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体験を言葉にして届ける。

最近、人に話をするのがうまくいかないなぁと感じることがあります。
周りを見渡せば話がすごく上手な人、もっと聞いていたいなぁと思わせるような人がいます。

そういう人って話が上手い以上に、自分のイメージを聞き手にも共有できる人、自分と同じように捉え方を示せる人なのではないかと感じました。
そう思えたアレコレを書いてみようと思います。

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最近インターンで、たまたま自分だけがイベントのお手伝いをした瞬間がありました。
後日、同期にイベントどうだったの?と聞かれるもののその感想を思ったようにみんなに伝えることが出来ませんでした。

その要因はなんだったのか。
自分なりに考えてたどり着いた答えがいくつかありました。

1つは、参加する前にイベントでどんなことを自分が吸収しようと思っていたのか、”自分で学ぶんだ”という意識や”ココから何を得たいのか”、自分の目標設定が足りなかったこと。

2つ目は、”自分が何を一番伝えたいのか”メッセージのポイントや話の要点がまとまらず、ただ感じたことを伝えただけで終わってしまったことにあったように感じました。

今回のような”体験を言葉にして届ける”ケースの時に重要なのは
体験に参加する前と後の両方にポイントがあることに気づきました。
それぞれを個人的解釈で詳しく紐解いていきます。


まずは体験の前にあるポイント、”目標設定”の意識についてです。

僕が前にやっていたインターンでは「君はウチでなにがしたいの?どうなりたいの?」と何度も言われました。
”自分が何をしたいか”が分かっていて、はじめて出来ること、足りないことが見えてくると教わりました。

応用的な勉強をするにはまず基礎的な知識が身についている必要がありますが、“体験を通して学ぶ"という点において目標設定をするということは、知識を積み重ねる基礎と同じ役割であると言えます。

基礎ができて、初めてその先が学べる。
そして1つの体験から学べることは無数にあり、人によってどんな学びになるかは様々です。
だからこそ、自分が取り組むべき、意識すべき目標に焦点を定める必要があるのだと思います。

「問題設定ができた時点で8割の課題は終わっています。」

という、竹中平蔵さんの言葉にあるように。


そして次に体験の後にあるポイント、”言語化”の重要性についてです。

僕は先日、幸運なことに宇宙飛行士の毛利衛さんの講演会に当選し、お話を聞くことが出来ました。
そのお話の数々に大変感動したのですが、なぜ自分が感動できたのかを考えてみました。

それは毛利さんの話にある、圧倒的なリアリティと巧みな表現力が生み出した結果なのだと感じています。
話を聞くうちに自分も毛利さんの感じたことを追体験しているかのような感覚になりました。

毛利さんの話の特徴は色や感触を具体的に述べながら映像も使い、聞き手にその場面を想像させることにありました。
例えば、毛利さんが高校生の頃に見た皆既日食の話でも風の感触、空模様の変化していく様を臨場感たっぷりに伝え、そこからどんな発見があったのかを届けてくれました。

正直、ここで聞き感じた全てを今の僕には文章で表現する力がありません。
それほどに毛利さんの話は雄大で、巧みです。
スケールの大きさにリアリティ、そして自分自身の話へと着地する様子には、
毛利さんの辿ってきた人生、今考えていること、そして僕らへのメッセージが詰まっていました。

講演の中でも毛利さんは「自分が宇宙に行った数少ない人間として、経験を他の人にもわかるように伝えること」をずっと大切にしてきた、と話されていました。
その蓄積があの”言語化力”なのだと感じます。

やや脱線したので、話を言語化のポイントに戻します。
伝わる話し方というのは様々で、聞き手のタイプによっても変わるものであり一概には言えません。
あえて、今回の体験から教訓を生み出すとすれば、
”聞き手を自分と同じ状況に持っていくこと”
であると思います。
言い換えればそれは
"聞き手と前提条件の共通認識を持つ"
ということです。

自分の感情をただ発信してもそれが聞き手に刺さるとは限らない。
だからこそ、聞き手と同じ目線に立ってゆっくり自分の世界へ導くことが”体験を言葉にして届ける”うえで重要なのだと感じました。


”体験を言葉にして届ける”
僕はそもそも話すのが得意でないからこうしてnoteを書いている部分もありますが、
社会人に近付くにつれて、そうも言ってられないようです。笑

伝えたいことはたくさんある。
そんな想いを届けられるように。
ちょっとした事から、自分が物事に向かう姿勢、伝え方の意識を見直してみよう。
そんな事を思う今日この頃です。

ライ

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