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「僕の姉ちゃん」の姉ちゃんになりたい

黒木華、杉野遥亮が姉弟役を演じた「僕の姉ちゃん」をAmazonPrimeで一気観した。弟がいる身として、杉野くんが気になる身として、1話30分だし観てみるか〜とそこまで期待せずに再生ボタンをクリックしたら、あら不思議。超好みのドラマでした。

<あらすじ>
ユーモラスで辛辣な姉・白井ちはる(黒木華)と、姉に翻弄されるが素直に話を聞いてくれる弟・白井順平(杉野遥亮)は、両親不在のつかの間、二人暮らしをしている。
仕事を終え帰宅した部屋で、お酒を飲み、それぞれ好きなものを食べながら、恋・仕事・趣味・人生にまつわる会話を繰り広げる。姉弟だからこそのぶっちゃけトークで炸裂する“姉ちゃんの本音“は、一見ひねくれていて意地悪なように聞こえるが、実はしごく真っ当で、順平は妙に納得してしまう。

基本は姉弟の会話劇。それがゆるくて、面白くて、気づきもある。ワインが飲みたくなるし、ブルボンのホワイトロリータが食べたくなる。劇的な展開はないけど、少しずつ何かが変わる日常を描いていて、毎日の自分なりの小さな幸せを、改めて見つけるきっかけになる。まあ端的に言うと「幸せな気持ちになれる作品」ということ。

好きなセリフをメモしまくったので、ここにも記録しておきたいと思う。

【第1話:家庭的キーワード】
・勝手に女を被害者にしてんじゃないよ。

【第2話:指の毛】
・料理できない?炒めて醤油かければ何かになるだろうが。
・何でもおいしいって言うよ?違う、まず「ありがとう」でしょ。
・育ててもない男に母性なんてあるわけないじゃん。
・幻想が好きならオーロラでも見てこいよ。
・嫌いな男とは映画見ないからね〜、好きとも限らないけど。
・女の本気度は毛でわかることもある。ヘアーじゃなくて指。
・(順平に「人生で一番大事なことってなんだろ?」と聞かれて)え?生きてることじゃないの?

【第3話:出世する人、しない人】
・出世とは、世に出るということで、生まれてきただけでもう出世なわけよ。我々はもう社長みたいなもんだわ。

【第4話:結婚の適量】
・一日10時間くらいの結婚でいいな〜。

【第5話:浮気ライン】
・家出る時、もしものために勝負下着にしてたかどうかが、浮気ラインだわね。勝負下着じゃないなら、あとはただのアクシデント。

【第6話:わたしが別れる理由】
・元彼たちの良いところをぎゅっと絞って、一人の男にしたとするじゃん。それでもやっぱりもう、興味ないわ。
・(料理をする順平に対して)振られてヤケ料理?しょっぱそ〜。
・(順平に「運命の反対語ってなんだと思う?」と聞かれて)自由。

【第7話:自分の売り】
・(順平に「俺だけができることって何かないのかな」と聞かれて)ない!でも、絶対やらないことを一つ決めることならできるんじゃない?例えばお世辞言わないとか。長い時間かけて、自分の売りにしていくわけさ。
・会社で朝一番に聞きたくない言葉No.1「元気ないじゃん」。腕立てでもしてろっつーのかよ。

【第8話:尽くさない女】
・強引な男ってすぐ飽きるよね。
・世の中のモテる男は「髪切った?」とは言わないのである。質問してどうする?「うん」て答えて話は終わり。女はこの一言が欲しくて髪を切るのだよ、「かわいい」。

【第9話:ハイヒールを履く】
・仕事は人生のすべてではないが、私には仕事があると思うと、乗り越えられることもある。
・順平〜!人は、全人類に好かれなくても生きていけるよな?(このあと純平が「問題ない!」と即答するのも良かった)

【最終話:手巻き寿司の日】
・(掃除をしながら「姉ちゃんは?なんか捨てるもんある?」と聞く順平に対して)頑張りすぎる心。そういうものをゴミの日に捨てられたらラクだよなーって。

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どうですか。セリフの一部を見るだけでも「姉ちゃんカッコイイ!」となりませんか。私はなりました。こんな風に生きたい。そして着ている洋服がいつも素敵なんですよ。アウター含めてコーディネートされててオシャレ。

しかも、しかもですよ?なんだかんだ姉ちゃんの話を聞いてくれて、晩酌に付き合ってくれて、たまにごはんも作ってくれて、部屋着がかわいい弟がいるんですよ。杉野遥亮ですよ。こんな贅沢なことありますか????

ちはるみたいに生きたい、というよりは
杉野遥亮演じる順平がいる家の長女になりたい。
つまりは、僕の姉ちゃんの姉ちゃんになりたい。

そんなことを思いながらエンディングまで楽しめるドラマでした。

こういう会話劇に出会うと「セトウツミ」とか見直したくなりますね。どこかでお酒飲みながら観よ〜。


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