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【ズボラ自戦記・ニ人感想戦】人生で一番気合を入れた将棋を指された話(通信将棋)VS うーたさん

金曜日に予定していた休暇が今日(月曜日)にずれこみました。
今貰っても仕方ないのですが、いただけるものなら有効活用! と筆を執りました。

先日まで続いたうーたさんとの通信将棋。
非常によく纏めてくださっており、感想戦兼私からのアンサーをここに。

お相手の印象

快活でトークが達者。初段から三段の居飛車党で調子が良い時の冴え方がすごい印象です。

序盤~中盤

Ⅰ 楽観

角換わりは究極先手が勝つゲームではありますが、後手番では何やっても互角というおおらかな気持ちで指しています。
△83角までは流れ。▲28飛からお相手の構想が読めなくなりました。△63玉に対する▲47金から”知識的な”優位を確信しました。このタイミングでは「▲55銀」が形で「▲55銀もしくはその関連の手」が来るはずかなと。

▲46角で形を決めすぎたかなと思っています。形や手筋に縛られがちなのは何人かに指摘されているので、今後の反省ですね。

うーたnoteより関連言及

(個人的には▲46角自体はある形で悪くないような気がしています。それに続く▲55銀からの構想があるかないか、といった点が気になりました。)

Ⅱ 不発

△44歩が機敏でイニシアチブを取れたような気がします。
「局面は若干良しだが、知識的にも優位でこれは勝てるだろう」という感覚でした。

65手目△45飛からは大優勢モードで、▲56金△同角▲同歩△54桂の順がちらつき始めます。勝ったなガハハ。しかし▲64角(や▲42歩からの割打ち=△63玉型の弊害)をなぜか異様に評価しており(△48飛成から謎の力で寄せられる?)仕舞いには△45歩で飛車先を閉じたのが間違いでした。

中盤A

Ⅲ 柔軟

▲43歩打△44銀▲17角△33銀打▲65歩~▲22角がすごく柔軟な構想で、勝勢だと思っていた私も「え、これで悪いの? マジ……?」とぼやきながら考えていました。
不本意な△33銀打などを強要されながらも、▲65歩の意図が読みづらく泥沼に嵌っていったような感覚です。△43飛も本筋ではなさそうながらも先手の攻めを甘く見積もって指しました。
(▲43歩が打ちにくい、▲23銀打が気になる=△63玉の弊害2)

(△33銀打まで 画像は拝借)

中盤~終盤

Ⅳ ダウト

良い構想は良い流れを呼び、金桂ー角交換ながらも指しづらさを感じる状況にまで押し戻されました。
主張を取り戻すために△74金としましたが、これはリスクのある手だと”わかって”指していました。▲同飛△同玉▲75歩△63玉▲74角△53玉▲66角!△同玉▲65歩に△53玉が奇跡的に効かず、困っていたかもしれません(▲75歩に△同玉など変化を読み切ってはいませんでしたが、△74金に▲同飛なら勝負するつもりでした)

記事内でも触れていなかったので、ここは私の年期と信用の分、一日の長があったということでしょう。

▲同飛が大きなピンチのひとつ
すぐ▲76飛が返ってきてほっとしたのはナイショ

Ⅴ 真価

△53銀まで 攻めるなら”その構想”しかないと思っていました

形を良くする△53銀に▲82角はお互い読み筋の最終戦争。
▲83銀に△73金▲55角△65桂が読み筋でしたが、これには▲同飛があることを発見。△同歩に▲73角成(どっちでもいい)△同金▲73角成△同玉は▲74金打から寄り筋。(一例。いろいろ悩みましたがだいたい寄りです)

「これで決まってる!? ウソでしょ……」
この筋を回避するために悩みぬいたのが▲83銀に△84金▲55角に△65桂です。めちゃくちゃ悩みました。
(△65桂に▲同飛が読み筋。△同歩▲91角成△同飛▲同角成……で乱戦想定でした)

最初勝てそうだな、と思っていた調子はどこへやら。
手の精度で圧倒され、すっかり格上相手の気持ち。
最後も頓死にビビりながら時間をかけて指していました。面目ない

まとめ

格上、なんて持ち上げていただきましたが、最初の小競り合いと経験でなんとか押し切った将棋になりました。
Ⅳ・Ⅴはこちらが不利だった部分もあるはずです。
うーたさんの感覚の良さや嗅覚は侮れません。

互いのNoteを照らし合わせてみると、評価や読み(深度)に関しては”まだ”私に若干軍配が上がりそうですが、言語化感覚も高く、読み(幅)・手の柔軟さは既に追い越されているように感じました。
あとは嘘が通じなくなってくると、本当に怪しくなってくるのでしばらくはそのままでいて欲しいなと思っております。

また、力のこもった自戦記から、お互いの読みや考え方を交換できたのは、勉強にもなりますしとても有益なものでした。私の方はだいぶざっくりした記事ですが、何かお役に立てば幸いです。

人生で一番気合をいれた将棋、確かに受け取りました。
一手一手、強さをしっかり感じながら跳ね返せたのが印象に残っています。

改めて、とても満ち足りた楽しい時間をありがとうございます!

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