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スペインのフラメンコから、日本の話芸へ。 地元広島にも、笑いの素を!

こんにちは!RAKU-GO-LABO@広島、そして、広島つながり寄席の坂倉です。予定より一ヶ月遅れましたが「RAKU-GO-LABO@ひろしま」としての発信、スタートします!

そして、既に2014年から人気、実力ともトップクラスの演者さんによる寄席を各地で開催し、コロナ後の落語の生配信のさきがけでもある「つながり寄席」。この広島版「広島つながり寄席」開催に向けて始動いたします。

RAKU-GO-LABOは、落語ラボ…つまり落語研究所。ですが、「気楽にゴー!楽しくやろう!」という想いを込めた名前。私の生まれ故郷広島で、落語をきっかけに、楽しく笑ってつながる場を作りたいと思っています。

落語に関しての難しい話や名人伝は、その専門の方が既に五万といらっしゃいます。そういう情報や評論は先輩方にお任せして、ここでは、むしろ落語にあまり縁のなかった皆様、すぐに生の落語を聴きに行けない地方にいる皆様に、私が江戸で見聞きする今の落語や噺家さんの事や、トリビア的に落語の世界をご紹介していこうと思っています。今の落語を知って、興味を持ってもらえるきっかけになると嬉しいです!

実は、RAKU-GO-LABOには、2005年から始めたFLAMENCOLABOという姉がおります。
FLAMENCOLABOは、その名の通り、スペインのフラメンコを扱っています。
私は、1999年から50回近くスペインを訪れ、2005年から本格的にスペインのフラメンコに関わる仕事を始めました。日本での来日アーティスト公演スタッフから始め、スペインのフェスティバルのプレスとして取材したり、招聘コーディネーターや通訳、レポートやインタビュー記事の執筆をしています。

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主にスペイン人アーティストとの仕事でしたが、日本では、テレビ番組のコーディネーターとして、黒木メイサさん主演の番組や、今井翼さん、鶴田真由さんがスペイン人アーティストと対談する際の通訳。来日公演のアテンドやコーディネート。日本のフラメンコサイトの自身のコーナー「フラメンコウォーカー」には、既に150本以上の記事。その他、インタビューやコラムも掲載しています。(上写真:アンダルシア州のヘレス市にて、市長と対談。下写真:スペインのフェスティバルの授賞式にてプレゼンターを。)

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直近では、日本公演でアテンドもしていたロシオ・モリーナの映画「衝動」の字幕監修とコラム執筆をさせていただいました。こちらは、コロナの影響で上映期間が短縮されましたが、今月DVDで発売されました。ちょっぴり宣伝です。

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そんなこんなで25年間、どっぷりスペイン語とフラメンコの世界にいたのですが、一つの“大衆芸能”を深めれば深めるほど、日本にいる間は、日本の大衆芸能が気になっていました。特に歌舞伎、そして落語。国は違っても共通点はたくさんあり、見れば見るほど、聞けば聞くほどのめり込みそうになってしまうのをぐっと抑えて、スペインにせっせと旅立つ日々を送っていました。
そこへやってきたのが、コロナ禍です!

私のライターとしてのポリシーは、自分の目や耳で確かめたものを、先入観なく、その場の空気感を含めて、楽しく分かりやすくお伝えすること。ところが、スペインに行けない=自分の目で確かめられなくなったわけです。(下写真:訪問した翌日から、コロナで閉鎖されたマドリードの老舗タブラオ。)

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2020年3月、ロックダウン寸前のマドリードから帰国。日本でもコロナの影響で、公演の中止や閉館の波が始まっていました。約2週間、自主的に自宅待機した後、最初にしたこと。それは、既にチケットを取っていた「桂文珍芸歴50周年記念公演・ゲスト神田松之丞(現:伯山)」の鑑賞。奇跡的に中止にならなかった公演です。翌日は「春風亭一之輔独演会」に行き、その後、池袋演芸場に2日通ったところで、江戸脱出。4月からは寄席も休業となりました。

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広島に戻っても、江戸帰りの身。風評も気にして、友人とも同居していない家族とも会えず、完全に一人の毎日が2ヶ月。予定していた次のスペイン行きも無理、となると、普通途方にくれるところを、「ん?ということは、やっと思い切り落語聞ける!」となったわけです。

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6月上席の寄席再開までは、配信で笑いつなぎ、気になっていた噺家さんの音源を聴きまくり、家で一人、声出して笑って過ごしました。

昨年(2000年)は、199回(うち寄席が45回)、今年は9月までに、既に200回、落語会に足を運びました。これだけ行ってもコロナにも感染せず、たくさん笑って、元気をチャージ。不要不急?いえ、社会生活の維持に必要で…。

そのせいか、コロナ禍のひとり時間は、全く落ち込むことなく、寂しさも感じず、今までにないくらい心身ともに健康になりました。これって免疫力アップ?
いやもう「?」じゃなくて、「!」。

まさに、免疫力アップ!

「笑いが健康にいい」ということは、よく言われていますが、じゃあやってみようかと言う気にはなりませんでした。しかし、実際、落語でよく笑う生活を送っているうちに、その効果を実感し始めました。医学的にも「笑い」のもたらす心身への影響は研究されていて、数値としても実証されています。例えば、こんな研究成果も。

特に今の時代、自己免疫を上げることが大切になりました。侵入するウイルスに対して、最初の防御をしてくれるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)。笑うことによって、このNK細胞が活性化され、免疫力が上がるのです。こんな手軽な免疫力アップ方法、使わない手はないです。その他にも、血糖値を下げたり、痛みを和らげたり、様々な効能のある笑い。その引き金のひとつとして、落語がお役に立てるはず。「面白いから笑うのではなく、笑っているうちに面白くなる」と、柳家花緑師匠もおっしゃっています。まずは、笑ってみましょう!

では、続きは次回。

どうぞよろしくお願いいたします。

坂倉拝


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