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退職の決意をした!…辞める日、いつにする?勇気が出る考え方。【“深く考える人”が幸せになれる 仕事の辞め方ガイド 3-3】


このマガジンではここまで、「仕事辞めたい、でも…」の先にある不安に寄り添ってきました。

深く考える性質だからこそ、最初は色々な不安が覆い被さって身動きの取れない状態でいたと思うのですが、

たくさんたくさん考えて、なんとなくでも自分なりの決意のようなものが見えてきたのではないでしょうか。


ここからはいよいよ、実際に仕事を辞める手順についてお話しします。

手順といっても、専門家ではないので、事務的なことや法的な部分の詳細については残念ながらお話しできません。

その辺りは他のサイトで調べながらの作業になると思いますが、
退職の経験者として、どこの文章よりも「今、辛い人のため」に寄り添ったものを書くつもりでいます。



いつ辞めるのかを決める方法


まずは、実際に辞める日を決めましょう。
と言っても、何を基準にすればわからない人もいると思います。

特にこれを読んでくださっている”深く考える”方は、「各方面に最大限気を遣い、絶対に迷惑をかけることのないように、あれもこれも済んでから…」と考えがちだと思うのですが、

それをやっていると「では…○年後かな?」ということになってきてしまいます。

果たして、それまで自分が耐えられるでしょうか?

「今自分が辞めたら、職場が大変なことになって迷惑をかける」
と思うかもしれません。

しかし、本来は会社側が欠員が出ても仕事が回るように仕組みを作っておかない方が、おかしいはずです。

退職者が出なくても、いつ誰が病気や怪我・家族の介護でなどで働けなくなるかはわかりません。

そんな中、あなた一人がその責任を負う必要はないのです

いくら職場の人たちが「いい人」たちだと思っても、同じことが言えます。


それと、今の仕事って自分の精神が「生きる」ことよりも大事なことでしょうか。

言い換えると、自分が「死ぬ」ことになっても、その仕事を完遂するべきでしょうか

これは業界によるのですが、私の会社員時代はプロジェクトがスケジュール通りに進まなくなったことを社内で「事故る」と表現されていました。

「事故」と言われただけで、物理的には何も壊れていないし誰も怪我をしていないのに、なんだか本当に大怪我をした・させたような感覚になりました。(私の感受性が強すぎるのかもしれませんが)

多くの場合、企業ではそのように、金銭的なミスやスケジュールの失敗などを「絶対起こってはならないこと」と社員が潜在的なレベルで思えるように教育されるはずです。

しかし、それは会社の外の客観的世界では、全て幻想です。
お金もただの数字であり、幻想です。
人が死んだり、怪我をするようなことがない限り、失敗は、「事務的な事故」は、あってもいいものです。

そんなことよりも、大切ないち社員が「仕事を辞めたい」と追い詰められる程にまで苦しんだという事実こそ、ある意味「事故」です。
原因はもちろん社員ではなく、会社側にあります。

なので「仕事の失敗」にとらわれるより、なるべく早くにでも、壊れそうな自分の心を守った方が良いと思います。


…ということなので、究極を言えば、辞めるタイミングというのは「自分が辞めたいと思った時」が一番の基準です。

しかし、かと言って「明日やめます」とは言えないのも、事実です。

例えば正社員では14日前には退職の申し出をしなければならないという法律があります。*

逆に言えば法律的には、退職の申請をして14日後には出社しなくても違反ではないということになります。

とはいえ、雇用時に渡された就業規則の方で退職の申し出時期に関する定め(1ヶ月前には申し出るなど)がある場合も多いので、確認してみてください。
この辺りは法律ではなく会社との関係、「円満退職」に関わる部分となります。

それを考慮して、自分の退職日を決めると良いのではないかと思います。

ただ、「円満退職」と聞くと、ちょっと首元が閉められるような感覚がする方もいるかもしれませんね。

ネットで調べると色々なところで「退職時は常識的な行動を」「社会人として礼儀を」「円満退職をしましょう」などと書かれていて、
これを読んでいる慎重気質な方ほど、どんどん細かいことにがんじがらめになって息苦しくなってしまうのかもしれません。

ですが「円満退職」というのは、自分のために行うつもりでいるのが正解だと私は思います。

「自分が退職直後に安心して日々を過ごせるように」と落ち着いて段取りさえすれば、一般的にいう「円満退職」にはなるはずです。

シンプルに考えて大丈夫です。


ここで、「辞めることを会社に伝えるとやる気がないことが知られてしまうので、職場の士気を下げる自分の存在は迷惑だからなるべく早くいなくなった方が良いのではないか」

と思う方もいるかもしれません。
今まで真面目に仕事に打ち込んだり、やる気のある姿勢を保とうと努力してきたからこそ、そう思うのでしょう。

「社員がやめる」ところをあまり見たことがない新卒社員さんや、そもそも社員の出入りが多くはないところで働いても、そう思いやすいと思います。

しかし、会社側は案外全く別の視点を持っているものです。
確かにやる気のある雰囲気を出してくれる社員がいることは会社にとってありがたいことだとは思いますが、
それよりも先に「仕事が回りさえすればどんな人手でも欲しい」というのが企業の根本的な体質だと思います。

なので、多くの場合「このプロジェクトが終わるまでは続けられそう?」などと向こうからも相談があるのではないかと思います。

そこではもちろん自分の希望をはっきりと伝えた方がいいと思いますし、
相手の希望も汲むならば、なるべく最低限に抑えましょう。


*法律に関してはこの記事公開後に変わる可能性もありますので、念の為ご自分でお調べください。



ここまでで、仕事を辞める日の決め方についてお伝えしてきました。
何か決心のお手伝いになったならば、幸いです。

次回は、仕事を辞める際の事務的な手続きについてお話しします。
とてもドキドキするポイントだと思うので、一緒にみていきましょう。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

このマガジンの全体の目次はこちらです。


↓こちらのマガジンを書くにあたっての思いを書いた記事です。




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