<Vol.33>こんな会話をするセラピストは嫌だ

『はぁ…この人との会話はすごく疲れるな…』

先日、こんなことを感じるタイミングがありました。

自分自身への自戒の念も込めて、今日はこのことについて考えてみたいと思います。


<疲れる会話>

「なんだか疲れるな」そう感じる時間が去った後、冷静になってその理由を考えてみました。

結論は至ってシンプル。

相手のペースが(全てを)飲み込んでしまうからです。

「実は最近あまり寝れてなくて…」
→「そうなんですね。睡眠の深さというものは〜(うんぬんかんぬん5分くらい)」
「朝、ランニングしてるんですよ」
→「ランニング!?それはいいですね。ランニングの効果には〜(うんぬんかんぬん10分くらい)」

僕が何を言っても1歩上からアドバイスが降ってきます(なんなら少し被せ気味に…)。

ちょっと共感してくれればそれでいいのに、全ての会話に対して「アドバイス」「結論」が(勝手に)用意されているんです。

「別に僕はアドバイスも結論も求めていなんですよ、聞きたくないんですよ!」

よっほどそう言ってあげようかと思いましたが、言いませんでした。

なぜなら言ってしまったら、うんぬんかんぬん15分コースに導かれる気がしたからです…。


<セラピストも同じこと>

セラピストの皆さんにも同じことが言えます。

下手に知識があるセラピストほど、お客様との会話において勝手に「結論」を用意してしまっています(悪気はないんですけどね)。

お客様)「デスクワークの時間の時間が長くて、首とか肩が疲れるんですよ」
セラピスト)「そうなんですねー!デスクワーク中の姿勢は頭が前に入っていることから〜。。。」

こういうセラピストに担当されると、とてもとても疲れます…。

お客様側はアドバイスも結論も求めていないんです。

なぜなら、自分でも原因が(なんとなく)わかっているから。

わかっていることをわかっている風に諭されることほど、煩わしいものはありません。

共感してくれて、寄り添ってくれて「うんうん」と話を聞いてくれる、、

セラピスト側のコミュニケーションはそれだけでいいんです。

話さなければいけない・コミュニケーションをとらなければいけない、と力むセラピストほど、お客様を窮屈にさせていることに気づかなければなりません。


<信頼を勝ち取れるセラピストの条件>

信頼を勝ち取れるセラピストには、共通しているフレーズがあります。

それはお客様に

「ねぇ聞いて聞いて…」

と話しかけられることです。

コミュニケーションの鍵は「聴くこと」にあります。

この黄金ルールをもう一度思い出し、仕事に臨みましょう。

僕自身も気をつけていきたいと思います^^

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セラピスト特化型の人気コラムです。普段セラピストを教育する立場にある筆者が、セラピストとして大切なことをギュギュッとまとめてお届けします。

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