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個体差

「個性」とは。

〝個性派〟を気取るような格好をしておいて、
わたし自身、個性というものを全く理解していないのであります。

思い返してみれば、わたしの幼少期は
「足が遅い」「運動神経が悪い」と同級生から責められ、嫌われ、
「目が大きくて気持ち悪い」と言われ続け、たぶん、自分の「個性」を悪だと思って生きてきた。

「個性」を受け入れてくれる場所に、わたしは存在していなかった。

高校、大学と世界が広がると、
わたしの運動神経の悪さも笑ってくれたり、
きっと個性として受け入れられて生きてきたんだろうな、という人と出会ったりした。
カルチャーショック。衝撃だった。

大人になってわかった。
それしか言うことが無かったんだと。
何でもいいからわたしに(みんなに)何かしら文句をつけたくて、特出した部分がそれらだっただけだと。

なんだよ。

それでも当時は言われたそれがそのまま
「コンプレックス」になった。
しかしながら、速く走る練習をした記憶もないし、目を小さくしたいと思ったこともない。
それもなんだか面白いというか。本当はわかっていたのかな。

そんな時わたしにとって都合が良かったのはお勉強だった。

数字は嘘をつかない。
わたしのことが嫌いだからって意地悪をしてこない。
テストの点数が取れたら、学年で何位になれたら、それで幾分満たされるようになった。
たぶん、いくら外野に馬鹿にされても心の中で言い返せるようになったから。


以前、配信型のアイドルオーディションを受けたことがある。

沖縄出身!16歳!女子高生!身長146cm!
このキャラクター性に、わたしは適わないと思った。

片や、関東近郊出身の20代フリーターである。方言とかないし、平凡だし。

こんなわたし、誰が面白いと思ってくれるんだろう……応援したいと思ってくれるんだろう……
掴みがないなあ。と悩みはじめた。

趣味も、当然今と同じく、
絵を描くことだったりお洋服と音楽が好きだったり、1人で完結してしまうものばかりで、
そうなんだフーンで広がらないように勝手に思っていた。

はいはいサブカル系(死語)ね。(笑)
みたいな。

自分の中に、売りにできるもの、特技と言えるもの、があるのか?と焦った。

それで、担当してくれていたスタッフの女性(アカウントの中の人)に相談したら、
自分はエリート大学を出ていてスポーツ万能で八頭身で元アイドルでオールマイティーでいくら稼いでいて束縛してくる彼氏がいて……みたいなマウントを取られてウケた。

アイコンの参考にして〜と大量の自撮り他撮りが送られてきた。
今思うとなんだったんだろう。

でも単純なわたしはいくら自慢話をしたかっただけかもしれないその人が、自信のないわたしの話を聞いてくれたことに感謝して泣いた。ボケェ。

この頃のわたしは「個性」を〝ステータス〟と勘違いしていたんだと今は思う。

(その人のせいで、余計に。笑)

でも、結局ありのまま自分が今まで持ってきたもので戦うしかないって勉強させてもらったのもそのオーディションだった。実際に評価に繋がっていたかは別として。

有難いことに今は見ていただける環境にいて、
文章やら絵やら発信させていただいていますが、
やりたいことがたくさんあるのも、
「ひとつに絞らないとだめだよ」と厳しく言われて悔しくて落ち込んだこともある。
でも、最後には「お前は才能あると思うよ。頑張れ。」って送り出してくれたんだ。
嬉しかった。見てる?笑


笑われてしまいそうだけど、
最近になって「個性」……
人が持つそれぞれの良さを、
自分を、これでいいんだって思うことができました。

きっかけがありまして、
『アイドルマスターシャイニーカラーズ』という作品の劇場上映を観て(笑)

(まだ3章は観ていません!ネタバレしないで!)

まず、ライブのダンスシーンですね。
1人1人モデルが違うからわりとバラバラなダンスを踊っているんです。本当のアイドルみたい。
ゲーム内のものとは違って……

元気いっぱいだったり、丁寧だったり、初々しかったり、振りが大きかったり小さかったり……
それぞれが〝らしい〟ダンスをしていて、それが合わさってグループのパフォーマンスが成り立っている。全員魅力的だと思った。

楽曲も聴くようになったけど、誰が歌っているかだいたいわかってしまうのがすごい。
声優さんすごい!と言ってしまうとそこまでだけど、キャラクター性ってこういうことか〜と感動したんです。

主人公的なキーパーソンになっているキャラクターが ここ にいる意味もわかったし、
所謂センターポジションのキャラクターの魅力にも納得させられたけど、
必ずしもセンターの人が一番輝いていて、みんながみんなその人だけを好きになるかと言うともちろんそんなこともないし。

「みんな違ってみんな良い」って言葉の意味を改めて理解できた気がしました。

キャラクターに置き換えないと、自分のことを許せないの、変ですよね。笑

でも、小さい頃に掛けられた言葉って呪いが強くて、なかなか自分で解けなかったりするものだと思います。自分では呪いをかけないようにしたいものです。

ちなみにわたしは大崎甜花ちゃんというキャラクターに一目惚れしてこの作品を知っただけで全然一生ニワカなんですけど……。


どのキャラクターもあまりに魅力的でずるいです。好きだ。だから2推しが一生決まらなかったけど最近郁田はるきさんが強い……


未だにグループ内での立ち位置に悩むこともあるけど。
それだけバランスとか、グループとしての在り方とか、存在意義を考えているってことなんですけども。

推しが選べない。みんな良い。
このメンバーだから良い。
そういうグループであれたらいいな。その一員でいられたらいいなって思います。

生まれも育ちも性格もバラバラなメンバーが集まって戦える。
これ以上ないって思えるくらい素敵なメンバーとグループだと思います。

わたしは何色にも染まれる、染まらない白色担当!誇れるように。

うーん。わたしは自分の世界と人生ごと好きになってもらいたいです!わがまま!

ひたすら理想を追い求めるのが幸せ。


さて

1/14にメンバーの魅力がアピールできちゃいそうなワンマンライブがあります!

遊びに来てください(՞ . ̫ .՞)"

たのしみ!たのしも!たのしませます!

來世

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