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あらわないあらがわないとわけないと

 現代川柳と400字雑文 その47

 幼いころよく観ていたアメリカの医療ドラマ『ER』には、手術の前に医者たちが手を洗うシーンがよくあった。なにか小さいブラシのようなもので爪の先をシャカシャカと洗いつつ、患者のことや私生活について語りあうのだ。そういえば『ER』には生放送の回があって(もちろん現地での話。西海岸と東海岸の時差にあわせて1日2回やっていた、と記憶している)、アメリカのドラマの底力に度肝を抜かれた記憶がある。あんまり小学生の度肝を抜かないでほしい。その回のラストシーンは主任の医者がテレビの取材カメラの前で単独インタビューに答えるシーンで、ほぼモノローグだった。放送尺に合わせてその場で演技を詰めたり、あるいは引き伸ばしたりしやすかったからだとにらんでいる。

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