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【今日から楽笑!】④これだけできれば優秀な教師

「ひろげる」「つなげる」
教師の役割は多々あれど、究極この2つだけできれば優秀な教師になれる!
部下や後輩の教育、子育てにも使える極意です
【対象:教職員・親・部下や後輩がいる人】


「これさえおさえれば今日から楽笑(らくしょう)!」シリーズ!

教師として現在の厳しい教育現場を生き残るために必要なスキルを紹介していきます。

このYahooニュースを読んで、これは教師にも通じると思いました。
兵庫県芦屋市長・髙島崚輔さん
27歳でこのスキルを自覚して使っているとはすごい!

授業でも、学級経営でも、生徒指導でも、部活指導でも、
教育現場のすべての場面で使える超有益スキル!
それが、

「ひろげる」「つなげる」

まさに、これさえできれば今日から楽笑!
その理由を解説します。




「ひろげる」


授業の基本的な流れは、
導入
発問(学習問題提示)
予想
追究の見通し(学習課題の設定)
追究(個別、またはグループ学習)
まとめ
振り返り
となっています。

授業を進めるうえで重要なカギとなるのが、
「生徒の鋭い気づき」です。

課題の解決につながる発想
心情につながる描写の発見
良いプレーにつながる体の使い方

追究する過程で誰かしら重要なポイントに気づきます。

教師は机間指導などで、その生徒の気づきを捉えます。
そしてそれを、クラス全体に「ひろげる」のです。

「はいちょっと注目~。○○さん、今気づいたこと、みんなにも伝えてくれる?」
と言って、発表してもらい、クラスの子たちにも共有します
この○○さんの気づきをきっかけに、追究は一気に進みます。

授業以外の生活の場面では、一生懸命掃除している姿を見つけて、帰りの学活でクラスに伝えて「ひろげる」

日記や振り返りの記述から、よい意見や気づきをとり上げて、学級通信などに掲載して「ひろげる」

自分が見ている中、接している中で見つけたよい姿やよい気づきを、クラス全体に伝えて共有する。

これが「ひろげる」です。


「つなげる」


他の先生から、「先生のクラス○○でがんばっていたよ」とか、
「先生のクラスの○○さん、生徒会の活動しっかりやってくれて助かるわ」とか、自分が見えていないところであった生徒のよい姿やよい気づき。

それを帰りの学活などで、クラス全体に伝えます。

人は直接相手から言われるよりも、第三者を介して間接的に入ってきた情報の方が印象深くなるという性質があります。

心理学などをちゃんと勉強していないので詳しく説明はできませんが、
この性質は教育や対人関係において、とても重要です。

友だち同士のトラブルで多いのは、第三者がよけいなことを吹き込んだせいでケンカになるパターンです。
AさんとBさんが最近険悪な関係になってしまった。
色々情報を集めた結果、原因はCさんがAさんに
「Bさんは陰でAさんのことを○○だってバカにしてたらしいよ」
と言ったことで、AさんのBさんへの印象が悪くなってしまったからだった。

こういうパターン多くないですか?
それまで仲良くやっていた二人なのに、第三者からちょっと負の情報を入れられただけで簡単に信じてしまい、関係が崩れてしまう。

それほど、間接的に入った情報は印象深くなってしまうのです。

これを正の情報でポジティブに活用するのが「つなげる」です。

最初の例で、他の先生がほめていたと伝えると、筆者自身が直接ほめるよりも、生徒の喜びや満足感は高くなります。
さらに、そのほめてくれたという先生への印象もよくなり、その先生と生徒たちとの関係もよくなります。


また、直接伝えにくい思いを、間に入って伝えてあげることも「つなげる」ことになります。

友だち関係がぎくしゃくしているAさんとBさん、それぞれの思いを聞き取り、「Aさんはこう思っているよ」「Bさんは○○だと誤解していたみたいだね」などと、間に入って仲介することも「つなげる」にあたります。

部活動などで高い目標をもってがんばっているけど、他の部員に中々伝えられない。逆に少し浮いた感じになってしまっている生徒がいたら、その生徒に代わって目標とするところや、いっしょにみんなとがんばりたいことなどを伝えてあげます。
もちろん、事前に本人の了承は得たうえで行いますよ。


自分以外の人が発見してくれたよい姿やよい気づきを、生徒に伝える。
直接言えない思いを、代わりに伝えてあげる。

これが「つなげる」です。



「ひろげる」と「つなげる」の効果


芦屋市長・髙島崚輔さんは、市民との車座で聞き取った市の行政に対する肯定的な意見を、市職の担当者に欠かさず伝えているそうです。
そうすることで、担当者が仕事に対する肯定感や達成感を感じ、さらに市民対応が向上していく、好循環が生まれるからだそうです。

学級経営も同じです。
「こうしなさい!ああしなさい!」
「これはダメ!あれもダメ!」
直接的に要求するだけでは、子どもたちは意欲的に、前向きに取り組めません。

教師が直接要求するのではなく、教師と同じ思いをもっている生徒の言葉を「ひろげて」、生徒同士の思いを「つなげる」ことで、結果的に教師が望む方向に生徒や学級は育っていきます。

さらに副次的な効果として、生徒はただ達成感を感じるだけではなく、
「言われたからやったのではなく、
自分たちで考え、動いてきた結果、達成できた!」
という肯定感も得ることができます。

筆者は担任しているとき、生徒に危害が及ぶこと以外は、ほとんど直接的な要求を生徒にしてきませんでした。
要求しなくても、生徒は「よりよく成長したい」という思いをもっています。
教師はただその思いを見逃さず、「ひろげて」「つなげる」だけで、自然とクラスは良い方向に進んでいきますよ。


学級経営や人を動かすのがうまい人は、「ひろげる」「つなげる」を上手に使いこなしている気がします。

会社や家庭でも使えるスキルだと思うので、ぜひ活用してみてください。





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