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【帰国生必見】海外在住者に有利な総合型選抜試験制度とは?慶應SFC

9/11/2023:慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の総合型選抜AO入試グローバルAO枠は、2024年9月入学が可能かつ4年間英語だけで卒業でき海外に住む日本のお子さんで日本進学をお考えの方にはとても良いプログラムです。ご興味のある方は、こちらの記事をご利用いただきお問い合わせください。

日本の大学入試の変化

日本の大学入試制度は、近年、大きく変わっています。古くからの試験中心の一発試験選抜方法から、学生の総合的な能力や経験を評価する「総合型選抜試験」での受験者が急増しています。文部科学省が2023年3月31日に公表した「大学入学者選抜の実態の把握および分析等に関する調査研究」では、一般選抜約50%、学校推薦型選抜約30%、総合型選抜約20%で、2年前の入試より総合型選抜の割合が増していることを発表しました。この試験制度の変化が特に海外在住者にとってどのようなチャンスをもたらしているのか、そして、総合型選抜を日本で初めて取り入れた名門・慶應SFCの取り組みを中心に探っていきます。

総合型選抜試験とは?

総合型選抜試験は学生の総合的な才能や経験を重視する選抜方法です。高校の成績はもちろん、面接、小論文、ポートフォリオ、推薦状なども評価の対象となります。学校推薦型と違い、自己推薦で志願することができます。最新の2020年のデータによると、日本全国の大学の約30%がこの方法を導入しており、その数は増加の一途をたどっています。

なぜ総合型選抜試験が注目されるのか?

21世紀に突入し、グローバル化が進む中で、大学入試制度も変わらざるを得なくなりました。単なる試験得点だけでは測れない学生の多様な能力や経験が重要視されるようになってきました。具体的には、異文化間のコミュニケーション能力、チームでの協働能力、そして英語による学術的な議論能力などが挙げられます。

そして、学校側もまた、このグローバルな視点を持った優秀な人材を獲得するための新たな方策を模索しています。その答えの一つとして、英語による授業だけで卒業できるプログラムを導入する学校が増えてきました。慶應SFCのGIGAプログラムはその最たる例です。このプログラムは、英語の授業だけで4年間の大学生活を過ごし、卒業することができる革新的なカリキュラムとなっています。

慶應SFCの特徴的な点は、一般の学生も英語プログラムを受講できることです。これにより、留学生特有の枠にとらわれることなく、国内外の様々な学生との交流が可能となり、真の意味での国際的な教育環境を提供しています。

これらの背景から、総合型選抜試験は、単に学力を測るものではなく、学生の多様な背景や能力を評価し、真にグローバルな視点を持った優秀な人材を獲得するための重要なツールとして注目されているのです。

海外在住者のアドバンテージ

海外、特にアメリカでの教育経験を持つ者にとって、日本の総合型選抜試験は大きなアドバンテージを持っていると言えます。

まず、アメリカの大学入試と総合型選抜は、書類選考という形が類似しているため、海外在住者には馴染みやすい試験スタイルとなっています。アメリカの大学入試では、高校の成績、推薦状、エッセイ、活動歴などを通じて、学生の総合的な能力や適性を評価します。このような選抜スタイルは、総合型選抜試験の評価基準とも重なる部分が多く、海外での学びの経験をしっかりとアピールできるチャンスが増えると言えます。

また、異文化での経験や英語による教育の経歴は、総合型選抜試験においても、異文化間のコミュニケーション能力や英語力という点で大きな評価対象となります。これにより、海外生活の経験や知識が、この新しい試験形式において非常に有利な条件となり得るのです。

さらに、日本の大学で9月始まりのものが増えてきていることも、アメリカの高校制度での6月卒業を経た学生にとっては大きな利点です。これにより、卒業から入学までの期間にブランクを生じさせることなく、スムーズに日本の大学生活に移行することが可能となります。

総合的に見ると、海外在住者や異文化背景を持つ学生は、総合型選抜試験を通じて、自身の経験や能力を十分に活かし、日本の大学進学を実現する大きなチャンスを掴むことができるのです。

慶應SFCと海外在住者の新たなチャンス

日本の教育界における先進的な存在として知られる慶應SFCは、海外在住者や異文化背景を持つ学生に対して大きなチャンスを提供しています。

SFCは、学生の多様な背景や能力を幅広く評価することで知られており、特に高い英語力を重要な評価ポイントとしています。アメリカの高校で培った英語のスキル、プレゼンテーション能力、さまざまな活動功績などは、SFCの入試において大いに活用される要素となります。これらの実績やスキルをしっかりとアピールすることで、他の候補者と差別化を図ることが可能です。

さらに、SFCの入試は非常にフレキシブルです。入学時期を4月か9月と選択できること。4年間英語のみの授業で卒業できること。試験や書類を英語か日本語か選択できること。2023年時点で、志願書の提出は年に3回。もし一度合格することができなくても、再挑戦するチャンスが与えられること。など海外在住者にとってもとても利用しやすい大学入試制度をとっています。

このような独自の評価軸と多様な入試チャンスを活用することで、海外在住者や異文化経験を持つ学生は、慶應SFCというトップクラスの教育機関での学びを手に入れる大きなチャンスを掴むことができるのです。

https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/docs/sfc_gaiyou.pdf より


海外から慶應SFCに出願する場合

AO入試は、年に3回あります。(2023年時点)海外在住者が一番先に考慮できるのが、2023グローバル(2024年9月入学枠)です。この枠は、英語の書類選考のみ。1次選考合格後、2次選考はビデオによる審査 となるため日本に渡航せずとも試験を完了することができます。(定員50人うち総合政策学部25人、環境情報学部25人)

GIGAプログラムに参加でき、卒業までの4年間を英語の授業だけで卒業できます。もちろん、日本語の授業の選択も可能なので日本語のブラッシュアップにもなります。GIGAプログラムは、一般の日本人も参加できるプログラムですのでグローバルな交流も深まります。

グローバル枠についての英語の説明(去年のものです)

詳細日程はこちらのリンクからご参照ください。

募集要項: 2023年9月下旬公開(こちらのページでアップデートされます。)
出願時期: 2023年12月~ 2024年2月上旬
合格発表: 2024年3月中旬頃

募集要項がでましたら、提出に必要なものを揃える準備をしましょう。出願は全てオンラインで行えますが、書類の量、入力のデータ量はかなりの量があります。出願時期を12月にあわせ、準備を進めておくことをお勧めします。出願は、2月まで待たず早めの提出がお勧めです。失敗しない出願のためにこちらから有料アドバイス記事を書いておりますので利用ください。出願時期、志願書構成のコツ、自由表記のポイントなど個別アドバイスも行っております。(2023年海外の高校からの合格実績あり)

WEBアプリケーションのサンプルは以下のリンクよりご参照いただけます。https://admission.sfc.keio.ac.jp/giga/top/show_examinee_pdf


慶應SFCのユニークな専攻

慶應SFCには、総合政策学部と環境情報学部があります。(このほか看護医療学部もあります。)アメリカでもあまり目にしたことがない非常にユニークな学部です。学部を見ただけではどのようなことを勉強するのかわかりづらいですが、どちらかといえば、総合政策学部は文系、環境情報学部は理系という位置付けです。どちらも、問題を発掘しそれを認識し解決してゆくためのアイディアを作り出すというスタンスです。2つの学部の学生が互いに交流しながら学べる環境になっています。学業の途中で興味を持ったことに進路を変えたり、出合いによってそのプロジェクトが広がったりと予想できない知識の化学反応により優秀な学生を育てています。型にはまった学部が見つからないという生徒さんには、お勧めです。

慶應SFCに特化したサポートサービス

慶應SFCでは、志願書、自由表記、活動記録、任意提出資料(10個まで)といった様々な書類の提出が必要です。任意書類も戦略的に構成し、差別化し構成する必要があります。英語を話せることの他、学校での活動履歴、功績など高校時代のあらゆる要素を組み込み書類を作成してゆきます。

ONLINESTUDYでは、海外在住高校生が慶應SFCに合格したプロセスを教授しております。慶應SFCにおいては、英語は武器にはなりませんのでこれらが差別化できる戦略的な資料作りがポイントになってきます。

ご興味のある方は、こちらの記事をご利用いただきお問い合わせください。


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