宇宙の香り 落語の香り
前回のnoteから引き続き、今回も香りの話です。
そういえば、わたしは『宇宙の香り』を持っているのですよ。
それとも、そろそろ馴れちゃいました?
そうそう。わたしはかぐや姫・・・では無いことが『心灯杯』にて証明されてしまったけれど、『夜空に輝くお月様はわたしのもの』(まだ言うか)なので、夜空や天体に非常に興味がある。(ただし、学問的なそれについては弱い)
月は本当にわたしのものなんですよ。
厳密に言うと、月の一部にはわたしの所有権が及んでいるのですよ。
ここの土地権利書を持っているからね。笑
ところで『宇宙』には香りがあるんですって。
どんな香りかご存知ですか?
なんと“ラズベリー”の香りなのです。
宇宙飛行士の証言から、NASAの研究チームが、天の河の中心に『ギ酸エチル』というラズベリーなどのフルーツから発せられる果実臭と同じ成分の化合物を見つけたのだそう。
宇宙飛行士曰く、“甘い金属が溶ける香り”とのこと。
宇宙はしんと澄んだ冬の凍てついた空気に近いと勝手に思っていたけども、“甘”というまろやかさや暖かさを連想させる要素があることに驚きました。
ところで、わたしは昨年末のとある日に、寄席とプラネタリウムをハシゴしたことがありました。
浅草演芸ホールの帰りに、有楽町のコニカミノルタのプラネタリアTOKYOに行って参りました。
うん。
初めて訪れるプラネタリウムだったから・・・知らなかったんだよね。
全てにおける仕様が、
伊藤忠か丸紅あたり(敢えて今回は博報堂とは言わない)の小綺麗なモテスリムスーツに身を包んだビジネスマンと田中みな実然としたシルエットの丸の内OLが、銀座の合コンで知り合った翌週、初めての仕事帰りのデートで行きましょうか・・・
って感じのプラネタリウムでした。
もしくは、上品でエレガント、且つ、おしゃれなシルバーグレーのやたらと姿勢の良いご夫婦がハツラツとデートしにくるような場所。
もちろん、そーゆうの気にしないわたしはひとりで行きましたけどもね。←
この日、珍しく丸1日休みが取れたので『好きなところに行き尽くそう』と思いました。
その結果、寄席からの、プラネタリウム。
しかも、何が悲しくて“Theデートスポット”のような有楽町のプラネタリウムを選んだかというと・・・
『宇宙の香りに包まれながら、天の川を眺めることができる』
という企画があったから!
宇宙の香りを堪能できるだなんて、素敵☆
もちろん、場内に漂っていたのはラズベリーのような甘い香り。
薄暗い中でフカフカのリクライニングチェアで、満点の夜空を眺めながら、甘い香りが鼻先をくすぐる。
気持ちいーーいっ♪
・・・ソッコー、寝落ちゃいましたよね。 ←
上映中に使用されたのと同じアロマが、併設のショップで販売されていて、思わず購入してしまいました。イイカモです。
ラズベリーに似た甘い『宇宙の香り』
アロマ自体は普段、あまり使用しないのだけども、また香ってみたいなと思ったのです。
そして、その日、わたしは初めての浅草演芸ホールに行った帰りでした。
どうしてもとある噺家さんの高座を観たかったのです。
なので、宇宙の香りは浅草演芸ホールと、そこで拝聴したあの噺家さんの思い出の香りにもなりました。
『宇宙』の香りがラズベリーならば、『落語』の香りはなんだろう。
敢えて、ここでは『寄席』という空間を含めての概念を『落語』と称してみよう。
『宇宙』も『落語』も“概念”なのである。
もし、わたしが噺家だったら、自分の落語会ではお香を焚く。
しかも、オリジナルで調合した自分のイメージの香りをつくらせて、落語会で売る。
前回のnoteにも記したように
『香り』『記憶』『感情』
は3密の関係である。
よって、香りから辿る記憶のなかの感情が楽しいものだったら、
「もう一度、あの人の高座を観にゆきたい」
という気を起こさせるだろう。
たとえ、なんらかの理由で、高座でお香を焚くことができなかったとしても、高座後に香りを配ることには意義があると思う。
自分の落語を聴いてくれたお客さんが、すごくご機嫌でテンションが高いまま帰宅をする。
その気持ちのまま香りを焚いてくれたら、香りとハッピーな気持ちはリンクするので、次に何気なくその香りを灯したときに、やはり楽しかった落語の思い出が甦るはずだ。
「また、あの人の高座を聴きにゆこうか」
となる。
それに、落語家さんで香りの類を公式オリジナルグッズで出している人って、今時点ではいないハズだから差別化になるね。
自分のキャラクターに寄せた香りだけでなく、演目や季節をイメージした香りまでつくることができたら楽しそう!
あー、なんかワクワクしてきたー☆
↑※この人、落語家でも、プロモーターでも、コンサルタントでもありません。
『宇宙』に香りがあることが解ったのだから、そろそろ『落語』にも香りがあっても良いかもしれないね。
もちろん、わたしも
“記憶”と“感情”に揺さぶりをかけるため、
そして、人気商売であるので、
仕事においても、さりげなく“プルースト効果”を狙って香りを使い分けています。
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