夏の夜、京都をひとり歩く
7月に4日間、京都に滞在し、祇園祭の後祭を満喫してきました。東京の暑さもなかなかですが、京都も負けず劣らずの暑さ。それでも、夏の京都には特別な魅力がある。
後祭の光景
祇園祭は7月1日から1ヶ月続く、京都を代表する一大イベント。去年は前半に行われる前祭に参加しましたが、今年は後祭を楽しむことに。
後祭も前祭同様、宵山と呼ばれる3日間にわたり、路地裏にさまざまな山鉾が飾られます。夜になると提灯が灯され、幻想的な雰囲気が京都の中心を包み込み、その美しい光景に毎晩うっとり。森見登美彦の世界観そのもの。
祇園囃子の音楽が響き渡り、太鼓や楽器の「コンチキチン」という音が耳に心地よく、初めて祇園祭を見た時の感動が蘇ってきました。山鉾にはペルシャ絨毯や豪華な装飾が施され、その調度品を眺めるのも楽しみの一つです。
あばれ観音に遭遇
南観音山で夜11時以降に行われる「あばれ観音」という行事に偶然出会うことができました。御神体を布で巻いた神輿を担ぎ、激しく走る様子は迫力満点で大興奮。
この行事には、翌日の巡行で観音様が暴れないように前夜に暴れさせる、という意味が込められているそうでなんだかお茶目。
Youtubeにも動画アップしました。
巡行も忘れずに
翌朝から始まる巡行では、四条通りを練り歩く山鉾の姿が本当に美しく、釘を使わずに組み立てられた山鉾を目の当たりにすると、「動く美術館」と称される理由がよく分かります。
後祭は前祭に比べて観客が少なく、ゆったりとお祭りを楽しむことができました。混雑が苦手な方には、後祭がオススメです。
来年はもっと長く滞在して、さまざまな行事を楽しみたいなぁ。
涼を感じる「みたらし祭」
祇園祭以外にも、京都には夏ならではの行事がたくさんあります。その一つが下鴨神社で行われる「みたらし祭」です。この祭りは、土用の丑の日の前後10日間ほどにわたって行われ、境内を流れる冷たい湧き水を裸足で歩くことで、足腰を清め、健脚になるとされています。
膝まで浸かるほどの冷たい水は、想像よりずっと冷たくて京都の暑さを忘れさせてくれました。最後に湧き水を飲んで体内も清め、すっかり爽快な気分で気持ちいい!
水にさらすと文字が浮かび上がる「水みくじ」もやってみました。内容は可もなく不可もなく、といったところ。
京都の夏は行事がいっぱい
京都の夏の伝統行事は、どれも幻想的で美しいものばかり。祇園祭はもちろん、みたらし祭といった涼を感じる行事や、お盆期間中に行われる五山送り火など、見どころがたくさん。
もし機会があれば、ぜひ一度訪れてみてください。私も来年、また京都を訪れ、さらに多くの夏の行事を楽しみたいと思っています。
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