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#59 青は藍より出でて藍より青し

【私の仕事術:❻部下の育成】
コンセプトは「青は藍より出でて藍より青し」

部下の育成方針はなんですか?と聞かれたら、迷わず「青は藍より出でて藍より青し」と私は答えます。

「青は藍より出でて藍より青し」とは
弟子が師よりもすぐれている、教えをうけた人が教えた人よりも優れることのたとえ。
そして、それは恥ずべきことではなく望ましいという事

私は、部下には「自分を超える存在になって欲しい」と、いつも願っています。

部下がかわいいからというのもありますが、何も綺麗事で言ってるわけではありません。

自分を超えるかどうかは置いといても、仕事ができる人材がいれば、組織やチームは戦力アップしますし、増えれば増えるほど成果を出せる強い組織になるからです。

これまでたくさんの人たちと仕事をしてきましたが、長い社会人人生で、一緒に仕事ができる時間は意外と短く、1年も一緒に仕事できない人もいます。一緒に仕事ができたのも何かの縁と思い、働きながら教えられる事は何でも話していこうといつも考えています。


■どんな部分を伸ばすのか?

教えるといっても、部下にも仕事の適性があります。

ですから、私はまずどんな仕事なら興味持って働けるか?例えば、この仕事なら昼夜問わず働けると思うものは何かを日頃の仕事ぶりから探ります。また、荒削りでも才能があると感じたら、もっと極めるように助言します。伸ばす為の助言は出し惜しみしません。

例えば、こんな事がありました。

新卒入社後、ずっとコールセンターで仕事をしていた若手の男の子が部下としてきました。会話をすると地頭の良さを感じ、客観的に全体を見ようとして、いい考えももっているのに、根拠が乏しいから自信がもてず、会議での発言も躊躇するという感じでした。

「この子は分析ノウハウを身に着けたら伸びるかも?」

と、一緒に仕事をした事がきっかけで、このnoteに書いているような仕事術、分析業務のイロハや資料の作り方をアドバイスをしました。するとその後、彼は文献を見るなど独学で学び「この間も本屋でこの本を探したんですよ」と休みの日ぐらい仕事の事を忘れなよと思うほど勉強熱心で、彼は、メキメキと力をつけたのです。

ある日、何気なく今後の分析業務について話をした時に、口にする言葉が専門性高い言葉になっており、見せてもらう資料もうまくグラフを使って傾向を表現していたのを見た時は、純粋にすごいなと感心しました。

今となっては、私の方が彼に教えてもらうことが多く、いつの間にか追い越されてしまいました。


■伸びるのは部下だけじゃない

「元部下に追い抜かれた・・」とか「あいつから教わるなんて、プライドが・・」と思う人、嫌な人もいるかもしれません。

私も負けず嫌いな性格なので、一緒に働いた部下が、転職した先で部長に昇格したり、エース級の活躍をしている話を聞くと「本当によかったな」と思うと同時に、このまま負けてられないなと、羨ましかったり、悔しかったり、ちょっぴり複雑な気持ちにもなります。

でも、その負けたくない気持ちは、とても大事です。

そもそも「部下を育てる」というのは、育てられる部下の立場にしてみれば、目標となるような上司でいてほしいでしょうから、上司にもそれに見合う言動や実績が求められます。

学校と違って、教え子がその後良きライバルになるというのもビジネスではよくある話ですから、負けないように自分自身も更に成長しなきゃと身が引き締まります。

部下を育てつつ、それに負けない上司になっていきましょう!

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