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腎40のメモ:闘わないで楽しい入院生活

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2017年秋に原因不明の腎機能低下により入院することになったアレクサンダーテクニーク教師のヨウコが「闘わない」「主体的に取り組む」をモットーに楽しい入院生活を通じて自己再生する過…
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#自分と向き合う

14 ステロイドパルスの点滴と賢いからだ

つけたままの点滴針=ライン腎生検が終わって、ステロイドパルス治療が始まる。検査結果がまだ出ていないのに治療をはじめていいのか?と思ったが、それ以外の治療法がないらしいから、早く始めましょう!ってことらしい。

腎生検の前日に、看護師さんが「ラインを取りに来る」と言った。何のことかと思ったら、点滴のことだった。入院は初めてだが、点滴はしたことがある。あの時は貧血になって毎日通院して「鉄」を点滴したん

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13 ご近所さん・腎臓愛再び

13 ご近所さん・腎臓愛再び

ご近所に面会に来るメンバー
しばらく四人部屋に入院していて様子がわかってきた。同部屋の患者さんはみんな年配の奥さん。お見舞いはだいたい顔ぶれが決まっていて会社帰りの家族。夜7時頃に来て、面会終了の8時までベッドサイドでおしゃべりしていくものと理解した。この部屋の患者は、私と他の二人はずっと変わらず、私の向かいのベッドの一人だけ入れ替わりがある。その人たちの話を書きます。向かいのベッドに入った人は三

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12 ステロイドパルス開始:病気の解釈とフィールドワーク

12 ステロイドパルス開始:病気の解釈とフィールドワーク

ステロイド治療開始昨日からステロイドパルス療法なる治療が始まった。細かい診断はさておき、いずれにしても治療法はこれだけだし仕方あるまい。
ステロイドというのは、腎臓の絵で見ると、腎臓さんのお帽子のように見える小さな臓器「副腎」というところから出るホルモンで、もともと体にあるものです。副腎はほんとにかわいいです。腎臓愛、生まれると思う。お帽子かぶった腎臓を解剖図で見たら。うん。

で、ステロイドの「

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11 腎生検における腎臓愛

11 腎生検における腎臓愛

腎生検は何をするか(隣人患者の悶絶マッサージを聞きつつ書く)
腎生検が無事終わり、昨日から今日の朝までベッドのまま身動きは制限されていた。覚えてるうちに書く。

そもそも、腎臓の生検は何をするかというと、背中から腎臓に向けて針を刺し、地層調査のようにボーリングして、ボールペンの先ほどの細長い組織を取り出して組織を顕微鏡で調べる。組織には腎機能の主役を成す単位「糸球体」がきちんと取れていないといけな

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10 今回の病気は「私自身の生き方が試されている」

10 今回の病気は「私自身の生き方が試されている」

ホメオパシーも西洋医学で使えた
今回の入院でほんとによかったことは、ホメオパシーも併用できたこと。
ホメオパシーって科学では否定されている。(否定を飛び越えて非難と言ってもいいかもしれない。)だけど、私は一年くらい前からホメオパシーを使っていた。

思えば一年くらい前からどこかだるく具合がわるかった。病院に行っても悪いところがない。更年期ってやつかしら?なんて思って、西洋医学にあまり信頼を置いてい

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09 腎生検前日下ネタ?キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

腎生検を受ける際の準備
明日は、一週間遅れの腎生検となるわけだが、昨日も看護師さんが腎生検の説明をちょろっとしてくれた。そして、今日はとうとう「腎生検を受ける患者様へ」というプリントをもって看護師さんが説明しに来た。
徐々に、話を小出しにしながら、患者をその気にさせるという技術が功を奏して、やる気70パーセントの私です。30パーセントは怯え!笑

その前にお隣さんの話で、まず下ネタの前に、気になる

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08 隣人案件:話しかけてきた!

あの怖いお隣さんが話しかけてきた!なんとなく親し気な視線(目は見えないけど)を感じてはいたのだが、昨晩、イヤホンをしてパソコンを打っていたら、隣人とのカーテンのつなぎ目の下からピンクの甚平の裾がちらちらして、カーテンが揺れていて、何かな?と思ったら、どうやら隣人さんが私に話しかけているのだった。

イヤホンをとって「はい?はい?なんですか?」って言ったら、
「なにかベッドの下に落ちてますよ。」て教

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07 病院のごはんのこと

07 病院のごはんのこと

腎臓さんにたんぱく質増強食はノーノーノー今回病気になって、今までの自分の考え違いにたくさん気が付いて(゜o゜)!となる。食事のこともそうで、単にこれがいい、あれがいいと盲信していてはいけないね。人によって合う合わないもあるし、体質に合うものをとるには、自分の感覚を使って自分のカラダに問わなければわからないな。

最近の我が家の食養生のトレンドは(なんじゃそりゃ!笑)たんぱく質増強+糖質少なく+ビタ

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06 隣人案件:怖すぎる隣人

隣人がお怒りです
もうびっくり!!病も吹き飛ぶびっくりよ!
隣のベッドの方、あまりに強烈キャラすぎる。さっきまで笑えてたけど、今笑えない!

今、隣の人にお見舞いの人が来ていて、小さな声でおしゃべりしてるんだけど、その途中で向かい側のベッドの人が咳をした。そうしたら、お友達に向かって、向かいの人に聞こえるような大きな声で、

「咳するなんて信じられない。わざと咳してるわよ、そうでなきゃあんな大きな

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05 入院治療の裏の不思議ケア大公開

◆入院二日目、音楽が沁みたーーーーー!入院二日目のこと
2017年10月6日、今日は眼科、肺機能、昨日からの連続した採尿(一日全部採尿する「畜尿」というもの。酪農っぽいいイメージの名前だな。)などをしながら過ごしました。
もうおなかの中はすっけすけ!ほとんど秘密はないスケルトンな私です。

昨晩、四人部屋ではいろいろなにぎやかな音がしていたから、久しぶりにイヤホンをして、音楽をかけてから寝たのだけ

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04 (隣人案件)痛いの好きな人もいるのか

04 (隣人案件)痛いの好きな人もいるのか

入院した日今日は朝から友達と義妹に付き添ってもらって、入院した。
つねにへとへとに疲れた感じの体調なので、病院まではタクシーを予約。カバンを持つのも大変なので、力持ちの友人に持ってもらった。持つべきものは友である。感謝しかない!

病院では、入院の窓口というのがあって、そこから病棟を紹介してもらう。
病棟に行くと、四人部屋。なんと、窓から大きな東京タワーが見えた!
窓枠がそのまま東京タワーの額縁の

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03 また出戻りですが面白かった

03 また出戻りですが面白かった

◆新しい病院今日新しい病院にいき、明日から入院が決まった。今日の病院は、新しく大きく、壁にマティスの版画がたくさん飾ってあった。学校見学だったら、この学校に入りたい!と思ったかもしれない。

大きな病院だから、さすがにとても混んでいて、今日の予約が取れたのは、ひとえに検診→再検査→病気発覚!まで看てくれたK先生のおかげだなと改めて感謝!予約があっても結構長く待って、外来の先生に会った。たまたま夫の

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02 出戻りですが面白かった話

(前回は:健康診断で再検査になり気落ちした私にてんとう虫が止まった話でした)

2017年10月5日

◆入院すると決めるのに時間がかかったはい。そうなんです。入院することになりましたよ。でも、まず今、命に別状はなくて、単に疲れた状態なだけだから、安心してくださいね。からだの血液を統括する司令塔である腎臓さんのことをご存知ですか。私の腎臓さんは原因不明の理由で負傷して「わるい、ちょっと休ませて、-

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01 健康診断からの不穏な感じ・・・

01 健康診断からの不穏な感じ・・・

遠い昔のイチゴ牛乳もう半世紀近くも前のことだが、幼稚園に入る前に肺炎をこじらせて入園が数ヶ月遅れてしまったことを思い出す。

おぼろげな記憶だが、毎日家で休んでいた。症状はあまりおぼえていない。微熱が出たりしていたのかもしれない。みんなと幼稚園に行けなかったけれど、私はそもそもできれば幼稚園なんかには、行きたくなかったし(自分の時間が拘束されるから)、自宅で時間を好きなだけ使ってのんびりできたから

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