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息子から学ぶこと

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子育てをする中で考えたこと、感じたことのマガジンです。
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#コラム

子どもが生まれて変わる関係と新しく見える顔

子どもが生まれて、子どもと一緒に帰省するようになって9年。 その中で、私自身の両親や兄弟との関係もゆるやかに変化しているような気がする。 両親との関係はもちろん親と子。 だけどそこに、両親にとっての孫の母という関係がうっすらと加わっている。 父がただただ楽しそうに子どもと一緒に遊ぶ子どものような姿を見ると、わたしも小さい頃こんな風にたくさんあそんでもらっていたなぁとおもったりする。 両親とはあまり大きくぶつかったことがないけれど(わたしが高校から実家を離れて寮生活をし

お祝いしたい、という気持ち。それを形にするすること。

パパの誕生日どうする? そんな風にここ何日間か小2長男とコソコソと作戦会議をしていた。 その中で、誕生日の夕ご飯のときにお祝いをすること。長男がピザパンとケーキをつくり、ケーキの火を消したあとにプレゼントのくーまを渡すことが決まった。 パパのお誕生日をお祝いを長男はとても楽しみにしていた。 とはいえ気持ちは移ろいやすいもの。 作ると言っていたはいいけれど、そのときになってみたらまだYou Tubeみていたかったり、つかれてて作る気になれなかったりするのを、あれやこれ

読みたい本を選ぶ体験で、人は本を好きになる。

本屋に入ったとたん、小2長男は目をキラキラさせて「あっおしり探偵だ!まだ読んでないのがあるよ」「呪術廻戦ゼロの漫画がある!」「この絵本読んだことあるよね〜」「ママみてこれ!」と、興奮しながら歩き出す。 本屋に入る前は「ほしい本あるかな〜ないかもよ」なんて言ってたくせに、と思いつつ本屋くるのちょっと久しぶりだもんなぁ。本屋でテンションあがる気持ちわかるー。 と、思っていたら、1歳次男も大興奮でベビーカーから抜け出そうとする。待って、ちょっと落ち着いて。 次男は次男で、乗り

小2長男の怒りの表現「ぷんすかぷんすか」

いつからかわからないけど、気付いたら小2長男が怒ったときに「ぷんすかぷんすか!」と言うようになっていた。 最初はちょっとふざけて言っていて、たぶんYou Tubeでなにかを見たんだろうなおもしろいなーと思ってたのだけど、「ぷんすかぷんすか」がすっかりなじんで(?)きたらしく、本気で怒ってるときも「ぷんすかぷんすか」と言っている。 これがすごくよい。 人の怒りというのは連鎖する。 しかも、長男が怒るシチュエーションというのはだいたいこっちが「時間だよ」みたいなことを何度

遊びと学びの境界線を決めるもの

我が家に「アマゾンエコー」がやってきた。 ガジェット好きな夫が注文してたから、私は「話しかけるやつでしょ」ぐらいの認識で、なにができるのかよくわからないまま彼女?はやってきてダイニングテーブルの横にいる。 そしてテレビもみないし、音楽もかけない我が家の朝食時間に「アレクサ、元気になる音楽かけて」と話しかけて毎朝音楽が流れるようになった。 「アレクサ、きょうはなんにち?」 「アレクサ、アンパンマンのうたをかけて」 「アレクサ、いってきます」 3歳息子は目をキラキラさせて話

親と子、それぞれの気持ちと言い分。

保育園の帰り、4歳息子が久しぶりに「ガチャガチャやりたい!」と道路に寝そべった。 1歳2歳のいわゆるイヤイヤ期と呼ばれる時期には日常茶飯事だった風景だ。 あの頃は一日に何回もギャン泣きし、一生懸命に主張をしていた息子も少し大きくなった。 泣かずに「ほしい」と言えるようになったし、こういう約束したじゃん!って言ったら理解できるようにもなってきた。 だけどこの日はどうしてもガチャガチャがしたい気持ちだったらしい。彼はだいぶ粘っていた。 育児本やネット上を探せば、こういう時

「やくそく」をまもれない。

4歳になる息子との間でもめる、うーん、もめるってのは正確じゃないな。なんだろう、わたしがイライラしたり、ケンカみたいになるとき。 最近、いちばん多いのが「やくそくをまもらない」だ。 「15分になったらウルトラマンおしまいってやくそくしたじゃん!」 「ねぇあと3回やったらおふろはいるって言ってなかった?」 こんなようなことをわたしは息子によく言っていると思う。 それでさいごはこう言う「やくそくしたじゃん!」と。 ** 約束をまもってもらえないというのはやっぱり悲しい。

「母」でいるとき。いないとき。

昨日の朝はちょっと気になるなくらいだった左耳の違和感が、今朝起きてみたらひどくなっている。 これはだめなやつっぽい。 朝から予定変更して耳鼻科へ行くことにした。大人になって耳鼻科に行ったことはたぶんない。ネットでいろいろ調べてみたけれど、口コミをみてみても迷うばかり。 いつもめちゃくちゃ混んでるけど、息子が中耳炎になったときに丁寧にみてくれて、息子がセロテープのかたまりを鼻の穴につっこんで取れなくなった時に助けてくれたおじいちゃん先生がいる耳鼻科へ行こう、と決めた。時間

「ママ、なんでおはなしきいてくれないの」

保育園に4歳の息子を迎えに行って家に向かっているときのこと。 その日は荷物の受け取りの予定があったかなにかでわたしは急いでいた。 早く帰らないと間に合わない。今日は寄り道せずに帰ろう、そう心に決めていた。 いつもは「ママはしろ〜!」とわたしの手を引っ張って走り出す息子に「えぇママつかれてるのに〜」なんて言ってるくせに、「きょうははしってかえろうか?」なんて提案までしてわたしは急いでいた。 そんなわたしに息子が話しかけてくる。 「ママ、スーパーいきたい〜」 今日か、