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【プラスチックの中の青春】 #523



ジョン・トラボルタ主演の映画
『プラスチックの中の青春』という観た
というのを思い出した

先天性免疫不全という病気で一歩も外へ出る事ができない
そのままで外へ出ると
あっという間にウィルスに侵され
病気になる
場合によっては命も落としてしまう

そんな中で彼が出会った少女ジーナ
ジーナは隣に住む同い年の少女

外の世界へと繋がるのは両親と
このジーナだけであった

ジョン演じるトッド少年はジーナに惹かれていく
しかし彼はジーナに直接触れる事もハグする事もキスする事も叶わない



2020年
世界中で新型コロナが蔓延し
マスクは必要になっている



つい先日
体調がおかしくなり
もしやと思い
PCR検査を受けた

陽性であった

なんという事だ

キチンとマスクを付けていたし
不必要な外出も自粛していた

にも関わらず
私は新型コロナに感染してしまった

幸い症状も軽く
ホテルでの隔離生活も終え
また普通の生活に戻る事ができた

しかし
隔離後の生活は元の生活
とは言えなかった

周りの人が私を避ける
仕事復帰しても

上辺では
「おめでとう」
その言葉をかけてもらえたが
なんとも言えない空気が漂っている

私が陽性と診断された後
私の会社では全員PCR検査を行い
全員が陰性であると診断された

保健所の人からは
この2週間の行動について
事細かく聞かれた

だが先に述べたように
マスクは欠かさず
不必要な外出は控えていた

結局
結論としては
見えざる無症状の陽性者から
公共の場
電車など
そういった場から感染した可能性が高い
そう結論付いた

誰でも感染してしまう可能性があるのに
感染すると
ハッキリ言って差別を受けている
そんな風に感じる

テレビのニュースでは
東京の感染者数を伝えている

自分ごとなのに
人ごとのように感じる

そんな時に
あのジョン・ボルタの映画を思い出した
昔NHKで放送された物のビデオを子供の頃
父親に見せて貰った

私は先天性免疫不全なんて難しい言葉分からないが
外に出たら病気になっちゃう
可哀想な少年の話として理解し
大泣きしたのを覚えている

私は彼に比べたら全然ましだが
彼の差別について憶測してしまった

彼本人もそうだが
彼の家族もきっと
あらぬ差別を受けていたに違いない

人はマイノリティの話には
興味を抱いたり
感動してみたりするが
実際のその実態とは
普通である自分たち
という事が大前提であり
その上で
情けのような
特別な何かを見るような
そんな目線であるように感じる

もし
自分がマイノリティであったら
もし
自分の家族がマイノリティであったら
もし
クラスメイトがマイノリティであったら
もし
友達が突然マイノリティになったり
知ったりしたら

普通と呼ばれる
アナタはどうするのだろう?
どう感じるのだろう?

多様性と言われ始めている世の中であるが
わざわざ
多様性やマイノリティなんか言わないといけない世の中は無くなれば良いのに

昔の魔女狩りの話を聞いて
「なんてバカな事をしていたのか」
と現代に生きる人が思うように





ほな!

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