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読みたい本を選ぶ体験で、人は本を好きになる。
本屋に入ったとたん、小2長男は目をキラキラさせて「あっおしり探偵だ!まだ読んでないのがあるよ」「呪術廻戦ゼロの漫画がある!」「この絵本読んだことあるよね〜」「ママみてこれ!」と、興奮しながら歩き出す。
本屋に入る前は「ほしい本あるかな〜ないかもよ」なんて言ってたくせに、と思いつつ本屋くるのちょっと久しぶりだもんなぁ。本屋でテンションあがる気持ちわかるー。
と、思っていたら、1歳次男も大興奮でベビーカーから抜け出そうとする。待って、ちょっと落ち着いて。
次男は次男で、乗り物コーナーから動かず真剣な表情でページをめくり、「しーかーせん(新幹線)」「ばしゅ(バス)」と、お気に入りの乗り物を探す。
ほどなく、長男は迷った末にポケモン図鑑を選び、次男は電車と車の音が出てハンドルついてる絵本を選ぶ。
会計が終わってすぐ次男は「でんちゃ!(電車)」と絵本よこせと言い、帰り道ベビーカーでずっと絵本を抱えていた。
家に帰るとふたりともすぐに本を出してそこからひとしきり本を読んだり遊んだり。
それはそれは楽しそうだった。
どうしたら子どもが読書好きになるかとか、本を読む大人が少ないとか、定期的に話題になるテーマだ。
本を読む、つまりなにかをインプットし学ぶことがきっと重視されているからなのだと思う。
わたしは小さい頃から本が大好きで、読書は趣味というよりは歯磨きみたいなしないと気持ちわるくなるような習慣で。
本屋と図書館に行くのが楽しみで、大人になって冊数はだいぶ減ったけどそれでも年間100〜300冊くらい本を読む。
もちろん読んでいるときも幸せなのだけど、わたしにとって1番ワクワクしてる時間は「この本おもしろそう」という本に出会って手に取り、家に帰って読みはじめるまでの時間だ。
「読みたい」から読んでしまう。
読書が義務になって、この本を読めと言われた本だけを読まないといけないとしたら、いくら本が好きなわたしでもきっと本が読めなくなる。
本を読むということも、習い事でも新しい仕事でも、おもしろそう、やってみたい、読んでみたい、という気持ちを最初にもてていたら、まぁまぁやってみるハードルがさがって、楽しめる確率はあがる。
そういう意味で、きっと読書の1番大切な部分は自分で読みたい本を選んでみるという部分なんじゃないか。
と、そんなことを楽しそうに本を選ぶ息子たちをみながら思う。
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