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"愛"という魔法

地球というこの世界には平和なところもあれば、紛争などで戦っている国もある。

資源も少なく、貿易にしか頼らざるを得ない国。
一方で自給自足でやっていける国。

私たちは普段、自分の身の回りにいる人との関係しか考えない。
けれど国同士の関係がニュースによって流れ、緊張が走る。
比較的穏やかな日本にいても、気が休まることはない。

地球や国というのは生き物みたいだ。
戦場の火(怒り)を見たかと思えば、地震で多くの人を葬り去る(悲しみ)。
まるで私たちの力を試すように(挑戦)、起こる自然災害(後悔)。

この世で生きていくためには何が必要だろう。
自分は何を大切にして生きるべきだろう。

こう自問自答している人は多い。私も常に考えている。
生きている意味がわからなくなったり、逃げ出したいときもたくさん。

それでも"自分を生きたい"

この思いが消えない限り、人は何度だって立ち上がれる。
人間は弱いけど強い。ガラスでできた心が割れることもある。バラバラになって再生不可能なときも。

それでもやっぱり自分らしくありたい。
自分の人生を生きたい。
そう強く願うからこそ、新しい心が完成していく。

地球を俯瞰してみると、ドラマやアニメを観ている感覚にさえ陥る。
いろいろな場所でさまざまなことが起こり、それぞれが必死に生きている。

無意識下でつながっている全世界の人々。
どこか"本当につながっているんだ"、意外と世界は狭いのかも、と思うことがあるかもしれない。

そんなとき心に映るのは大切な人やこれまで人生に関わってくれた人全員。

その中で許せない人もいていいし、一生恨み続けるかもしれない出来事があったかもしれない。
それでもいいんだ。許せなくても恨み続けても、明日を強く生きられるならそれでいいじゃない。

自分の本音にフタをせずにしっかりとその感情を感じ「それでもいいよ」と肯定してあげる。

過去の自分がどんなにダメでポンコツで嫌いだとしても、それを否定しなくていい。嫌いなら嫌い。それでいい。
大切なのは今に目を向けること。
今、自分のことが好きなら過去のことは持ち出さなくていい。
だって人間は今に生きているから。

自分を認め続けるうちに自己愛の器が成長し、いつしか誰かを愛せるようになる。
自分に「愛しているよ」「大好きだよ」と言えるようになる。そしてその言葉がもっと自分が輝く世界に連れていってくれる。

でも"愛"ってなんだろう?

この質問に答えるのは難しい。"愛"を表現するバリエーションが少ない民族からすると、何をどう表せばいいのか皆目見当もつかない。
でもひとつだけ言えることがある。
それは、

"愛"は私たちに私たちの本音を見せてくれる

自分にやさしく愛のある声をかけられるようになると、失敗してもダメージを受けにくくなり、前に進んでいく力が湧いてくる。

幼い自分に耳を傾けると、自分が本当に食べたいものを選ぶことができるし、本当にやりたいことができるようになる。

でも本音を抑圧する癖がついている人は時間がかかる。
私もそうだった。自分と向き合い始めてから本音を聞けるようになるまで、6~7年はかかっている。
長い道のりだけど、私は本音を聞こうとすることを忘れなくてよかったと思っている。だって、今本当に幸せだから。

もちろんつらいこともたくさんある。前に進むのがしんどすぎて立ち止まることもある。けれど、恐怖を抱えたままでもいいから少しずつ歩くこと。
それが未来につながっていく。私はそう信じてやまない。

ストレスがかかったとき「愛」にたくさん触れた人は、その後の死亡率が下がる。病気になる人がほとんどいないのだ。

人との関係の中で生じる思いやりや労わり。
日常生活で自分に感謝をしたり、やさしい言葉をかけることは少ないかもしれない。
それでも今日を、明日を生きていく。生きていかなければならない。

以前観たアニメの主人公が使う魔法、"ヒール(heal)"。
「愛」が存在することによって、この魔法は本来の力を発揮する、と言われていた。

それだけ「愛」の力は強いんだ。愛で包まれたその世界は穏やかで自然いっぱいの、獣や悪魔がいない世界。
毎日人々が笑い合い、夢や志を持って生きている世界。
一人ひとり自立していて依存のない世界。
寄りかかるのではなく、寄り添い合う世界。
そして、自分が自分らしく生きる世界。

「愛」というのは魔法だ。
なくても生きていけるが、あれば心地よく生きられる。

幼い頃にゆがんだ愛をもらった人は、愛なんてクソくらえだ、と思っているかもしれない。
自分から愛を否定してぶち壊す。

本当はいちばん愛がほしいのにも関わらず、だ。

人間というのは複雑だ。
笑っていたかと思えば怒り、怒っていたと思えば泣いている。
泣いていたかと思えば冷静になり、冷静だったと思えば楽しくなっている。

ころころ変わるその表情に疲れる人もいるだろう。
そういう人はきっと、自分の感情を牢屋に閉じ込めて出てこないようにしている人だ。

本来感情は押さえつけず、ありのままを感じてあげるものだ。
感情を殺してしまえば、その時はラクかもしれないが、将来大きい問題として返ってきてしまう。

感情に左右されなくなるためには、一旦どんな感情も認めてあげること。居場所を作ってあげることが先決。
するとあら不思議。感情に飲み込まれることがなくなり、穏やかに過ごせるようになる。

どうか感情を認めてあげて。否定しないで。

魔法を使いこなすには練習が必要なように、愛を表現するのにも練習が必要。
厳しい期間になるかもしれないが、大丈夫。あなたならきっとできる。

私はいつでもあなたの味方だから。

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