<Vol.13>導入を制するセラピストが全てを制す

「終わりよければすべて良し」ならぬ「初めよければすべてよし」。

セラピストの仕事というのは、とにかく「初め」が肝心です。

皆さんは導入部分をどれだけ丁寧に実施しているでしょうか。

今回は「導入の大切さ」について語ってみようと思います。


<初頭効果>

「初頭効果」という言葉があります。

1946年、ポーランドの心理学社ソロモン・アッシュが提唱した言葉です。

これは「第1印象で感じたイメージで相手の評価を決めてしまう」というものです。

「この人よさそう!」「この人は生理的にちょっと…」

初めて出会った一瞬の印象で評価は決まり、その評価はたいていのことでは覆りません。

身だしなみや表情・言動には、大きな配慮が必要です。


<ハロー効果>

「ハロー効果」という言葉もあります。

Hello(こんにちは)のハローではなく、Halo(聖人の頭上に描かれる光輪)のハローです。

これは「目立った印象(特徴)に評価が引きずられてしまうこと」を言います。

初見の印象が良く、ポジティブ・ハロー効果が起きれば

「あぁ、"やっぱり"この人はいい人だ」

になり、

初見の印象が悪く、ネガティブ・ハロー効果が起きれば

「あぁ、"やっぱり"この人はダメな人だ」

になります。

最初の印象がどちらに転ぶかによって、同じ事をやっていたとしてもその後のイメージが大きく異なってしまいます。

だからこそ「初め」が本当に肝心です。


<初めが肝心>

店頭の雰囲気や受付周りの清潔感、そして初対面時のあいさつや表情、、

何気無いその一瞬の時間で、僕たちセラピストは常にお客様に吟味されています。

・清潔感のない身なり
・稚拙な言葉遣い
・締まりのない体型
・ぎこちない笑顔

そんなセラピストでは、施術というフィールドに立つ前にもう勝負はついてしまっています。

「うわ、この人にやられるの?大丈夫?(失敗したなぁ)」

チラっとでもそう思われてしまった時点で、ネガティブハロー効果がスタートしてしまうわけです。

これは「手技」においても同様です。

タオルのかけ方、呼吸の誘導、全身への軽擦、、

この辺りでセラピストがうまいか否か(あたりかはずれか)はなんとなく伝わってしまいます。

だからこそ、とにかく初めこそが肝心であり、そこにこだわりを持つ必要があります。

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耳が痛い質問かもしれませんが、なんとなくぬるっとサービスに入っていないかどうか、ぜひ自分自身に問いてみてください。

そして、あー。。まずいな。と思うところがあるのであれば、今日からそれを改善しましょう。

「丁寧にやろう」という意識があるだけでも、相手への伝わり方は大きく変わります。

ぜひ実行してみてくださいね^^

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セラピスト特化型の人気コラムです。普段セラピストを教育する立場にある筆者が、セラピストとして大切なことをギュギュッとまとめてお届けします。

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