

ramhome
1年前
3

『ブラックボックス』読了。味気のない文章……被写界深度の浅い世界。他人の心理、社会の機構、全て表層で捉えている。それらは、『ずっと遠くに行きたかった』というサクマの閉塞感を的確に描き出す。これは、他者、世界への関心を薄れゆく現代人が、少しだけピントを合わせ始めるまでの話——。

ramhome
11か月前

『abさんご』20231116

満ち足りた中にあるもの aの道とbの道,ひとが生きるあいだにはさまざまな岐れ道があり,けっ…

ramhome
8か月前
6

20230913『蛇にピアス』

なかなか面白くてやめ時が見つからなかったです。 自己表現手段であるピアス。けれどその穴は…

ramhome
9か月前
1

『潰玉』再読感想(20230726)

『潰玉』の再読薦めるからには読み直さねば、そう思い、 私は再びこの狂気に振れた—— はじめに四宮式に物申す 再読の切っ掛けとしては、 物書きVtuber「四宮式」さんの「【文学】文学作品で学ぶ特殊性癖入門【四宮式/五反田えぬ】」配信で触れられていたことが大きい。 正直、『潰玉』を一介の物書きがちゃんと把握していることに驚きがあった。誰一人知らない本作を知っている人間に出会えるのは、個人的に軽い感動もの。 ただの芥川賞候補作、選評にもそこまで良いことは書かれていない。レビ