<Vol.231>"マニュアル"とは最低ラインではなく、最高到達点である。
『マニュアル』という言葉を聞いて、皆さんはどんなイメージを抱きますか?
・決められたものを守る。
・応用性がない。
・誰にでもできる。
(サービスレベルを担保するために)一定水準の規定が必要であることは理解できますが、厳格化されたマニュアル遵守は「自らの頭を使って考える習慣」を奪ってしまうもの…というイメージをお持ちの方もいるでしょう。
私自身も、
「マニュアルなんていらない」
「脱マニュアルこそ成長の証だ」
と思っていた時期がありました。
もし今この文章を読んでいるあなたが「マニュアル」に対して上記のような認識をしているのであれば、ぜひこのまま読み進めてみてください。
<マニュアルとは>
まずはじめに「マニュアル」という言葉の位置付けを見直す必要があります。
この言葉の"一般的な"位置付けは、
「マニュアル=統一化された"最低限"のルール」
でしょう。
マニュアルを”最低限のルール”と認識しているうちは「いかに早くこれを超えられるか=抜け出すか」を考えてしまいます。
しかし、真のマニュアルとはそうではありません。
<ムジグラムが示すもの>
【MUJIGRAM(ムジグラム)】をご存知ですか?
これは株式会社良品計画(いわゆる無印良品)が作成ている、全12冊・合計2,000ページにもおよぶ業務マニュアルのことです。
商品の陳列方法からレジ対応、掃除の仕方までが細かく記載されており「店舗で何か困ったことがあったら、まずはとにかく目を通せ」が無印良品における1つの文化になっているそうです。
無印良品が提唱するこのマニュアルの位置付けは、
「現在までの仕事の”最高到達点”」
前述した一般的な位置付けとは、まさに真逆の発想です。
・「マニュアルとは、今まで積み重ねてきた仕事の”最高傑作の集合体”である」
・「マニュアルを更新するというのは、組織としての仕事が”縦に伸びていくこと”であり素晴らしいことである」
その発想はなかったなぁ…と、私自身も大いに学びとなりました。
<マニュアル通りにやるということ>
つまり「マニュアル通りにやる」というのは、”過去の仕事の最高地点からスタートできる”ということを意味しています。
逆に「マニュアル通りにやらない」というのは、”あえてスタート地点を後方にずらしている”ということです。
例えば陸上競技のリレーにおいてバトンを渡されたのにもかかわらず、逆走してまでもと来た道を走り直すランナーはいませんよね。
大切なことは"前に進むこと"であり、自分で全てを走りきることではありません。
これは全ての仕事において同じことが言えます。
過去の先輩たちが行ってきた仕事の上に、自分の仕事を上乗せすること(=過去の失敗を繰り返さないこと)が何よりも大切です。
==
今あなたのお店にマニュアルはありますか?
そしてそのマニュアルは常に更新され、最新のものになっているでしょうか?
もしマニュアル化をしていなかったら、未来の後輩たちも今の自分と同じレベルで仕事をすることになってしまいます。
マニュアルは成功パターンの結晶であり組織の宝ですから、ぜひ作成してみてください。
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました^^
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