不安との向き合い方 #6

なにか新しいことをしようとするときに突如出現する「不安クン」

若いときは気にならなかったことが、歳を取ってから不安の種に。
今日はそんな「不安」のお話。

そもそも不安とは、
”気がかりで落ち着かない事。心配なこと”
を意味する言葉である。

気になって落ち着かない。心配だ。

言葉の意味を理解すれば、実は当たり前のことだとわかるのだ。

いつもと同じ職場で、いつもと同じ同僚と、いつもと同じやり方で、いつもと同じようにやる仕事。
この作業には、気がかりなこともないだろうし、心配なことだって少なくて当然なのだ。

心配になることがあるとすれば、いつもと同じ給料に対して、いつもより大きい出費をしてしまった時くらいだろう。

そんな些細なことでさえ不安になるのだから、新しいことを始めるといったら、とんでもない状況である。

しかし、心配したって仕方ないのだ。

子どもの時は、聞くもの、見るもの、学ぶものの”全てが初めて”だった訳で、その時は不安なんて感じていなかったはずだ。

不安を感じるようになったのは、少しずつ大人になって”自分の得意なことと不得意なことが分かる”ようになってきたからだ。

得意なものに対して手放したくないという「執着心」がうまれた。

未知のものについては、今まで触れてきたことがないのだから、得意ではないのだろうという経験則からくる「苦手意識」がうまれた。

果たして取り組んできたこともないものに対して、苦手もなにもあるだろうか。

子どもの頃であれば、だれか周りの大人から「いいからやってみろ」と言われて、しぶしぶやってみたはずだ。

その結果、今は結構好きとか、今はだいぶ得意になったというものがいくつかあるのではないだろうか。

なんでもやってみなければわからないものばかりである。

「不安は取り組んでみるまで消し去ることはできない」

不安な自分を見かけたら、静かに心の中で
「私は今、不安を感じているな」
と、不安を感じている自分を認めてあげることが大切である。

認めてあげた上で、どうしてその不安を感じているのか原因を探してあげるのもよい。

その原因が未知の経験に対する不安であれば、その経験をした人に直接聞いてみるとか、「経験すればわかるよね」と割り切ってしまうことだってできる。

なんとなく不安を感じて、じたばたするのではなく、自分を見つめる時間を持とう。

後は、時が来ればわかることだ。

なんでも先がわかってしまう人生なんて面白くない。

わからないからこそ、今日一日を頑張ろうと思えるものだ。

今日の教訓
「不安を感じたら、感じて食べて飲み込んでしまえ」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?