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あなたの選択:ビュリダンのロバ〈 心理学 〉

こんにちは
産業カウンセラーのかおりです

人生は選択の連続です

普段のあなたは何を基準にして
選択していますか

選択の先には何が起きるのでしょうか

人間の「迷い」について
「ビュリダンのロバ」という逸話を紹介していきます

「ビュリダンのロバ」とは

フランスの哲学者ジャン・ビュリダンが
選択における「迷い」と「選択の壁」について
主張した逸話(たとえ話)とされています


空腹のロバがいます
ロバは左右に分かれた道の前に立っています

ロバからちょうど3m離れた右の道には
水がたっぷりと入った水桶が見えます

同じように
ロバからちょうど3m離れた左の道に
えさが山盛りになった桶が見えます

水の桶とえさの桶もちょうど3m離れています

空腹なロバはどちらに向かうと思いますか

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何と
このロバは空腹であるにも関わらず
どちらに手をつけていいか、手がかりがなく
結局選べないまま餓死してしまうのです

ビュリダンのロバが示していること

人は選択するとき
そのものの優劣を付けて選択します

また
選択した後に
かなりの確率で「別の道が良かったのではないか」
という後悔・不安の念に駆られます

そして
それは時に大きな「痛み」となることが
わかっています

このロバの場合
水も、えさも両方欲しかったので
優劣を判定する因子が全くありませんでした

水を飲めば、えさのことが気になるし
えさを食べれば、水のことが気になってしまう

どうして良いかわからなくなってしまった
ロバはついに餓死してしまうのです

私たち人間も同じです

選択するときには必ず「迷い」が生じます

「ビュリダンのロバ」は
どちらを選んでも「後悔する」
ということを忘れてはいけない
と教えてくれています



あなたが選択する基準は

では
あなたは何を基準に選択していますか

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AさんとBさんがいます

Aさんはあなたにとても優しく
あなたと同じような価値観を持っています

BさんもAさんと同じくらいあなたに優しく
あなたと同じような価値観を持っています

AさんもBさんもあなたに好意を持っています

あなたはどちらを選びますか
あなたが選ぶ基準は何ですか?

外見、住んでいる場所、家族関係
仕事、将来性など
AさんとBさんについて
様々な背景を比較し選択しますよね

あなたがAさんを選び
付き合うことになったとします

Aさんと激しい喧嘩をしたときに
あなたはきっと
「Bさんと付き合っていたら、こんなことにならなかったはず」
後悔てしまうことがありますよね

Bさんと付き合っていないので
実際のことはわからないのですが
人のこころとは不思議なものですね

あなたがBさんを選んでいても
同じようなことが起きます

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では
AさんとBさん
どちらも選べずにいたらどうでしょう

Aさんも素敵、Bさんも素敵と
両方に八歩美人でいると
AさんもBさんもあなたから次第に離れていきます

相手もずっとあなたの事を待っていてはくれませんね


あなたに覚えていて欲しいこと

人生は選択の繰り返し

あなたは今日も何かを選択して生きています

ビュリダンのロバは
水も飲まず、えさも食べず
結果的に餓死する「選択」をしてしまいました

選ぶことが辛いときもあります

しかし
あなたに選択肢があるのにも関わらず
自ら選ばず、思いもよらない結果になってしまうことを
あなたはどう思いますか

どちらを選択しても
「後悔」という気持ちはついてくること

そして
受け身になるのではなく
自ら選択すること
を覚えていてください

あなたはあなたの人生を生きています

それはあなたが選択を繰り返してきたから

「迷い」や「後悔」があるのは自然なことです

自分を否定せずに生きていきましょうね

最後まで読んでいただきありがとうございました


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