純文学の読み方(『推し、燃ゆ』を読む)
寝ろ微熱に浮かされて碌なことを考えない。
自分は”推し”にどう思われているのか。好かれているのだろうか。
「あれだけ素敵なひとなら彼氏のひとりやふたりいてもおかしくない」
「いや、配信に忙しいからそんな暇なんて」
「よく考えてみると私が彼氏だった」
荒唐無稽を極めた脳内三国志は晋を経て、五胡十六国まで混沌を深めている。
考えたくなかったからずっと働いていたのに、その職場で流行り病と休みを貰ってきてしまうのはなんと因果なことか。
倦怠感も喉の痛みもなにもかも、外部コアに身を任