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『ブラックオアホワイト』

『ブラックオアホワイト』(浅田次郎著)を読んだ。夢を題材にした小説である。

ページをめくるごとにどきどきした。この物語は一体どういう結末になるのだろうか?逸る気持ちを抑えながら、1ページ、また1ページと丁寧に読み進めた。

こんなに緊張感のある浅田次郎先生の作品は初めてである。浅田先生の新たな世界に触れた気がした。

これは夢なのか?それとも現実なのか?
夢のなかの現実なのか?
はたまた現実のなかの夢なのか?

「答え」というものがあるのなら、それは、この物語に触れた者が百人いるなら、百通り出てくると感じた小説だった。

読了後の捉え方・感じ方は、読み手ごとに異なるだろう。最後の一文まで読み、どう感じたかどう捉えたかは、読んだ人間ひとりひとりに、任された気がした。


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