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《1章まとめ》「仕事辞めたい」を現実化する時に起きること【“深く考える人”が幸せになれる 仕事の辞め方ガイド 3-1】


このマガジンでは、1章で仕事を辞めていい理由、2章でお金の不安への対処法を書いてきました。

この記事から3章「自分にやさしい仕事のやめ方」ということで、ここからは実際に会社を辞める手順を示し、一緒に次のステージへ行く準備に入ります。

その前になのですが、
ここまで読んできて「仕事を辞めていい理由も、お金の心配がいらないことも、頭ではわかった…けれど本当に”私”が仕事を辞めてもいいのか??」
と思われている方もいるかもしれません。

また、ここまでが長かったので一度振り返っておきたいという方もいるかもしれません。

そこで、今回の記事では一旦これまでの整理をしたいと思います。

今回は振り返りなので、途中から読み始めたという方でも自分の読みたい記事がわかるかもしれません。

また、まとめの視点で書いたので、ここまでもしっかり読んできたよという方でもまた新たな気づきがあるかもしれません。



今何が辛いのか。どんな人生を歩みたいのか。


「”私”が仕事を辞めていいのか?」

そう思って先に進めないでいる場合、自分が今何が辛くて、本当はどんな人生を歩みたいのかがまだわからない(そもそも考えることを阻まれている)可能性があります。

自分が感じている「辛さ」やその他の様々な感覚を自分のものにできていなかったり、人ごとになってしまっているのかもしれません。

自分の辛さに向き合うこと自体が苦しい、という方もいると思うので、無理はしなくていいのですが、向き合えなくてもこれだけは絶対にしないでほしいという事があります。それは、自分の感覚を他人のものにしてしまうことです

自分の感覚を他人のものにするとは、
「これぐらいで辛いだなんて甘えだ」
「笑う事ができているんだから『辛い』わけではない」
「みんなも辛いから、自分は辛いと言ってはいけない」
などと心の中で言って、自分が辛いことを自分で認めない事です。

こちらの記事でも言いましたが、自分を守れるのは究極的には自分しかいません。
もちろん守ってくれる人が他にいる事に越したことはないですが、
自分で自分を縛りつけ、消失させようとするなんてそんな生命の理に反するようなことは全くする必要がないです。

そして自分の辛さを自分で認めた時、はじめて自動的に反対側にある「こんな人生を歩みたい」も出てくると思うのです。

一人一人、違うものが出てくると思います。
それって欲深くなったとかではなく、生き物としてとても自然なことだと思います。

上記の記事では自分の感覚を自分のものにするために有効な考え方もお伝えしていますので、よかったら読んでみてください。


ただしあまり自分の辛さばかりに目を向けすぎると辛くなる人もいると思います。そういう方に特にお勧めしたいのが、並行して「自分を知る」行動をすることです。

自分について知ると、「辛い」ただそれだけでなく、「どうして辛いのか」「何が原因なのか」を考える事ができるようになります。

まさに、先ほどお伝えした、一人一人違った「こうしたい」の自分オリジナル版が見えてくるはずです。


そうして自分の歩みたい人生の形がなんとなくでも見えてきた時、
それでも不安になるのが、「やりたい事が具体的にないのに仕事をやめるなんてやっぱりただの逃げなんじゃないか」ということだと思います。

しかしこれに関しても同じことを言いますが、
自分の心の中にあるものを他人のものにしないでください

というのも「こんな人生を歩みたい」と、
なんとなくその感覚が嗅覚や触覚、聴覚などに近いもので掴めたり、
ふんわりした風景が頭の中に現れた時、
もう既にかなりの確率で「やりたいこと」が生まれています。

それが言語化できない、あるいは具体化する知識がないから、自分でも自分を認めてやれていないだけなんです。

これは「誰かに説明できなくてはいけない」と思うから起きることです。
しかし実際は誰に説明してやる必要もありません。
自分の人生のことですから。

こちらの記事でも書きましたが、多くの場合は「やりたい事がない」と周りの空気感に言わされているだけです。

実際に仕事を辞めるなどして落ち着いてから興味のあることを掘り下げていったらやりたい事が具体的に見つかった、ということがあると思います。
それは当然の流れです。

やってはいけないのは、「具体的でないから」と言って掘り下げる前に捨ててしまう事です。

「こんな人生を歩みたい」とふんわりとした想像が浮かぶというのは「具体的なやりたいこと」にたどり着くはじめのきっかけとして普通のことです。
全然おかしくないです。あとは掘り下げればいいだけなんです。
しかしそこを人に邪魔されてしまう方々が本当に多いと思います。

掘り下げたり知識をつけること、具体化することは、必要なことではありますが、ただのおまけでもあります。
何よりも大切なことは、自分の中のふんわりとした理想の世界を大切にすることです。

それが全ての元であり、調べたり知識を付けた時に起こっているのはそれが形あるものとして浮かび上がってくるというだけのことです。

そういう自分の中にある言語化できないものをしっかり自分で大切にすれば、「どんな人生を歩みたいか」ということも次第にはっきりしてくると思います。



客観的に見ても、仕事は辞めていい。


自分の心の中がはっきりしてきてもまだ仕事を辞めることを迷う場合、それは環境のせいでもあります。
今の仕事の世界観の中に居るから、それを基準に自分の行動を決めてしまいそうになるんです。

ほぼ毎日会社へ行き、一日8時間以上はその職場のルールに則って頭を働かせていては、そうなってしまうのも当然のことだと思います。

しかしその職場から一歩でも出れば、客観的な世界ということになります。

少しドキッとすることを言いますが、仕事を辞め、自分の人生を歩もうとするときに、今の職場の人やタスクや環境のことを全部頭から取り払う必要があります

なぜなら仕事を辞めてしまってからは、もう無関係だからです。

そこで「〇〇さんにお世話になったのに」とか「まだあの仕事を完結できていないのに」などと考えていては、いつまでも自分の人生は会社のもの、他人のものです。

自分の人生と会社を天秤にかけるというのは、やってしまいがちなことですが、大変アンバランスなことです。

本来は自分の人生をよくする選択肢の一部に「仕事」があるだけだからです。

だから「自分の人生」という本質的なスパンで見た時、休暇が必要と思ったら、積極的に取るべきなんです。


「仕事を辞めたい、本当の自分の人生を生きられるようになりたい」
と思った時、今日常的に脳が浸されている「仕事モード」は取り去り、
もっと引きで捉えた客観的な視点から自分の人生を見ていく必要があると思います。



ここまでで、1章「本当に仕事を辞めてもいい理由」でお伝えしてきたことを振り返ってみました。

このように、「仕事を辞めたい」を現実化する時に実際に起きるのは、自分の心の奥底にある不安との最終的な葛藤であり、

その時、「今の自分」や「今慣れている仕事の世界観」から一歩外へ踏み出していくことを自分に許可する必要があります。

そうすることで、もう今の苦しみとは関係ない、創造的な未来まで見る事ができます

飛び出して、いいんです。
それは「世捨て人」「異人」になってしまうことでも、
はみ出してバカになってしまうことでもなく、
ただただ、自分に戻る行為です。

この記事で「本当に”私”が仕事を辞めてもいいのだろうか?」という不安が、少しでも和らいだら幸いです。


長くなりましたのでここで区切って、次回は2章「どうしても気になる、お金のこと」の振り返りをしたいと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


このマガジンの全体の目次はこちらです。


↓こちらのマガジンを書くにあたっての思いを書いた記事です。


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何だか仕事が辛い、自分の人生じゃないみたい。やりたいことがあるのに言葉にならない…だけど思い切って辞めました。私と似た性質の人が、心から安…

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