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フリースクールに通う小4の息子が、絵画展にインスパイアされてLINEスタンプをつくった話

小4長男が「観にいきたい」と言うので家族で「成長する絵画展」を観に行った。

「成長する絵画」は、脳性まひ、肢体不自由の若者たちが独自の造形表現を続けているアトリエでのグループ展で、長男が通うフリースクールの先生の息子さんの作品も展示されているとのことだった。

長男は小1の頃から自分で描いた絵のお店を運営していることもあり、車椅子に乗りながら作品をつくっているそのお兄さんになんとなくの親近感とリスペクトを感じているようだった。

当日作家さんが在廊しているかはわからなかったけど、せっかくだからと会場の近くのお花屋さんで、長男と次男それぞれ花を選び小さな花束をつくってもらい、ドキドキしながら会場に向かう。

会場につくと長男が会いたかったお兄さんは会場にいて、ちょっとはずかしがりながら長男は花束を渡すことができた。

小さなアトリエの中にエネルギーあふれる作品があり、隅っこには「成長するキャンバス」というコンセプトで訪れた人が描いていい大きなキャンバスがあり、息子たちは絵の具だらけになりながらアクリル絵の具で色をつくりキャンバスにのせて楽しませてもらった。

「成長するキャンバス」にアクリル絵の具で描いてみる

お兄さんの作品のポストカードから気に入った1枚をおみやげに購入した長男はうれしそうにそのポストカードを眺めていた。

長男が絵画展で選んだポストカード

そんな帰り道、突然長男が「新しいLINEスタンプつくりたい!」と言う。

今年の6月に「LINEスタンプをつくりたい!」と、LINEスタンプづくりに挑戦した長男。絵画展に行ったことでなにか表現したい!というエネルギーが沸いたようだった。

「いいね、今度はどんなスタンプにするの?」と聞いたら、「うーん、どういうのがいいかなぁ?」とそのまま歩きながらブレストがはじまった。

これは?あれは?とどんどんアイデアを出していき、長男が「これは決定!」と言ったものはその場でLINEでメモをする。

改めてみてみると、ものの10分くらいでLINEスタンプの企画が決まったらしい。はやすぎ。

企画が決まると、長男は「早く描きたい!早く描きたい!」で、帰りの電車に乗るとすぐにリュックからマイiPadを取り出し、LINEスタンプ用の絵を描き始める。現代っ子だ。

1回LINEスタンプをつくったことがあるからか、企画時点でイラストのイメージまでわいていたのか、とにかく早い。

「さむいは〜、さむそうな感じがいいからこんなのどう?」
「ラッキーは、100円拾った絵にした!」
「いまいそがしいは、Switchしてるの〜いいでしょ」

描きながらしゃべりながらどんどん描いて、最寄り駅に着く前にLINEスタンプのショップに申請するのに必要な数のイラストを描き終わったのだ。すごいエネルギー。

「ママ、はやく申請して!」

申請作業は、アカウントなどの関係もあって大人が代行する必要があるのでわたしの担当である。

長男が描いたイラストをひとつひとつダウンロードし、透過する処理をして、LINEスタンプメーカーにアップロードし、申請完了。

「早くフリースクールに行って先生たちに新しいLINEスタンプできたこと教えてあげたい!」なんて、1年前には不登校で家の外に出るのすら嫌がっていた長男の変化にはほんとうにおどろかされる。

翌日には無事にLINEスタンプが承認された。祝。


長男かフリースクールの先生たちに教えたい!というのでLINEスタンプショップのQRコードが載った、LINEスタンプのチラシを一緒につくり、長男はうれしそうにチラシをもってフリースクールに通学していった。


創作というのは、ゼロから生まれるのではなく、誰かのクリエイティブに触れて、刺激を受けて、生まれる。

そして、つくりたい、表現したい、という気持ちはとてつもなく大きなエネルギーを生む。

そんなことを長男を見ていると感じさせられる。
LINEスタンプつくりたいって思って、その日のうちにつくれるなんて、すごい時代だ。


そんな長男のLINEスタンプ第2弾はこちら!

[がかがかスタンプ2]

https://line.me/S/sticker/24555130/?lang=ja&utm_source=gnsh_stickerDetai

長男のこれまでのクリエイターとしての活動についてのnoteマガジンはこちら。


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