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Libry入社して3ヶ月経ったので記事を書いてみる-その1(出会いの前)-

2021年10月1日にソフトバンクの本部長職をうっちゃってLibryに転職しました。役割は取締役CFOです。
正直に言うと、50代半ばに差し掛かる年齢で、しかも日本を代表する大企業の本部長(本部長以上は100人いません)という結構なポジションを捨てて、スタートアップに転職するというのは割りと勇気が必要でした。

同年代はそろそろ片道で出向して、社会人生活の締めくくりに近づいているのを横目で見つつ、自分はまだまだ現役でいくんだとかイキっている自分は果たしてどうなんだろうか、、、?
そんなことも頭をよぎりつつ、でも火のついた俺のハートは止められないんだとも思いつつ、転職をしようと思い立ったのは2020年の年末でした。

その日は確かゴルフの帰り道で一人で車を運転していました。普段はだいたいJ-waveを聴くんだけど、たまたまApple Musicをシャッフルして聴いていた時にある曲の歌詞がガツーンと耳に、脳に入ってきたのです。
音楽業界からも遠ざかり、歌詞なんか気にすることもなくなっていたのに、なぜあの時に歌詞が入ってきたのかは本当に謎です。

その歌はOfficial髭男dismのLaughterです。映画「コンフィデンスマンJP」の主題歌にもなっているので知っている人も多いかと思います。
ちなみに歌詞全文はこちらをご覧ください。

いやだって、「失うものや 諦めるものは 確かにどれも輝いて見えるけど 秤にかけた 自分で選んだ 悔やむ権利も捨て去ってた」とか、「翼は動きますか?本当に飛べますか?」とか、「人格者ではなく 成功者でもなく いつでも今を誇れる人で在りたい」とか、「現実は見えますか?保証は出来ますか?」とかさ、歌詞全編にもうこれでもかってくらい心を激しく揺さぶられたわけです。
ステアリングを握りながら涙を流しながら歌っていたんですね、気が付いたら。(これ書きながらまた感極まっている)

俺はこのまま大企業のそこそこ偉い立場で朽ち果てていくのか?
スタートアップ経営して会社潰して死ぬほど辛い想いまでして、まだスタートアップ界隈では何も成していないのに、この立場に満足して人生を終えていくのか?

そんなことを思い始めたのがこの頃でした。
そしてさらにこれに追い討ちをかけたのが「鬼滅の刃」だったりします。

いい歳こいて何言ってんだ、このおっさん、、、などと思われても事実なので仕方ないのですが、具体的にどういうことかというと、第1話で家族を鬼舞辻無惨に襲われた炭治郎が、禰󠄀豆子を背負って山を降りるところで、鬼化した禰󠄀豆子が炭治郎に襲いかかり、そこに冨岡義勇が登場するシーンにて、禰󠄀豆子を返して下さいと土下座する炭治郎に対して、義勇が放った一言が胸に刺さったのでした。
「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!!(怒)」

自分がOfficial髭男dismに心を揺さぶられた後に、この言葉がまた激しく自分の心を揺さぶったのでした。
というのも、ソフトバンクには役職定年というものがあり(というか大体の会社にあるよね)、57歳になると本部長定年となってLINEを持てなくなってしまうのですが、それが自分の人生を会社に握られているという感覚と繋がったのでした。

あえて言いますが、ソフトバンクはめちゃ良い会社ですよ。世間のイメージはどうか分かりませんが、すごいホワイトな会社ですし、福利厚生とかSDGsとかすごい力を入れてやっています。
だから今でも僕はソフトバンクという会社で仕事をさせてもらえたことに感謝していますし、今でも一緒に仕事をしてくれた人たちと交流をしています。

でもでもでも、自分はまだまだ何も成しておらず、定年という言葉が具体的に見えてきたことへの焦りを内心持っていたのでしょうね。
この義勇の言葉が僕をダメ押しとなり、またスタートアップで勝負していこうと決めたのが2020年の年末だったのでした。

その2-出会い-に続く。。。


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