<Vol.42>「なぜ?」が「なるほど!」になるから勉強は楽しい

社会人になってから「勉強量」が増えました(圧倒的に)。

どうしても「勉強」という言葉だけを切り取ってしまうと、学生時代のテストに備えるプロセスを思い出してしまいます。

しかしながら「勉強」というのは、そんなちっぽけなものではないと思っています。

・興味があるものを深掘りすること
・知らなかったものを吸収すること
・昨日までの自分よりも成長すること

これら全てが「勉強」です。

だからこそ「勉強」はとても奥深く、楽しいものです。


<勉強のプロセス>

2017年頃から、すっかり「ランニング」の虜になりました。

練習をすればするほど走れるようになることが楽しくて、毎朝ウェアに身を包んで外の街へと繰り出しています。

トコトコ走っていると、少しずつ体が温まってきます。

それに伴って徐々にペースを上げていくと、一時期決まって「ある現象」が起こっていました。

”お腹”が痛い。。

そう、右の脇腹が痛むんです。

肋骨のやや奥あたりがズンとする感じ…。

この痛みは一体なんなんだ?ということで、ちょっと「勉強」をしてみることにしてみました。


<原因の解明>

まずは傷んでいる部分を特定してみよう、と調べてみました。

痛むのは、だいたいこの辺り↓

画像1

これだと「外腹斜筋」の面積が広すぎて、何がなんだかわかりませんね。

傷んでいるのはもっと奥のはずなので、外腹斜筋をめくってみます↓

画像2

すると「肋骨」が出てきました。

肋骨のキワ(肋骨の中?)が痛むので、さらにもう少し深い部分を見てみます↓

画像3

腹筋群をばさっと取り除くと「腹膜」が出てきます。

なんだかこの辺りの気が…しなくもないですが、もう少し奥まで見てみます↓

画像4

腹膜と肋骨を外してみると「横隔膜」があります。

横隔膜は大きく肺を広げる呼吸動作にて使われます(ランニング時にも使われる部分)。

ただし、横隔膜自体は肋骨の下面全体に存在しているはずなので、右腹だけが痛むのはやや疑問が残ります。

…ということで、さらに深く見てみます。

すると、そこに”原因”と思われる部分がありました↓

画像5

「肝臓」です。

重さ約2キロ。。!

人体の中でもかなり大きく重い分野に入る臓器です。

思い返してみれば、、

ランニング 中にペースが上がってくると、体はより前傾姿勢へと傾いてきます。

すると肝臓が前方へと落ちる(引っ張られる)ようになります。

もしかしたらその重さによって、横隔膜と腹膜に負担がかかっているのかもしれません。

…ということは、、

それを支えきれていない”腹筋群の弱さ”に原因があるかもしれない、と考えてみました。

さらに思い返してみれば、腹痛が起きるようになってから体幹トレーニングは自粛(ストップ)していました。

…というのも「痛み=硬さ(こわばり)」だと勝手に決めつけていたので、いかに緩めるかばかりを考えていたんです。

あーなるほど、と。

それが逆効果だったわけか、と。

点と点がつながりました。

そこで体幹トレーニングの強度と量を増やしてみたら、驚くほど簡単に腹痛はなくなってしまったんです。

なんとも、いい「勉強」をさせてもらいました。


<勉強の出発点>

「どうしたら腹痛がなくなるか」「どうしたらもっと気持ち良く走れるようになるか」

これらを学ぶこともれっきとした「勉強」です。

「なぜ?」から始まる勉強は(どんな分野であっても)基本的には全て楽しいです。

しかも自ら感じる課題があり、それを解消するために吸収した知識というのは、そう簡単に忘れるものでもありません。

オトナの勉強は、義務ではなく権利。

肩肘張って、眠い目をこすりながら行うのは「勉強」ではありません。

「なぜ?」を「なるほど!」に変えるプロセス、それこそが勉強なんですね。

さて今日もしっかり「勉強」していこうと思います^^

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セラピスト特化型の人気コラムです。普段セラピストを教育する立場にある筆者が、セラピストとして大切なことをギュギュッとまとめてお届けします。

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