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息子から学ぶこと

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子育てをする中で考えたこと、感じたことのマガジンです。
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#不登校

長男の頼もしい後ろ姿

こんな日がくるとは、と思う。 今日はそんな日だった。 いつも遅刻ギリギリで出発していく小4長男。 めずらしく早起きして朝ご飯を食べ終わり、ソファでYouTubeをみていた長男が、「ヒマだからもう行くわと」と、いつもより早くフリースクールに向かう後ろ姿を玄関で見送る。 今日は4年生最後のフリースクール登校日だった。 3年前はいよいよ学校に行けなくなり、行くのをやめるという決断があり、2年前は毎日家にいる生活でこれからどうなるのだろうと思っていた。 1年前は、週2のフ

「学校行きたくない」という言葉の奥にあるもの

不登校で家にいる生活をへて、フリースクールに通うようになった小4長男。 学校の行きしぶり期には「学校行きたくたい」と、言葉や行動やいろんな表現をしていたし、フリースクールに通いはじめてからも「行きたくたい」という日はある。 そのたびに、長男と話し合ったり交渉したり調整したりしながら、「行きたくたい」と向き合ってきた。 めちゃくちゃざつにまとめると、行きしぶりがはじまった最初の頃は「行きたくない」に対してでも行けば楽しそうに帰ってくるし、と朝の気の重さのようなものだと思っ

不登校というマイノリティ性

マイノリティになって見えること、というのはけっこうある。 それまで分かってるつもりでいたけど、ぜんぜんわかってなかったなと思うようなこともある。 我が家の小3長男は学校に行っていない。 不登校の子どもは毎年増えている。 だけど、割合からしたら学校に行っていることがマジョリティにはかわりない。 息子自身もそこにマイノリティ性があり、わたしには不登校児の母というマイノリティ性が加わることになった。 学校に行けない期間をへて、学校に行かないというのを決めて、学校に行かない

子どもに対する視点と視座を意識的にずらしてみる

毎日一緒にいるからか、子どものことは見えすぎる。 それに加えて、親と子という距離の近さもあり、勝手に大人側が子どもの心配を先取りしたり、自分の不安を投影してしまうようなこともある。 気付くと子どもに対する見方が、固定化したり近視眼的になりがちなのだ。 と、いうことにスクールカウンセラーの先生と話していて改めて気付く。 スクールカウンセラーの先生とは、小3長男が学校に行かなくなってから毎月面談をしているのだけど、帰り道に安心感があるのは、話をしてなにか問題が解決したわけ

「楽しい」というシンプルで、でも大切なこと

学校にいかなくなった小3長男が、週2でフリースクールに通いはじめて4ヶ月。 今週で12月の授業も終わって冬休みに入った。 毎日家にいる生活から、電車で片道40分かけてフリースクールに通い、初対面の子たちと一緒に過ごしてたくさんの初めての体験をしてきた長男。 大人も仕事を抜けての長男の送り迎えのために仕事の仕方を変えたり、お弁当をつくったり、長男のフリースクールのフォローをしたりとたくさんの変化があった。 とてもたいへんな4ヶ月で、いやーよくみんなで乗り切ったなというのが

学校に行く/行かないではなく、自分に合う場所に行けばいいだけ

お兄ちゃんに憧れる2歳次男は、お兄ちゃんと一緒がいい。 だからよく「ぼく、ほーくえんじゃなくてがっこーいきたい」と言っている。 不登校の小3長男がいま通っているのは小学校ではなく、フリースクールだ。 長男と次男と手をつないで一緒に次男を保育園に送る途中、次男が「ほくもがっこーがいいなー」とまた言っていたので、長男に「次男は●小学校とフリースクールとどっちがいいかねぇ?」と、軽い気持ちで話をふってみたら考えさせられた。 長男はちょっと考えてから、「次男はまだ小さくて性格が

小2長男が選んだ花束

長男が学校に行かなくなってもうすぐ1年。 いまのクラスになって長男がひとりで1日登校したのは1学期の始業式だけ。 担任の先生は熱心な先生で、最初の頃は週1くらいで放課後に学校に行き担任の先生と話す時間をつくってもらっていたのだけど、途中からそれもつらいという状態で行けなくなった。 それ以来、担任の先生が週1くらいで家庭訪問をしてくれていた。 まずは関係づくりからと、とクラスで遊んだり作ったものを持ってきてくれて一緒に作って遊んだり。 ただでさえいそがしい中で、長男と

息子と一緒に定期的に自主社会科見学に出かけよう

少し前のこと。 小3長男は現在学校に行っていないため毎日家にいて、わたしと夫が仕事をしている間だいまいリビングでYou Tubeをみながらゲームをして過ごしている。 その日、長男に一緒にゲームしようと誘われたのだけど、仕事の予定がつまっていて余裕がなく断った。 そうしたら「ママ有給あるんでしょ?」と聞かれたので「あるよ」と答えたら、「じゃあ有給つかえばいいじゃん!」と言われた。 長男にも有給制度があり、有給をつかえば学習もふくめて毎日のルーチンはお休みしてオッケーにな

学校に行かないことに対する家庭としての方針をまとめること

我が家の小3長男、学校に行かない生活がデフォルトになって、もうすぐ2年目になる。 進級にあたって改めて本人とも話をして、お休みを続けることになったため、新しい担任の先生と面談をした。 去年に引き続き面談用に資料を作成したのだけど、今年はこちらの依頼文のフォーマットを参考にさせてもらった。 今回こちらのフォーマットをつかうことでよかったことを備忘録としてまとめておきたい。 ・依頼が明確になるこちらとしても、なにをお願いできるのか、どこまでお願いしてもいいのかわからないこ

子どもの意思決定を奪わず、待つということ

「今日は行きたい気持ちじゃないんだよなぁ」 さぁもう出発というときになって小2長男が言う。 今日は習い事の日だった。 「もうでないと遅刻しちゃうよ」と夫が言うと、長男はリビングを出てふとんにもぐりこむ。 学校に行かなくなったとき、夫婦でいろんなことを話し合い、学校も習い事も本人が行きたくないのを無理に行かせるのはやめようと決めた。 親として、息子の選択をそのまま受け入れるというのも決めてしまうまでは自分たちが不安や心配からなかなかできず難しかったけど、そのまま受け入

大人も子どもももっと暇が必要なのかもしれない

小2長男は保育園の頃から、というか振り返ると会話ができるようになった2歳の頃からずっと「もっと遊びたい!だから寝たくない!」という人だった。 小学校を休むようになって、家ではだいたいニンテンドースイッチかipadでビスケットやマイクラをしながらBGMがわりにTVをモニターにしてアマプラかYou Tube流し見するという器用なことをして過ごしている。 最近は見たいアニメもお気に入りのyoutuberの動画もけっこう見つくして何周もリピートしていて、ゲームも以前ほどののめり込