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読書日記『その旅お供します』

私は旅が好きだ。面白そうな場所に出会いたいから。興味関心ゴコロを上手にくすぐるから。

」というワードに釣られて私はこの本を手に取った。

読み始めて数ページ。男女2人の旅物語だと思っていた私は困惑した。表紙のイメージに支配されすぎていた。
さらに読み進めて数十ページ。謎解きムーブに物語が入った時、私はタイトルに“謎めぐり”というワードが入っていることに初めて気づいた。

物語は旅好きのオーナーが営む、バー「トラベラー」を拠点に登場人物が各地へ旅立って行く。

厳島神社や白川郷などメジャーな観光地にも連れて行ってくれたが、私が知らない場所にも、もちろん旅にでる。
この物語で知ったのスポットの1つが”石舞台”だ。“いしぶたい”と読むらしい。奈良県にあり、物語では石舞台古墳を訪れた。世界最大級を誇る横穴式石室だそうだ。
物語ではこのような場所の説明も行ってくれる。それは、実際に現地に行き、立て札や観光ガイドの方の説明を見聞きしたときの「へ~」という感情に酷似しており、一番観光している感覚にさせられた。

謎解きに関して記述することはしないが、
湧く疑問が人を旅人にし、旅に解を添えている。そんな要素だと思う。

どこか面白いスポットはないかと読み始めたこの物語。
各地を巡り、様々な場所に私を連れて行ってくれるが、一番行ってみたいと思ったのは、バー「トラベラー」かもしれない。
私は、ほとんど酒を飲まない。バーにも行ったことがない。
そんな私に彼はどんなお酒を提供してくれるのか興味がある。バーの常連客である梓崎さんと私の地元についてのお話もしてみたい。

あらすじ

「その旅、ついていっていいですか?」バー『トラベラー』の常連客、歴史学者の梓崎はフットワークが軽い。バーで知り合った様々な客の旅に同行し、そこで起こる不思議な出来事を解決してみせる。厳島の海辺に掘られた穴の正体は? 石舞台古墳の密室から少年はどうやって消えたのか? 白川郷で発見された怪文書が示す、過去の事件の真相とは? 読むと旅に出たくなるトラベルミステリー!
【宝島CHANNER (https://tkj.jp/book/?cd=TD008961)より】

『その旅お供します 日本の名所で謎めぐり』
著者:綾見洋介

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