「アインシュタイン」が可哀想すぎる

これはある日の熊🐻とチワワ🐺の会話です。

🐺「熊ちゃんって、アインシュタイン好きだよね?」
🐻「いや、別に。話が合いそうだなと思うぐらい」

🐺「・・・2chに取り上げられ馬鹿にされそうだな」
🐻「構わん。人の自由だ。
  人生を無駄にする自由でもある」

🐺「アインシュタインはギフテッドだと思う?」
🐻「その話をやめようかと考えている。
  何か可哀想な人だと感じるようになったから」

🐺「どこが?」
🐻「勝手に色んな希望の象徴として使われているからだ。
  アインシュタインのことを、
  ASDの人はASDと言うし、
  ADHDの人はADHDと言う、
  HSPの人はHSPと言う、
  ギフテッドの人はギフテッドと言う。
  亡くなってから色んな病名とレッテルを貼られて、
  可哀想すぎる」

🐺「・・・ふん。確かにそうだ。
  そういえば、
  あの人と話が合うとは具体的にどんなところ?」
🐻「少しあの人が残した名言とされたものを
  ピックアップしようか」


過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつ。
大切なことは、何も疑問を持たない状態に陥らないことである。

大切なのは、疑問を持ち続けることだ。
神聖な好奇心を失ってはならない。

🐺「人間は過去から学んでいるでしょう?」
🐻「極僅かね。
  人間は責任をなすりつけたり、
  問題をすり替えたりするのが得意な生き物だから。

  東大のギフテッド子供支援プロジェクトが
  失敗した話を前したよね。
  
  しかし、
  失敗したのは「プロジェクト」ではなく、
  そのプロジェクトに居る「人間」だ。

  プロジェクトが失敗したから、
  また今度新しいプロジェクトを立ち上げる。
  既存の政策が失敗したから、
  新しい政策を出す。
  こうやって誰も実質的に反省していないのだ」

空想は知識より重要である。
知識には限界がある。
想像力は世界を包み込む。

🐺「こ・・・これは!?」
🐻「科学は非科学に包括されている。
  以前熊が出した記事と同じ考え方ね」

成功という理想は、
そろそろ奉仕という理想に取って替わられてしかるべき時だ。

🐺「奉・・・仕?」
🐻「まあ、これはほとんどの人間には1000年早い話」

常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。

🐻「WAIS乙」
🐺「分かりやすい!」

学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるか思い知らされる。
自分の無知に気づけば気づくほど、より一層学びたくなる。

🐻「以前学会に居たとき、
  いつも「批判研究」という言葉に違和感を感じる。
  批判は《破壊》、研究は《発見と蓄積》
  ほぼ相反する二つの概念だ」
🐺「流石に先生たちはこの二つの違いが分かると思うけど」
🐻「分かると思うよ。
  でもどっちの方が格好良いと思う?
  《批判をしている》と《批判研究をしている》」
🐺「いいぞ!今日の話は分かりやすい」

一見して馬鹿げていないアイデアは、見込みがない。

🐻「分かりきったことに、
  チャンスなんて存在しない、
  つまり未来も存在しないのだ」

知的な馬鹿は、物事を複雑にする傾向があります。
それとは反対の方向に進むためには、
少しの才能と多くの勇気が必要です。

🐻「これは分かりにくいと思う。
  人間には様々な知能があり、
  さらにそれらを《統合》する知能がある。
  統合できない雑な高知能人間は
  むしろややこしいことばかりする」
🐺「????」
🐻「はい、次」
🐺「泣」

6歳の子供に説明できなければ、
理解したとは言えない。

🐺「これは分かる!」
🐻「申せ」
🐺「あれでしょう。
  《自分たちは知能が高すぎるから人々と話が合わない》
  と言う人々」
🐻「そうだ。
  言い換えれば、
  6歳の知能を理解する能力もないってことだ。
  そして思考を切り替える柔軟性も欠けている」

人の価値とは、その人が得たものではなく、
その人が与えたもので測られる。

🐻「熊の人生」

人生には、二つの道しかない。
一つは、
奇跡などまったく存在しないかのように生きること。
もう一つは、
すべてが奇跡であるかのように生きることだ。

🐻「この記事をご覧頂いている方、
  この瞬間は奇跡なんだ」

手段の完璧さと、目的の混乱。
この2つが私達の主な問題に見える。

🐺「ちょっと分からないかも」
🐻「これは現代科学に怒っているんだ。
  完璧な手法と再現性ばかり要求している割に、
  短期的・利己的な目的を持っている学者が多い」
🐺「何が悪いの?」
🐻「例えば、
  チワワちゃんは自分の性自認を証明できるのか?
  つまり、心は男性か女性か。
  それを観測できる形として全員に理解してもらおう」
🐺「無理じゃん」
🐻「じゃ、全人類に性別はそもそも存在していない。
  今まで各資料への性別申告も全て虚偽になる。
  こうやって存在していると自明したものを
  自ら否定するようなことだ」

ものごとはできるかぎりシンプルにすべきだ。
しかし、シンプルすぎてもいけない。

🐺「解説お願いします!」
🐻「いや、無理だ」
🐺「何で?」
🐻「流石にこの言葉は適当すぎる」
🐺「天才の言葉だよ」
🐻「天才だって適当なことを言うのよ。
  アインシュタインの舌を出す行動もそうでしょう?
  いや、もしかしてあれは体温を調節しているかも・・・」
🐺「はい、次」

知識人は問題を解決し、
天才は問題を未然に防ぐ。

🐻「問題が起きていなくても、
  それは自分の力によるものかが分からない。
  だから、多くのエリートは、
  むしろ問題が起きてほしいと思う。
  その後自分の知識をアピールできるのだ」
🐺「なんか、悲しいね」
🐻「・・・くすん」

誰かの為に生きてこそ、人生には価値がある。

🐺「熊ちゃんは誰のために生きているの?」
🐻「誰でもあって、誰でもない」
🐺「面倒くさい話の予感、次」

優れた科学者を生み出すのは知性だと人は言う。
彼らは間違っている。
それは人格である。

🐻「過去も今も、
  様々な狂気から科学が生み出されている。
  さらに科学に対して狂信が生まれ、
  狂信が狂気を量産していく」
🐺「何か疲れた。あとどのぐらい?」

自分自身の目で見、
自分自身の心で感じる人は、とても少ない。

🐺「そうなの?」
🐻「皆自ら枠に嵌めていく。
  そしてその枠を通して世界を見る。
  次の話で分かる」

ある年齢を過ぎたら、
読書は精神をクリエイティブな探求から遠ざける。
本をたくさん読みすぎて、
自分自身の脳を使っていない人は、
怠惰な思考習慣に陥る。

🐺「本を読みすぎると怠惰になるの?
  怠惰なら本を読まないのでは?」
🐻「チワワちゃん、
  四つの言語をネイティブで話せる人間の言語理解能力は
  高いか低いか?」
🐺「そりゃ高いでしょう」
🐻「チワワちゃん的に?一般的に?」
🐺「一般的にそうだと思うけど」
🐻「じゃ、WAIS的には?」
🐺「採点項目には入っていないから、
  測れないじゃないの?」
🐻「測れないということは、
  分からないとのことだね。
  さっきまで分かってたことなのに、
  マニュアルを渡されたら、
  急に分からなくなった。
  そういうこと」

無限なものは二つあります。
宇宙と人間の愚かさ。
前者については断言できませんが。

🐻「《無限》に一つを足したい、
  《人間の可能性》だ」
🐺「珍しく人間の悪口をしないんだね」
🐻「悪口なんてしたことがない、
  真実しか言っていない」

私の学習を妨げた唯一のものは、
私が受けた教育である。
正規の教育を受けて好奇心を失わない子供がいたら、
それは奇跡だ。

🐻「聞いた?文部科学省
  《様々なご意見に真摯に向き合いたいと思います》
  のような定型文で逃げるのはやめてね」
🐺「熊ちゃん日本語うまいな」
🐻「普段から聞いてるからね」

すべての宗教、芸術、科学は、同じ一つの木の枝である。

🐺「何の木?」
🐻「認知の共感力だ」
詳しくはこちら

たとえ国家が要求しても良心に反することをしてはいけない。

🐻「例えば《ギフテッド教育》とか」
🐺「ねえ〜」

この世は危険なところだ。
悪いことをする人がいるためではなく、
それを見ながら、何もしない人がいるためだ。

🐻「その通りだ。
  だから熊のようなやつが荊を切りまくり、
  後で他の仲間に土壌改良してもらい、
  花を咲かせてもらうのだ。
  ついでに景色の良いところに墓を作ってくれ」

人間性について絶望してはいけません。
なぜなら、私たちは人間なのですから。

🐻「そうだな。
  熊もやはり人間の善に未練があったから、
  この世に留まることにした」
🐺「今回の記事はここまで!」

お気持ちだけで十分です。 お金は自分より立場の弱い人に使ってくださいね🐻