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California Girls の入ったレコード~The Beach Boysの素晴らしいレコードを探せ

台風一過、で暑くなったかなと思いきや雨が降ったりして、依然として安定しない天気ですね。

皆さん、表題にもありますが、The Beach Boysを知っていますか?今年は海開きはせず、残念でしたが、毎夏、海に行けば、必ず海の家からは彼らの曲が流れていますよね。それでなくても、ラジオからは絶対流れてくる。なんで、一般的には古いオールディーズ系かなと思う人もいれば、音楽好きな人は彼らの大名盤で、よく洋楽名盤ランキングでもビートルズのサージェント・ペパーズと競う「Pet Sounds」と伝説の名盤になる予定であった「スマイル」(実際は、当時、リーダーのブライアン・ウィルソンが精神崩壊してしまい、頓挫してしまった。それから30年以上の時を経て再びブライアンの手で制作される)を挙げて素晴らしいアーティストと認識されている人と思います。

でも実際にまずペットサウンズの素晴らしさを感じている人はどのくらいいるのかなと思います。高校生くらいのときでしたが、僕自身も最初に一聴した感じではなかなか理解できなかった記憶があります。その後、「神のみぞ知る(God only Knows)」とか「救いの道(I Know There's an Answer)」、「駄目な僕(I Just Wasn't Made for These Times)」の歌詞を知るようになりそしてその繊細な曲も相まって、一気に感動がグッと押し寄せてきた記憶があります。やっぱり、高校2年とか3年と少し、繊細さと様々なイベントが入り混じるとすごく響くようになるんですよね。

そういうわけでビーチボーイズの中で最高の名盤は何?という話になったら100人中100人がペットサウンズを挙げると思うのですが、ではペットサウンズ以外で何?となると、難しいのですが…、おそらく、「Today!」か「Sunflower」になるのかなと思います。ただ、個人的にはその2枚と変わらないあるいはそれよりもというアルバムがいくつかあります。それは「Sufer Girl」と「Shut down Vol.2」そして「Summer Days (and Summer Nights!!)」です。特に「Summer Days (and Summer Nights!!)」のB面だけで、僕自身はペットサウンズに迫るものがあると思っております。

始まりは、「California Girls」です。シンフォニックなイントロとブリッジで巧みに転調し、そしてサビでの美しいハーモニーと最後の印象的なリフレインしていくコーラス。歌詞も、いわゆるビーチボーイズが手掛けてきた海と女の子のことを巧みに表現。確かに内省的なペットサウンズと比べると、な部分もあるかもしれませんが、むしろビーチボーイズが築いてきた世界観がまさにこの曲に凝縮されているかと思います。

次は「Let him run wild」個人的にはこの曲がこのアルバムで一番、あるいはビーチボーイズの数ある曲の中でも一番を争うくらいとても好きな曲です。この曲もまさにペットサウンズへの足掛かりと言わんばかりの曲で、ち密なアンサンブルとブライアンの美しいファルセット。歌詞も好きで、こう、好きな男子(I)→意中の女性(You)→女性にモテる悪い男(He)みたいな感じで歌詞が進んでいくのですが、その男がきっといい意味で悪い男というか、女性にとっては悪い男なんでしょうね。(男受けは友達としてイイやつ)その女の子には、まるでどうせ彼には弄ばれるだけだよと言わんばかりも、女性への未練も垣間見えて非常にこういうもてない男の気持ちを歌っていて…、いい曲だ涙。ちなみにバート・バカラックを意識して書いた曲だそうで、ブライアン自身も非常にお気に入りの曲だそうです。

「素敵な君(You're So Good To Me)」、これも素晴らしい曲。モータウンの影響を受けたような作品で、ここでは一転してブライアンの力強いボーカルが聞けます。「恋の夏 (Summer Means New Love)」はインストゥルメンタルナンバーですが、ストリングスの使い方はビートルズの影響がうかがえます。そして「I'm Bugged At My Ol' Man」はセッションナンバーですが、自分の父親との衝突を皮肉たっぷりに歌い上げ、最後の「And Your Dream Comes True」はまさにビーチボーイズの底力を見せつけるアカペラナンバー。

もちろんA面も素晴らしい曲ばかりなので、アルバムを通して聴いてほしいです。


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※実はこの間、「California Girls/Let him run wild」の7インチを見つけしてまい、その場では悩んだのですが、やはり思い出して購入してしまいました。傷もなく、音もやはりモノラルで素晴らしい音でした。感動。

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