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僕(濁乃れざいす)が自身の就労について思うこと

 障がい者として今の会社に就職したのが2012年10月です。その時から2023年の現在まで失業していません。

 ひょっとしたらnoteの閲覧者からは、僕は楽創の事業所の元サービスユーザーとして「楽創さんにはお世話になった」とか「僕は就労に向けて努力しました」といった話を期待しているのかもしれないと思います。

 しかし、今回はその期待には応えられないのではないかと思います。

 僕は「自分の就労は『巡り合わせ』というか『運』というものに強く影響を受けている」と、感じます。言い方を変えるとマクロ経済の影響をモロに受けている。

 僕が働ける場所は日本国内に限定されると思いますので、そういう理由で日本国内の景気が良ければ求人が増えて就業者が増えますよね?

 僕が失業している時に、もし景気が良くなれば就職ができるチャンスが増えますよね?

 僕は精神障がい者として暮らしてきて感じることは、やはり障がい者は健常者よりも就職が決まり難いと思います。

 しかし、私が働けているのは、「私に働く能力が有って努力をしたから」ではなく「国内の景気が良く、経営が良好な会社に出会えたから」というのが大きな要因ではないかと思います。

 つまり、政府与党の国内経済政策の如何で自分自身の就労ができるかどうかが決まってしまうのではないかと思います。景気が悪くても就職するチャンスはありましたが、長期で就労を継続することができませんでした。就労が長期で継続できれば給与は上昇する傾向にあります。景気が良い時は、なおのことです。僕の場合は、景気が悪い時に転職を繰り返すと再就職が決まるたびに給与は、ほとんど最低賃金近くに張り付きます。

 日経平均株価が約7,607円だった2003年4月28日の頃の僕は病気を隠して家電量販店でのバイトをしましたが、「こんな景気の悪い時にわざわざ雇ってやる」という店舗側の雰囲気にかえって病気を悪化させてしまいました。

 その後に自宅療養で働く希望も可能性もなく、障がい者職業センターに通所していました。その後、札幌市の施設でトイレ清掃のパートの仕事に就きます。株価が17,000円から18,000円を推移していた2006年から2008年頃に楽創の支援で郵便局のフルタイムの仕事に就職しますが、郵政民営化のバタバタした雰囲気で組織改編を繰り返されて職場環境が変化した事がストレスになり退職することになりました。

 リーマンショックの影響で2008年10月27日に株価は7,162円なりますが、この時期は何度も退職を繰り返したあとで、さらに「何をしても結果が出ない」状態が続き、危うく詐欺師集団に就職するような話に引っかかりそうにもなりました。

 その後に株価が10,000円を推移していた時期に1日3~4時間の事務職に就きます。その職場はアットホームで僕には居心地が良かったのですが、就労時間が増える見込みはなく、後に東日本大震災の影響で失職することになります。

 僕が現在の会社に就職が決まった2012年10月頃を境に日経平均株価は8,000円台から上昇を始めます。2023年5月26日の株価は約30,900円です。日経平均株価は半年から1年後の景気の期待値を予測して変動すると言われています。

 労働力調査のデータによると、2012年10月頃から労働力人口と就業者が上昇を始めます。ここでは日本の政治にどのような変化があったかは論じません。ですが、日本国内の就業者数に500万人も変化が起きてしまった世界線で、自分の就労に影響を受けないと論じる方が無理を感じます。

 景気の上昇と障がい者の雇用の促進で、僕の周りにも障がい者の人数が増えてきます。ですが、職場に定着しない方も少なからずおられます。

 現在の会社に限ったことではないのですが会社側が障がい者の『強み』ではなく『欠陥』や『障害』に着目してしまうところや『障がい者には面倒を起こさずに人的コストが掛からない事を求める姿勢』が感じられます。

 障がい者を雇用するにあたって、健常者とは違うコストがいくらか掛かることは想像に難くないはずだから、行政は税金を安くしたり補助金を用意しているのでしょう。

 障がい者の方も会社側として否定的な話をしている訳ではないのに御自身で結論を拙速に出してしまって決断してしまっている場合もあるようにも感じます。

 現在の会社の最初の仕事は清掃や警備などの仕事でしたが、その後に僕の『強み』であるプログラミングの仕事を任せられるようになりました。最近ではプログラミングも行う所属部署の障がい者メンバーの中間管理職的な役割を会社側から求められています。

 会社側にはメンバーを含めて、『欠陥』や『障害』よりも『強み』に着目して業務のマネジメントをして頂けるように働きかけようと考えています。

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