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「容態はミシン」何度も嗚咽する

シリーズ・現代川柳と短文 044
(写真でラジオポトフ川柳132)

 住宅街にミシン屋があった。ショーウィンドウというかただの出窓に新旧のミシンが並んでいる。ミシンを買う必要があるときはここに来ればいいと思うと安心できた。ただ、いまは口元についたソースを拭うウェットシートが必要だ。「ウェットシートください」と言わないとウェットシートはもらえない時代。どこの家にもミシンがあった時代はずっと前に終わっていた。


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