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殺伐と平穏に薬を

自分を殺してしまおうと、幾度思っただろうか。
僕が息を止めれば息は出来なくなり、いずれ死に至る。
意識の濁流の中思うのだ。僕は僕を殺してしまいたいと。もうこれ以上何も望むことはしたくない。何かを視界に入れるのも嫌だ。部屋のカーテンを閉めて暗い部屋で音楽を聴いてても、希死念慮はやってくる。何も感じたくない。娯楽すら、億劫に感じている。創作もそうだ。すべてが億劫で仕方ない。

死んでも死ななくても、この世界は変わらないだろう。
しかし、僕という人間がいない世界が、世界の正しい在り方だと悟ってしまうのだ。言っている意味が理解できないなら、それはそれでいい。貴方には貴方の価値観があるように、僕にも僕の価値観がある。

僕はいつも、いつも、いつも。正解を求めていた。正しさで殺されたいと思っていた。正しい答えに辿り着きたいと思っていた。


生きていることが間違いでも正解でもどちらでも構わないけど、出来るなら死なない方を選んだ方がいい。

僕はずっと、後悔に似た感情を持ち続けてる。ふとした日常、包丁を握っていたあの時、父親の背中を刺していたら何か変わっただろうか。最近そればかりを考えてしまうのだ。

それをしなかったのは、止めてくれた人がネット上と現実でいたからだ。「自分の未来を潰すんじゃねぇ」といってくれた匿名のあの人。でも生き延びて親と縁を切っても、付けられた傷と地獄は続いてるよ。
こんな風に生き延びてしまうのなら、人生を捨てでも、何かすれば良かった。そんな事を思いながら死に続けている毎日を送っている。

僕の中で正解なんてない。
きっとそれで良かったと誰もが言うだろう。罪を犯さずに良かったと。ならば、自殺と殺人はどちらが罪だろうか?
人が死ぬのは変わらない。そこに人の感情があるだけだ。
人の殺人定義は様々だ。人の死生観も様々だ。

―――――

わたしは いきられなかった
わたしは のぞめなかった
セイもシも のぞめなかった

カーテンがなびく 意識の遠くで 誰かが 鐘を鳴らしている
夢をみたい 思考を停めたい 壊れたい
壊れてるのに

もう 壊れてるのに

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