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マズローの欲求階層×将来の夢を持たない生徒

進路指導をする際に「将来の夢は何ですか?」と問いかけると生徒の3割程度は「決まっていない」と答えます。これが困るんです、、、高校生、特に3年生になってこの答えをする生徒がとても多いと感じている担任の先生はいらっしゃると思います。そこで以前教員免許取得の際に教育(心理)学で学んだマズローの欲求階層を用いて考えていきたいと思います。


マズローの欲求階層とは

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見たことありますよね。そして「覚えてね」と講義でも言われたはずです。この図は【人が夢や目標を持つためには5つのステップがある】という意味です。まず最下層の生理的欲求は人間の根源的欲求でまずこれが満たされていないと他のことは考えることができません。確かにお腹が減っているときは食べ物のことばかり考えてしまいます。それを満たし、お腹いっぱいで眠気もない状態になると人は安全欲求を満たしたいと思います。これは「平和に安全に暮らしたい」と思うという気持ちです。例えばバンジージャンプを飛ぶカウントダウン中に「よし、これから入社試験の勉強を始めよう」とはなりませんよね。

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生理的欲求・安全欲求が満たされると次に社会的(所属)欲求を満たしたいと考えるようになります。これは「誰かと一緒に居たい、(人と)関わり愛されたい」という気持ちです。人はずっと一人では生きていけないということです。それを満たすと承認欲求を満たしたいと思います。これは「誰かに尊敬されたい、認められたい」という感情です。部活動に所属していても必要とされていなければ所属感を得ることは難しいです。これら4ステップを満たして初めて自己実現欲求を満たしたいと思い、将来の夢や目標を抱くことができるとマズローは説明しています。


中高生の睡眠負債


では最初に戻り、今の中高生が直面している問題としてスマホの長時間利用による睡眠時間の短縮があります。特に高校生は夜12時以降に就寝している率が58.5%、さらに睡眠時間の平均は6時間半となっています。

睡眠負債は、William C. Dement 教授(スタンフォード大学)により提唱された言葉で、西野精治著『スタンフォード式 最高の睡眠』によって2017年、多くの方に知られるようになりました。

つまり、最下層の基本的な欲求が満たされていなければ上位の欲求を満たすことができないと考えると、この睡眠不足は改善すべき問題だと思います。


夏休み中のスマホとの向き合い方がカギ

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この中高生の睡眠不足には多くの要因があると感じています。その中で一番影響を及ぼしているのがスマホの利用状況だと思います。多くの生徒と話していると「ゲームのログインボーナス」や「SNS(インスタやTik Tok)のながら見」、「LINEの過剰通知」などは問題だと感じます。ネットやスマホのリテラシーを持つことが大切です。夏休みは生活リズムが乱れがちになる時期です。家庭の中で少しスマホから離れる時間を設けてみることも考えてみてもらいたいです。

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