生きる力、考える力を最も持っている人
8月11日まで、東村山市立公民館で、ハンセン病問題を知る企画が
開催されています。
ハンセン病、、私は、東村山市に引っ越してこなければ
きっと、一生知らずに過ごしていたのかもしれません。
これは紛れもなく、日本に起きた、負の歴史。
こんなことが本当にあったのかと。。
今回、1960年代~70年代に全生園職員の看護師として
働いていた方のお話、回復者さんのお話を聴くことができました。
看護師さんのお話は衝撃的でした。
看護学校の所長?の人が、菌を自分の腕に埋め込み
それでも感染しなかったという事実。
当時、他のところで結核の方を診ていた看護師さんは
感染していたけど、全生園の看護師さんは感染は
しなかったという事実。
看護師さんは、働いてほどなくして「みんなおなじ」。
と思えてからは、
後遺症でちょっと不自由があるかもしれないけれど、
それは周りが助けてあげればいいこと。
患者さんととても仲良く過ごされたというお話を
明るく話されていて、ご自身は、官舎に住んでいたことで
色々言われたり辛いこともあったかと思うのに。。
そして、回復者さんのお話を聴くことができたのも
貴重な時間でした。
どのような経緯で全生園に来られたのかを
話してくれました。そして、今もなお一部の方から
嫌な思いをされていること。
全生園でのご自身のお仕事のこと。
戦前に強制収容された方は、もっと辛い思いを
されたんだろうなあ。
事実がすべてだ。
私は、全生園で実現したい夢がある。
思いきって聴いてみました。
土地は東村山市の持ち物ではなく国の持ち物だから
資料館の運営がどこどこだから、自治会が、、など
色々なしがらみはあるものの、ご自身自体の思いは
どうなんだろうと思いましたので。
もっと、地域と開かれた全生園であってほしいと思うのです。
ご自身も、果敢にしがらみに挑戦されていることなどを
お伺いできたのは、とても良かったです。
壁は厚いかもしれないけれど
ちょっぴり勇気をいただきました。
最後に、「入所者」という言い方について言及
されました。
「入所者」は刑務所に入った人のイメージ
今は、全生園にいるので、「入園者」と言ってほしい。
入所者でもなく回復者でもなく
全生園という場所に住んでいる一人の人間。
という風に捉えました。
この言葉を聴けたことは大きかったです。
入園者の方は、本当に強いです。
「生きる力」「考える力」を本当に意味で
持ち合わせているのは、この方たちではないかと
思うのです。私たちも次世代の人たちにも
学んでほしいと強く思います。
それには、共に交流が必要なのではと思います。
今しかない!時間がないのです。
本当の意味で、人権が守られる社会に!
みんなで守っていきたいと強く思った日でした。
みなさんも、是非、展示会いかれてみてください。
みんなに知ってほしいです。
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