#2 他人の目とか、評価とか
学生時代に問題を解いているときのこと。
先生がそばにやってくると、とたんに緊張して解ける問題も解けなくなるということが何度もあった。
そして、落ち込んだ。
小説を書いているときのこと。
読者に楽しんでもらいたいという気持ちが先行して、1時間経っても2時間経っても1文字も書けないということが何度もあった。
やはり、落ち込んだ。
新しい仕事を始めたときのこと。
頑張らなきゃ、職場に貢献しなきゃと思うあまり、空回りしてしまって結局失敗ばかりするようなことが何度もあった。
もちろん、落ち込んだ。
これらは全て、他人の目だとか、他人の評価だとかを気にしすぎた結果であるということに気づいたのは比較的最近だった。
しかもその他人というのは、自分の頭の中で作り出した他人であるということをようやく認めることができたのは去年くらいの話だ。
人によっては、他人の目があった方がやる気になるかもしれないし、他人の評価を考えて燃える人もいるのかもしれない。
しかし、僕の場合はそうではなかったのだ。
他人の目とか評価とかが苦手なのである。
このnoteに「スキ」という、評価を数値化するものがある。
もちろん、たくさん「スキ」をしてもらえると嬉しいと思う人が大半なのではないだろうか。
それはそうだ。「スキ」というのは承認であり、人は誰だって承認欲求を持っているのだから。
ただ、これを気にしすぎると、noteの目的がずれてしまう。
少なくとも僕がnoteを始めた目的は、アウトプットをするためであり、自分にしか書けない文章を書くためだ。
今までの失敗は、他人の目や評価を気にしすぎるあまり、目的がずれてしまったことが原因だったのだ。
学校なら、「こいつ、こんな問題も解けないのかよ」と思われないこと。
小説執筆なら、「こいつの話、全然面白くねえな」と思われないこと。
仕事場なら、「こいつ使えねえな」と思われないこと。
他人から低い評価を受けたくない、高い評価を受けたいということが目的となってしまって、結果的に空回りしてしまったのだ。
長年、他人の目や評価を気にする癖がついてしまっている。
だから、今も気づけばそれらを気にしてしまうのだが、「今、気にしているぞ」ということに気づくように意識を高めている。
それによって、気にする気持ちを抑制できるように少しずつなってきた。
昨日からnoteを始めて、たくさんの方から「スキ」をもらえて本当に本当に嬉しい。
けれど、たくさんの人から「スキ」をもらうことを目的にはしない。
他でもない自分が「スキ」と思える文章を書くことが目的だからだ。
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