タコは宇宙から飛来した生物説!

今日のお昼は、廻るほうのお寿司屋さんに行ってきました。いつも、白身、光物、タコ/イカ/貝/エビ、赤身、巻物のルールの中でおいしい組み合わせを考えながら食べてます。楽しいです。

海産物の中でも、魚とかクジラとか泳ぐ系の生物とそうじゃない甲殻類系、あとは軟体系の動物がいますが、軟体系は殻もないですし、守りは薄そうです。このたび、タコ/イカが実は、宇宙人らしいという噂を聞きつけました。

この記事ではその真偽を追求していきたいと思います。

そもそもタコとは?

そう、あのなんだかふにゃふにゃしていて得体の知れないアイツです。
先に軟体動物といいましたが、学術的には "動物界ー軟体動物門ー頭足網ー鞘型亜網ー八腕型上目ータコ目" に分類されます。

ざっくりいえば、頭から足が直接はえてる動物のうち、八本腕をもっている動物ことです。ちなみに同じ頭から足族のうち、イカは "十腕形上目" に分類されるので、博物学上では、実質的に腕の本数で見分けられているわけですね。

タコといっても色々います。
一番よくみるマダコ、テラフォーマーズにもでてきた強力な神経毒をもつヒョウモンダコ、みんなのアイドル メンダコなど種類は豊富ですが、どのコもみんなきちんと八本足(腕?)を持っています。

その特殊な生態

みなさんご存じの通り、タコは海洋生物で、普通の水いわゆる淡水を嫌います。そして、大きく頭に見える部分はぼくたち人間からすると胴体にあたります。そしてその付け根の足が生えている付け根の部分が頭で目や口が集まっているため、頭足類と呼びます。

骨が無い為、その体や動きを制御するために、からだはほとんどが筋肉でできているので、とても柔軟でちから強いです。そして、なんと無〇さまと同じく、複数の心臓と脳を持っています。心臓は3つ、足のひとつひとつと頭に脳があるので、計9つの脳を持っています。足の一本一本が環境を探り、匂いを嗅ぎ、味わい、そして意思決定まで行うことが出来るそうです。 だから、あのように複雑な動きが可能なんですね!

で、タコやイカは、脳に5億個を超える神経細胞を持っていて、これは犬と同じくらいの数です。あれだけ小さくて犬と同じ神経細胞の数ということは、かなり賢い部類です。

あと再生力もハンパじゃありません。外敵に襲われたときに、足を切り離して逃げたりするのですが、その際の切れ具合によっては(再生力がすごすぎて)切り口から何本も足が生えてきてしまう事があります。

そして、ほぼすべてのタコには毒があります。ただ神経毒を持つヒョウモンダコなどを除き、人間には無害な場合が多いので、いくつかの地域の食文化に根付いています。

日本は言わずもがな、韓国、アフリカの一部やイタリアなどをはじめとするヨーロッパの南欧・地中海沿岸地域ではよく食べられていますね。「悪魔の魚」と呼んで食べるのを忌避してきたのはイギリスで、その他近い地域のドイツやスイス、フランスでは食べませんし、ユダヤ教では宗教上の理由で食べることを禁じられていますが、世界的に見れば多くの海洋国/沿岸国では多くの国で食べられています。

このように身近でありながら、特殊な存在。それがタコです。

科学的な理解

生物は遺伝子に基づいて設計されています。
いわゆるゲノムとも言いますが、たとえば、大腸菌では約4,400個、ショウジョウバエで約14,700個、マウスで、イヌで18,500個、人間は約22,000~25,000個程度の遺伝子を持っています。

では、タコは?というと、2015年8月に学術誌「ネイチャー」で発表された論文では33,000個以上の遺伝子を持っていることが報告されており、非常に複雑なゲノム構造を持っていることがわかります。

厳密には遺伝子の数イコール知能や生物的複雑さの現れではないのですが、前述の脳を複数持ち、中枢神経系が関知しないうちに、抹消同士でコミュニケーションをとれるような、自律的で複雑な認知機能を裏付けるタンパク質をコードした他の生物にない遺伝子が多く含まれているのではないかとも考えられます。

他にも、以下のようにタコのゲノム構造は特殊で他の動物からかけ離れていることがわかっています。
①動物の発生初期に体の構造を決定する「ホメオティック遺伝子」は、普通ゲノム上でクラスターを形成し、まとまって存在しているが、タコでは、クラスターを形成せずにバラバラで、どのよに制御されているか不明
③DNAに結合して様々な性質を発現するジンクフィンガー転写因子に関与する遺伝子ファミリーが1800個も存在しており、これはあらゆる動物の中で、2番目に大きな値
③数百単位の特有の遺伝子を持っている。特有の遺伝子が多いということは、ほかの動物とかけ離れているということを表しており、これらが、神経伝達や吸盤などタコの独特の組織の発現で重要な働きをしている
④体表の色や質感の制御にかかわるたんぱく質をコードする6つの遺伝子を持つがゆえに、非常に高い擬態能力が備えられている
⑤ゲノム上の位置を転移可能な遺伝子「トランスポゾン」が数多く存在し、きわめて複雑なゲノム構造を持っている(遺伝子が飛び回り、常に変異を繰り返す)

そして、分類学的観点では、タコは、進化的には殻をもったオウムガイの仲間として派生してきたといわれています。

生物は、今から5億4100万年前の古代カンブリア期の爆発的進化を遂げました(カンブリア爆発)。タコは、分類上イカやオウムガイなどの頭足類に属しています。頭足類のご先祖様が出現したのもこの生物爆発期とされていて、このご先祖さまが後の中生代にアンモナイト類へと進化し、大繁栄しました。

このように初期の頭足類は、オウムガイに近い硬い殻を持った生物でしたが、タコのように殻を持たず、複雑な形態を持ったタコの祖先は、なんの脈絡もなく、2億7000万年前に突然現れたと分類学上ではされています。しかも、他の生物に見られない以下のような脅威的な機能を持って。

■タコの特徴おさらい
 ①ほかの生物に比べて莫大な数の遺伝子と複雑な遺伝子構造
 ②ほかの(同程度の大きさの)生物に比べて大きな脳と洗練された神経系 (9個の脳とイヌよりも多い5億個以上の神経細胞)
 ③高度な仕組みの眼を持つ(任意に焦点が合わせられて盲点がない)
 ④擬態に適した柔軟性とカモフラージュ可能な体表面

どうもタコです。宇宙からきました

生物の起源が宇宙にあると考える説をパンスペルミア仮説と呼びます。一部の研究者は、カンブリア生物大爆発こそが、生物が宇宙からもたらされた証拠であると主張しています。

与太話と思いきや、その歴史は古く、エジプト古王国(前27世紀―前22世紀)時代にまでさかのぼり、現代にいたっても科学的な検証が続けられてきました。

例えば、2008~2015年に、国際宇宙ステーションの外で多種多様な生体分子、微生物、胞子を約1.5年間も、宇宙の太陽放射と真空にさらされる実験が計3回も行われました。いくつかの生物はかなりの長さの間生き残り、模擬隕石物質に保存されました。

2018年ロシアの研究チームは、バレンツ海とカラ海の沿岸部の表層微小層で陸生・海洋細菌のDNAを宇宙ステーションの外部で採取したと発表しました。

また2019年2019年11月、古川善博らは、隕石の中でリボースを含む糖分子を検出し、生命にとって重要な化学プロセスが小惑星上で行われていること、つまり地球外で生物が生まれる可能性があることを明らかにしました(地球の生物は基本DNAを基にしたDNAワールドですが、それ以前のプロセスとして、リボースによるRNAワールドがあったとも仮設立てています。)。

このように、生物が宇宙から来た可能性を否定する事ができない、いくつかの状況証拠があります。

英紙「Daily Mail」によると、全世界33人の研究者ら(ダレだよ)による共同研究により、タコが宇宙から来た生物であることを裏付ける証拠が得られたと報告がありました。

彼らはタコのゲノムの複雑さ、そしてその複雑化・急速な進化にはウイルスが関わっていることを示すいくつかの証拠を基に、タコは宇宙人説を展開しています。

遺伝子(DNA, RNA)の運び屋として、いくつもの生物を渡り歩き、進化を促す力をもつウイルスが、宇宙空間から飛来して、カンブリアン爆発を起こした。そして、その影響を最も大きく受けたのが、殻をもった頭足類のご先祖さまであり、後のタコとなった。

なんとも荒唐無稽に聞こえるかもしれませんが、完全に否定はできないし、夢がありますよね。

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今回は毛色を変えて、ビジネスではなく、(エセ?)サイエンスのお話をしてきましたが、いかがでしたでしょうか? 
個人的には一見バカっぽく見えながら、SF的ロマンがあって、嘘と一笑に付すことができない話は大好きです(もちろんムーの愛読者です。)。今の科学で証明できない事は必ずあり、人知ですべて推し量ろうとすること自体困難なので、できるだけ、いろいろな情報を集めて、必要な部分を吸収していくことは重要かな、と思っています。

今回は与太話にお付き合い頂きありがとうございました。まじめな話の間に、こういった緩い感じの話もはさんでいきたいと思います!
タコさん宇宙人説もPodcastで配信しています!!
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