わたしは、あなたが必死に奏でてくれる、その音が好きだよ。| #あの日言えなかった言葉
こんにちは。RaMです。
数あるnote記事の中から、
こちらの記事を目に留めてご覧くださり、
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自分のことを大切にしながら暮らす中で、
感じたことや学んだこと、日常に活かせるポイントなどを
わたし自身の言葉で紡いでいます。
どうぞ、気を楽にして、
ゆっくりしていってくださいね♪
◎
本日は、#みんなで書く部 のお題に
チャレンジしてみます!
▼ テーマは、こちらです。▼
いつもとは異なるテイストで、書いてみようと思います。
それでは、どうぞ(^^)
あの日言えなかった言葉
わたしは、中学生の頃、吹奏楽部に所属していた。
本来は、おとなしく作業が出来る家庭部に入部しようとしていたけれども、同級生からやや強めに推されて、その同級生と一緒に、吹奏楽部に入部することになったのだ。
もちろん、家庭部に入ろうとばかり思っていたわたしには、吹奏楽関連の知識は、全く持ち合わせていなかった。
唯一ピアノを習っていたことはあり、かろうじて楽譜を読めたことは、せめてもの救いだった(ピアノに関しては、練習嫌いと手の小ささによって、全く上達しなかったけれども)。
まわりは、小学校からやってきていた子たちばかりで、部活動がない小学校から入部したわたしとは、まったくもって実力が違った。
希望する楽器もなかったため、とりあえず同級生と同じ楽器を希望した。
希望者が多すぎるため、その楽器選抜からは漏れ、わたしの担当は、バスクラリネットになった。
初歩の初歩から、手取り足取り教えてくれた先輩には、本当に感謝している。
休みの日、楽器屋さんに買い物に行くのにも付き合ってくれた。
(その買い物には、仲が良い同級生も一緒に行って、帰りにプリクラを撮って帰った思い出・・・懐かしい)
結局、1学年下に、経験者の後輩君が入部してきたから、
実力なんて、すぐ抜かれてしまうような先輩になってしまったけど、
それでも、部活動は、楽しかった。
休みが少なくて、練習が大変だったけれども、
それぞれの楽器が担当するパートを介して、部員みんなで一つの空間を作り上げていく感覚が、わたしは好きだったのかもしれない。
わたしの演奏力には、誰にも期待されていなかったから、
あまりプレッシャーを感じずに、楽しめたのかもしれないな、と今となっては思う。
別の楽器を担当する仲が良かった子(ここでは、Nちゃん、とします)は、ソロパートなんかもあって、必死に練習していたのを覚えている。
そんなNちゃんは、小学校から吹奏楽をやってきた子。
担当楽器はユーフォアムだった。
Nちゃんは、ユーフォニアムが本当に好きで、楽しそうに部活に来ていた。
わたしは、好きな楽器に出会うことができているNちゃんに、うらやましささえ抱いていた。
先輩や他の子が、Nちゃんの奏でる音について、陰口のようなものを話しているのが聞こえたことがある。
もしかすると、Nちゃんの耳にも届いていたのかもしれない。
その日以降、練習量を増やして、朝練も頑張っていたことを、わたしは知っている。
そして、時折、苦しそうな表情をしていることも。
わたしは、もっぱら木管楽器だったから、金管楽器については、音さえ出すことができなかった。
だから、「うまく口を使って、音を変えて演奏できて、すごいな」と普通に尊敬していたのだ。
当時は、長い物には巻かれろ的な感覚だった。
特に上下関係がある部活動の中では、自分を出しすぎてはいけないと思っていた。
だから、自分の意見や気持ち、思いを押し殺し、多数派に合わせていたことが多かったような気がする。
あの時、
『わたしは、あなたが必死に奏でてくれる、その音が好きだよ。』
と伝えられていたら、どうなっていただろう。
少しは、勇気づけることが出来たのかな。。。
この言葉は、確かに、わたしが思っていたことではあるのだけれども、
当時中学生のわたしが伝えたこの言葉を
Nちゃんが聞いて、心強く感じてくれるかどうかは、わからない。
もしかすると、中学生のプライドでは、受け取ってもらえない言葉かもしれないな、とも思う。
それでも、この年齢になって、「素直に伝えておけばよかったな」と思い出したのだから、
きっとわたしは、このことを心の底から思っていて、Nちゃん本人に届けたかった言葉なのだ。
あとがき
「#あの日言えなかった言葉」というテーマを目にして、かなり悩みました。
わたしは、これまで、
いつも、自分の意見を言えなくて、
自分のこころにしまい込んできたはずなのに。
あの日言えなかった言葉なんて、
たくさんあるはずなのに。
なかなか思いつきませんでした。
それでも、テーマに合うエピソードを探したいと思う、謎の根性。(笑)
そして、絞り出した記憶から出てきた言葉が、
『わたしは、あなたが必死に奏でてくれる、その音が好きだよ。』
でした。
Nちゃんは、部活動の中で一番仲が良かったのではないか、と思うくらい、一緒にいた子です。
高校から別々になり、そこから、会っていません。
でも、吹奏楽がやりたいと言って、別の市の高校を選んでいた記憶があるので、きっと吹奏楽を続けてくれていたのではないかな、と想像します。
好きなものに熱中できるって、
そして、その好きということに気付いて、進路選択の時にも条件に入れられるって、
素敵なことだな~と、改めて思ったわけです。
(わたしは、自分の意見や意思がほぼなく、周りに合わせることが多かったタイプなので・・・)
今は、どこで何をしているんだろ~?
元気に暮らしていてくれたらいいなあ。
と、20年近く前の記憶を呼び起こして、思い出に浸ったのでした。
ことばと広告さん
いつも、素敵なテーマをありがとうございます✨
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