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これは らいを緩く辿る文骨の ひとつひとつひとつ
酸の側 針柄の生み、緑青の風見鶏が キゐキヰ
トやつがれに――ただ削がれたる 花鳥、と端垂れる

地肌は朽葉色とあたたかく 裸山へ、迂路また痴れず

華の嵐と今 まとわれ
   酔いにまよわれ
    粋に まわれ
   我ぞ ひとしく 
そのば そのとき 
あちらさまへと うつけたように 

或る 傍らと共に老いていく 祀りに

嗚呼 悶えるわ、略 のたうち回るわ
狭めて染まうか、広げて於くか
まようよな、まごまごとした躊躇い癖 夜な夜な
つかみなよ さわりがよ
是等、詩に降るか、ほざくばかりに 
奔るばかりに、夢語りと締め括りに さあ征くか

真新しい華が咲くわけでもなく
/青空が開かれる/わけもなく
、隔たりなく
さいげんなく、
視界の彼方を覆い尽くす
暗闇に見えるその、みえるひかりが
そうして色を放っている

てのひらからあしのうらまで、
脳裏の欠片から口づけまで潤して、
コップいっぱいの質量で、私が今重い腰を上げると。

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