<Vol.79>人間関係で悩むセラピストへのアドバイス

セラピストという仕事が好きで始めたはずなのに、その仕事以外の苦痛(主に人間関係)で去っていく。。

これはとてももったいないですよね。

今日は「セラピストの人間関係」についてまとめてみようと思います。


<人間関係の原因>

まずは原因を考えてみましょう。

大きく分けると以下の3つです。

①商品が「人」だから
②逃げ場がないから(箱が小さいから)
③暇だから

きっともうこの時点でピンときている方もいると思いますが、あえて1つずつ丁寧に見ていきましょう。


<①商品が「人」だから>

セラピストという仕事は、ハード的にもソフト的にも「商品=人」です。

店舗にスタッフが揃っている状況というのは、商品が横並びになっているのと同じことですから、お客様からは常に「比較」をされます。

それだけではなく、働いているスタッフ同士も隣にいるスタッフとの"(潜在的な)比較"からは逃れられません。

目に見えないもの(数値化できないもの)↓から、

・手技の上手い下手
・お客様との会話の盛り上がり具合
・外見(キャラ)

目に見えるもの(数値化されるもの)↓まで、

・指名数
・売上高(収入)
・リピート率

全ての基準が他のスタッフとの比較(いわゆる相対評価)になりがちです。

「いや、私は比べていないです」「私は私です」という絶対評価を貫ける猛者もたまにいますが…

そうは言ったところで、少なからず「私はあの人より手技がうまい」とか「私は指名数が少ない」などの思いを抱えていると思います。

最も厄介なのは、明確に認識すらしていない"潜在的な"比較意識です。

「手技はうまくないのに…キャラだけで指名を取っている(ずるい)」
「あの人がいつも指名客ばかりだから、私が新規客対応に追われている(つらい)」
「私がどんなにがんばってもあの人には勝てない(あきらめ)」
「新人のくせに出しゃばっている(むかつく)」

発端はささいなことであっても、そこにはやがて”感情”が生まれ、”態度”として表面化してきます。

これが強くなってしまうと、、、なかなか大変です。

ただしこれはもう「商品=人」の仕事である以上、仕方のないことです。

対応策を練ることが大切になります。


<②逃げ場がないから(環境が小さいから)>

人間関係を悪くしてしまう要因は、環境面にもあります。

これはとにかく「店舗(環境)が小さい」ということです。

小さな世界の中で変化のない日々を過ごしていると、どうしても比較意識が強くなりがちです。

「店舗内で1位」にそう大きな価値はありません。

外に出て手技を学びに行ったり、同業種の集まりに顔を出したりして、自分がいる世界を広げていきましょう。

水も空気も人間関係も、淀んだ場所に魅力はありません。

「新しいことを学ぶ」その意識があれば、小さな人間関係に囚われにくくなります。

自らお店を出る選択肢を選びましょう。


<③暇だから>

不明不満を言う人、人間関係を乱れている店舗、そういったネガティブな環境に共通していることは「暇」だということです。

たいていの場合、稼働率は低く、施術件数も少なく、指名数も伸びていません。

やることがないと人はネガティブになり、頑張っている人の足を引っ張りたくなります。

営業時間内を目一杯「集客」「施術」に費やしてみましょう。

やることリストを常に携帯し、時間をフル活用してみてください。


<まとめ>

セラピスト間の人間関係を乱す原因は「商品が人であるがゆえの比較意識」です。

比較から抜け出すためには

・環境を変えること(お店を出ること)
・暇な時間を作らないこと

が大切です(相手を変えようとしてもダメです。自分が動く、これが大切!)。

セラピストがイキイキ働いていなかったら、お客様だって良い気持ちにはなれません。

私たちセラピストには機嫌よく(気分よく)働く責任があることを自覚して、自分の言動を変えていきましょう。

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セラピスト特化型の人気コラムです。普段セラピストを教育する立場にある筆者が、セラピストとして大切なことをギュギュッとまとめてお届けします。

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