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【企画】あんなこといいな、できたらいいな【旧作ドラえもん映画・おすすめランキングトップ5】

おはこんばんちわ!らいまるです。

先週、『映画だいありー』企画第1弾として「だいありートーク」をやらせてもらいましたが、今後も週末にいろいろなものを出せないかなと考え、今回から企画第2弾として「ジャンル別おすすめ5選」を隔週にわたって紹介していきます!

初回はらいまるが「旧作ドラえもん映画・おすすめランキングトップ5」をお届け。

大山のぶ代さん時代のドラえもん映画は「のび太の恐竜」から「のび太のワンニャン時空伝」まで全部で25作。そのすべてを鑑賞している自分が、独断と偏見でトップ5を厳選しました。

めちゃくちゃ悩み抜いた末に作り上げました。せっかくのおうち時間ですので、もし気になったら家で家族や友達と見てみていただけたら幸いです。

■第5位:主役はしずかちゃん?「ドラえもん のび太と鉄人兵団」

1986年に公開された今作品。リメイク版は2011年に公開されています。

テーマは人間とロボットの戦いです。合理的で感情を持たないロボットの反乱。それに立ち向かう人間。両者の戦争が描かれています。

最初は「巨大ロボットを操縦する」というのび太の夢を実現させる話なのですが、そういうものを作った時に何が生じてしまうのかを考えさせる、というのが今作品の主題なのかなと。

ロボットを作れば、それを悪用する人がいる。AIをどんどん改良していけば、今度はロボットたちが頭脳を持って反乱を起こしてしまう。何事も良いことと悪いことが表裏一体であることを教えられます。

そして今作の主人公とも言っていいのが、名脇役しずかちゃんです。敵であるメカトピア側のスパイであるロボット・リルルとの間に友情は芽生えるのか。しずかちゃんの優しさはロボットに感情を持たせることができるのか。この二人のドラマこそが、今作の鍵であり、人とロボットが共存できる可能性を見せてくれます。

■第4位:ドラえもん不在。その時、のび太は「ドラえもん のび太とブリキの迷宮」

1993年に公開された第14作目の作品です。

前述の鉄人兵団と似ているところがあって、今回はすでに人類とロボットの関係性が逆転してしまった社会を描いています。

これは1993年の時点で世間に向かって、知恵を絞って便利なものを作るのはいいけれど、自分の力で何もできない人間になってしまうぞと皮肉を含んだ作品だと考えています(これはある種、ドラえもんに対する否定も含まれているように感じる)。

この作品の良さは、何と言っても“のび太の成長”ですね。ドラえもんにばかり頼って生きているのび太が、ドラえもんがいなくなった時にどうなるのか。目の前の困難をドラえもんがいない状況でどう乗り越えられるのか。そんなストーリーになっています。

今作では珍しく長い時間ドラえもん不在が続きます。その中でのび太はドラえもんに頼らず、様々な困難に立ち向かっていく。仲間との友情やドラえもんとの絆。そして未来に向け、改めてロボットとの関係性を考える。今だからこそ、今作を見るとこれまでとは違った視点で見られる作品だと感じます。

■第3位:多くのメッセージが詰まった作品「ドラえもん のび太の日本誕生」

1989年に公開された記念すべき10作目の作品です。これは本当に何回見たかわからないくらい見ています(笑)。

旧作のドラえもんあるあるなのですが、かなり内容がハード。子供の頃に見て怖い印象しかなかったのですが、改めて大人になって見ると考えさせられる映画だなと感じました。

7万年前が舞台の今作ですが、テーマ的には“部族競争”ですかね。力を持つ部族と力を持たない部族の闘争によって主従関係が生まれるものですが、未来から来た人間が力を貸したことで均衡していたバランスが崩れてしまった。そこにドラえもんたちが手助けすることでバランスを戻す的な展開です。

今作にはかなり多くのメッセージが詰まっているように感じます。ドラえもんはのび太の家出を手伝うのですが、家出をすることで誰が何を思うのか。そして、作り出したペットとの絆&別れ。過去の日本のルーツを辿ることやタイムトラベルを含めて、ワクワクドキドキしながら見られる作品となっています。

■第2位:バギーちゃんの名シーンは涙なしでは見られない「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」

1983年に公開された4作目の作品です。

舞台設定としては超古代文明やバミューダトライアングルの謎を解き明かし、海底による地球への攻撃をのび太たちが防ぐという話なのですが、今作はひみつ道具として出てくる“水中バギー”に尽きます。

この水中バギーとともに今作は冒険していくわけですが、人間味あふれるキャラクターのバギーに作中どんどんハマってしまいます。機械なんだけど、偏屈なところや惚れっぽいところがある。それでいて大切な人を守るために自らを犠牲にしたりする。終盤に出てくる名シーンは、もう涙なしでは見られません。バギーちゃんとのび太たちのヒューマンドラマを見るだけでも一見の価値ありです。

また、テーマ的にもエネルギーを使い続けたり、核を使ったりすることで悪影響が出ることを考えるべきだという視点が入っています。また自動報復システムの怖さを表現してますね。ドラえもん映画に多いですが、“戦争”をどうやって考えるかという点でも興味深く見られる作品です。

■第1位:子供映画?いやこれは大人映画だ「ドラえもん のび太と雲の王国」

1992年に公開された12作目の作品です。

この作品はもはや有名ですね。子供の頃に見た時は怖くて仕方がなかった。特に、どこでもドアを開けたら天上人の計画によって家が流されてしまうシーンは本当にトラウマです汗

とはいえ、今作はいつ見ても色褪せない名作だと思います。最初は「雲の王国を作る」というドラえもんの世界で描かれる“子供たちの夢”を実現させる話になっているのですが、途中から雲行きが一気に急変します。

テーマは“環境問題”。自然や動物を愛さない人間たちの傲慢さに呆れた天上人たちが、地上を大雨で洗い流す「ノア計画」を考えていることが明らかになります。でも、会話もなしに全てを洗い流すのだって傲慢ではないかと反抗するのび太たち。そして、悪巧みをする敵。

互いに敵と対峙することで両者の間にコミュニケーションが生まれ、最後は裁判で話が収束します。もはやこの流れ子供向けではないだろと思いますが(笑)、大人になって見ると改めていろいろなことを考えさせてくれます。こんなご時世だからこそ、見てみると面白いかもしれませんね。

■編集後記

初めて今回ランキング形式でやってみましたが、作品ごとに語り出すと長くなってしまうというジレンマが(笑)。できるだけ少なく、このシーンを見て欲しいという思いを書き込みました。

本当は太陽王伝説や魔界大冒険、パラレル西遊記とかも好きなんですけど、今回は次点で入れることができず。また、こういうランキング形式をやるのも楽しいかもしれませんね。

では、今回はこの辺で。


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